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2011年12月12日

安易な生き方を超えること

稲盛和夫「敬天愛人 西郷南洲遺訓と我が経営」第11講 立志
「西郷南洲が最も厳しく戒めたこと。それは、人が自分自身を高めていこうという「志」を捨て、努力をする前に諦めてしまう心の弱さでした。楽な方、安易な方に流されるままに生きようとする人間の甘えを、「卑怯」という言葉を使って叱りました」(「日経ビジネス」2005年12月12日号130頁)

西郷南洲の指摘は、非常に厳しい。

しかし、全くその通りであるため、何らの反論も許しません。

楽な方、安易な方と言われれば思い当たるふしがあります。

今は、少しずつではあっても楽な方、安易な方に流されないよう努力していますが、若かりし頃、思慮が足りなかったのでしょう、楽な方、安易な方に流れていました。

今思えば、恥ずかしい限りです。

やはり、楽な方、安易な方に流れていた時、私の周りには安易な生き方をする人々が多くいました。

しかし、楽な方、安易な方に流されないよう努力すればするほど、安易な生き方をする人々との縁が薄くなっていき、少しずつ、いい塩梅に縁が切れていきました。

その結果、交際する人の数は減っていきましたが、安易な生き方をする人々との交際がなくても、何らの問題もないことに気付きました。

今まで何をしていたのだろうと深く反省した次第です。

これからは、然るべき人々との交際にも耐えうるような自分自身でありたいと思います。

向上心のない、いい加減な人間であれば、然るべき人々に失礼と思われます。

その意味で、西郷南洲の言葉は、身に沁みます。

困難であろうとも、自分自身を高める努力を続けたいと思います。

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オトマール・スウィトナー指揮の第九

オトマール・スウィトナー指揮の第九を聴きました。

1982年6月、ベルリン・シュターツカペレによる演奏です。

何のけれんもないオーソドックスな演奏と感じられます。

標準的な第九があるとすれば、この第九でしょう。

独唱、合唱とも独特なものユニークなものはありませんが、聴き取りやすく標準的な感じがします。

標準的であっても、面白みがないということではありません。

聴きやすい、きれいな第九ですからいい演奏であることは確かです。

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2011年12月11日

カール・ベーム指揮の第九

カール・ベーム指揮の第九を聴きました。

1970年4月、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。

澄み切った感じがいたします。

きれいでシャープな第九といった印象を受けます。

その上で、重みも感じさせます。

一歩一歩踏みしめるような演奏でありながら、まどろっこしさが全くありません。

聴かせる演奏となっております。

独唱の存在感、臨場感が際立っています。

合唱も迫力があります。

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マリス・ヤンソンス指揮の第九

マリス・ヤンソンス指揮の第九を聴きました。

2007年10月、バイエルン放送交響楽団による演奏です。

すっと引き込まれる非常に聴きやすい第九です。

落ち着いた演奏という印象です。

独唱の独特の風情もいい感じです。

合唱も丁寧できれいです。

ヴァチカンにて行われたローマ教皇ベネディクト14世の御前演奏ということもあるのでしょうか、重厚な感じがします。

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2011年12月05日

人生の方程式

稲盛和夫氏は、「敬天愛人 西郷南洲遺訓と我が経営」第10講 信念(「日経ビジネス」2005年12月5日号125頁〜126頁)において、以下のとおり「人生の方程式」を紹介されています。

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

人生・仕事の結果は、「考え方」、「熱意」、「能力」の掛け算によって決まると言われています。

数値化する場合、「熱意」、「能力」は、「0点」から「100点」までということです。

プラスのみということです。

「能力」がそこそこでも「熱意」があれば、「能力」を補って余りあるということですね。

反対に、「能力」が高くても「熱意」が乏しい場合、「能力」を十二分に生かすことができません。

一方、「考え方」を数値化する場合、「マイナス100点」から「プラス100点」まであるということです。

プラスだけでなく、マイナスになってしまう場合があるということです。

これは恐ろしいことですね。

「考え方」がマイナス点である場合、「熱意」、「能力」が高ければ高いほど、とてつもなく悪い結果を生じます。

実のところ、人間の「熱意」、「能力」は、さほど変わらないものです。

「熱意」がある、「能力」がある、といったところで、人生の大勢には影響がないというレベルでしょう。

肝心な点は、「考え方」ですね。

これは、ちょっと違うだけで大違いというものと思われます。

「考え方」は、人格に関わる事柄ですね。

では、人格を高め磨くにはどうすればよいのでしょうか。

稲盛和夫氏は、以下のように書いています。
「あるべき人間の姿を示した素晴らしい哲学を常に自分の理性に問い、人格のレベルを高く維持するように努力し続けなければならないのです」(『人生の王道』日経BP社 189頁)

常日頃からの鍛錬を続けることが必要ということですね。

ここで思い出したのですが、だいぶ前のこと、私が、人格のレベルを高める努力が必要といった趣旨のことを言った際、ある人が「レベル」という言葉が気に入らなかったようであり、「レベルとは何事だ。人間は皆平等である」といった趣旨のことを言われました。

私は、レベルを高める努力を強調したかっただけなのですが、その人の反応にちょっと驚いたものです。

その後、数年、私は、私なりに努力して、自分で言うのもなんですが、努力すれば人格のレベルがそれなりに高くなるものなのだと感じていたところ、例のその人と久しぶりに会うことがありました。

その人のレベルは以前のままというよりは下がっていました。

どういうことだろうと考えましたが、その人は、「レベルがなんだ。平等がどうのこうの」と言っていましたが、つまるところ、努力したくないだけの人だったのですね。

平等といってもレベルを高めない人間が言う平等では、何らの意味もありません。

「考え方」が歪んでいたのでしょう。

結果として現れていますからどうしようもありません。

私の言わんとすることも理解できなかったのですから、「能力」も乏しいといえます。

その人を観察してみますと、確かに、努力するという傾向性はなかったですね。

ごまかしごまかしの人生を歩んでいるように見受けられました。

まともな生き方ができない人なのでしょう。

なぜ、努力しないのか不思議です。

いろいろと難癖をつけてくる人がいますが、やはり、人格のレベルを高める努力をしなければなりません。

雑音に耳を貸すことなく、我が人格を練磨していきたいと思います。

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2011年12月04日

フルトヴェングラー指揮の第九(1954年)

フルトヴェングラー指揮の第九を聴きました。

1954年8月、フィルハーモニア管弦楽団による演奏です。

伸びのある力強い演奏です。

管楽器でしょうか、ちょっとうるさいと思えるところが多々ありますが、全体としては勢いで押しているという感じですね。

独唱、合唱はきれいです。

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フルトヴェングラー指揮の第九(1952年)

フルトヴェングラー指揮の第九を聴きました。

1952年2月、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。

ゆったりとしながら、スマートな印象、シャープな印象を与えます。

最後は、とても激しい演奏となっています。

独唱、合唱ともに素晴らしく、耳にすんなりと入ってくる演奏です。

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フルトヴェングラー指揮の第九(1942年)

フルトヴェングラー指揮の第九を聴きました。

1942年3月、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。

第2楽章は、スピーディな演奏と感じられます。

第3楽章は、非常にゆったりしたペースでの演奏です。

緩やかな感じであり、他の第九とは雰囲気が全然違います。

独唱に存在感がありますが、合唱にも存在感があります。

普通の演奏と感じられますが、高い水準での普通といったところでしょうか。

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フェレンツ・フリッチャイ指揮の第九

フェレンツ・フリッチャイ指揮の第九を聴きました。

1957年12月、1958年1月、4月録音のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。

聴いていてお腹にストンとくる演奏です。

何らの問題点もない、混じりっ気のないベートーヴェンそのものを提供してくれているようです。

独唱のレベルは相当なものです。

グイグイ迫ってくるようです。

見事ですね。

合唱は、丁寧な感じを受けました。

非常に聴きやすくバランスのとれた美しい演奏といえましょう。

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『餓死迫る日本』

『餓死迫る日本』(小池松次著 学習研究社 2008年)によると、日本国内で飼われている牛、豚、鶏の数は以下のとおりです。

肉用牛 約270万頭

乳用牛 約160万頭

豚    約962万頭

採卵鶏 約1億3691万羽

肉用鶏 約1億4023万羽

著者によると牛、豚、鶏の飼料のほとんどが輸入であり、事実上の自給率はゼロに近いと警告しています。

日本の人口については、以下のとおり紹介しています。

明治維新のころ 約3000万人台

大正9年     約5590万人

昭和15年    約7310万人

昭和22年    約7810万人

著者は、日本の人口は、7000万人程度が限界と指摘しています。

確かに、日本の面積と大差ないヨーロッパ主要国の人口と比べても日本は人口が多いといえます。

イギリスの人口 約6098万人

フランスの人口 約6171万人

イタリアの人口 約5938万人

ドイツの人口  約8226万人

石油がストップしてしまうと、輸入がストップし、食糧がなくなり、人口を維持することは不可能となります。

これからの日本及び我々の生活を考える上で、重要なテーマは、食糧、人口、エネルギー等々といえます。

真面目に考えながら、また、工夫しながら、できることをひとつひとつ行っていきたいと思います。

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