The Verve: 渋谷ブリットポップ

2015年03月19日

The Verve

「Bitter Sweet Symphony」は大大大大大名曲だ。かつ曰く付きの曲でThe Rolling Stones の『The Last Time』をアンドリューオールダムとかいう人が「Andrew Oldham Orchestra」というアルバムの中でカバーしたバージョンにこのストリングスが入っているとかで、無断使用で訴えられるのであるが多くの人が認めているように完全にオリジナルと言っても良いと思う名曲だ。（著作権というのはややこしい）名曲に水を差すことは止めて欲しいよね。
The Verveは、頂点も極めたが不運なバンドだ。Voのリチャード・アシュクロフトは、一度は浮浪者のような生活迄落ちたらしいなんて逸話もあるし、オアシスの名曲「Cast No Shadow」はリチャードのことを歌った歌だということはあまりにも有名だ。素晴らしい曲を作る為の代償なのかメンバーには常に緊張感が走り、たった４枚のアルバムで解散してしまっている。「Bitter Sweet Symphony」が入った「URBAN HYMNS」が一番売れたし有名だが「A Storm In Heaven」「A Northern Soul」「Forth」の３枚も名盤だ。サイケデリックでありドラマティックでありメランコリックである曲はいつ聴いても美しい。Coldplayのクリス・マーチィンやリアム＆ノエル・ギャラガーからは絶賛されているしソロになってからのパッとしない姿は残念でならない。先日、ノエルが「リチャード・アシュクロフトと共演しなくちゃ」なんてことがネットに乗っていたが是非実現して欲しい。リチャード・アシュクロフトにはバンド形式で素晴らしいパートナーと素晴らしい曲を作って欲しい。