戦後、教科書の中で教えてはいけない部分を墨塗りすることが行われていました。
そのことを知識として知ってはおり、漫然と教えてはいけない部分であるから墨塗りをしたのだろうと思っておりました。
墨塗りをして、それはそれでよかったのだろうと安易に考えておりましたが、よくよく思い返せば、墨塗りをされた部分を読んだことも確認したこともないことに気付きました。
何も確認せずに物事を判断することは危険であり、自らもその危険を冒していることがあります。
さて、本当に墨塗りされたところは、教えてはいけないことだったのでしょうか。
すべてが墨塗り部分ではありませんが、『小学国語読本』は、大正7年から昭和20年までの小学国語教科書からの抜粋で構成されています。
あらあら読んでみた感想は、教えなければならないことだらけ、というものです。
国語の力の話、山内一豊の妻の馬ぞろえの話、柿右衛門の陶器の話、関孝和の和算の話、稲むらの火の五兵衛の話、修行者と羅刹の話、雪舟の絵の話等々、大人が読んでもためになる話が満載です。
当然、小学生には必要でしょう。
人間として必要な道徳、品格を教えることは当たり前のことですが、その当たり前のことをさせまいとする勢力が存在しているということですね。
人の幸せは自分の不幸と考える人がいますので、特に気を付けたいものです。
日本国は、本来、品格に満ち溢れた国であると思います。
その日本国の良さを引き継ぐことが大切です。
邪魔をする人たちも多いですが、それにもめげず、正しい認識で学び続けていきたいものです。