日尊の古写本がありますので、日蓮の筆とみてよいでしょう。
「如説修行抄」は、勢いのある筆致であり、リズム感がある御書です。佐渡流罪中に書かれた情熱的な御書ですね。信仰をする上で重要な法門が散りばめられています。分量的にも、左程多くもなく、何度も読み返すことができる御書といえましょう。
最後には、
この書、御身を離さず常に御覧あるべく候。
『日蓮大聖人御書全集 新版』605頁(如説修行抄)
とあり、常に拝読すべき御書であることを日蓮自身が明確に指示しています。「如説修行抄」だけでなく、御書そのものを「この書、御身を離さず常に御覧あるべく候」との気概で常に読んでいきたいものです。
1年前に『日蓮大聖人御書全集 新版』と分冊版の第1巻が出版されました。その後、分冊版第3巻、分冊版第4巻と出版され、今回の分冊版第2巻に至り、これで分冊版御書がすべて揃いました。改めて、御書を研鑽したいと思う次第です。