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2023年03月28日
『もうこれ以上、苦しまないで! 嫌いな親との離れ方』―5―
いつもありがとうございます。
自分も他人も癒して自由に生きるSAIです。
本日は、私がずっと生きづらさを感じてきた原因の一つである「親子問題」についての素晴らしい本に出会ったので
そのご紹介をさせていただこうと思います。
それはこちらです↓
【表紙】
【裏表紙】
ご説明はかなり私の主観で切り取ったものとなります。また、私自身の気持ちを整理して次に進む為の目的もあるので、偏りがあったり感情的でご不快を与えてしまうこともあるかもしれないことご了承ください。
最初は本1冊全体を1記事にまとめてご紹介しようとしたのですが長文になってしまったので、複数回に記事を分けることにしました。
今回は第5章で終わった前回の記事の続きで、第6章です。
「囲み」をしてある部分は、全て本からの引用になります。
第1章からけっこう重めの内容で、第5章は特に自分にとって重かったのですが、第6章の最後は希望を感じられる内容です。
親との間に境界線を引き、支配や共依存を逃れられたら、まず新しく健全な親子関係を築いていきましょうとのことです。
これまでの親からの支配が強いと、子ども側のあなたは「自分には力はない」と思ってしまうかもしれません。でも著者の川島さんは「大丈夫。あなたは力を持っている」と言ってくださっています。
人に優しくできたり、他人の心の痛みが分かるようになったり、問題のある親の元で生き抜いてきた人には沢山の力があるから、自分の力を信じて親と対等の関係になるのが大切だそうです。
親に「私はこっちのほうが好きだから」とか「それはあなたの考え方で、私の考え方ではない」というスタンスをとって良いというのは、親じゃない対人関係についても言えることのように思いました。
対人関係がギクシャクする場合というのは、互いの立場を尊重できなかったり、領域侵害な言動をしてしまうことが原因にもあるように思います。
そして親に支配されてきた子どもだった人は、遠慮し過ぎて自分を尊重するのが苦手になりやすいような気がします。
やはり親子関係が対人関係の基本になるのだと、改めて思いました。
また「あなたは力を持っている」のと同じように「親も力を持っている」ことを理解しましょうとのことです。これは、親に依存させてきてしまった子ども側の人へのアドバイスになりそうです。
親に依存させるというのは優しさのようにも見えますが、「親には力はない」と思い込み、実は「親を下に置く」行為とも言えるようです。
子どもの時に嫁姑問題の調停の為、よく愚痴の聞き役をしてきた私は「すでにあなたが愚痴を聞くとか慰めるなどの心の世話をしなくなっているなら、親は依存せず、少しずつでも自分の力で生きていることになります」と書かれているのを見て、今の私は物理的にも心理的にも親に距離を取れてきたから依存を逃れているけど、昔は私が依存させていたのかと理解しました。
「言いたいことを聞いてあげて親の気が済むなら」、「嫁と姑で近い距離で毎日暮らしていたら不満が出るのもしょうがない」、そんな気遣いのつもりだったけど。それが私の役に立てる方法、役割かと思っていたけど、ある意味どこかで私は大人を子ども扱いしていたのかもしれません。実際、私はオムツ交換して食事させてもらって成長してきた立場でありながら、子どもの身分で母親を幼稚だと思うこともありました。
「親にも力があるし、その力を伸ばしていけると信じて見守りましょう」というのも、私にとっては対人関係についても言えそうです。
集団の中だと「自分が何とかしなければ」と考えがちで、人に頼んだり頼ったりできない。そうしないと他人任せ、無責任な気がしてしまう。でもそれは、そんなつもりは無かったけど「君は人を信じていない」と言われてしまいました。
ある「人格形成ビジネス」のセミナーに参加した時、「これまでのやり方で上手くいっていないなら、違うやり方にしてみる」というお話を聞いたり、あとはスピリチュアルのお話で「自分がしんどいことは無理にやらない」というのも聞いたり…色々根拠はあるのですが、今、一つ実験をしてみています。
それは、これまでだったら自分がやらなくちゃと行動してきたことを、あえて自分は動かないでみる。人が動いてくださることに頼る、ということです。
それから、私には恋愛感情が無くて、男女関係の心理についても全く分からないし想像がつきません。でも、とてもそのようなことに詳しい方のお話で「男性が女性にプレゼントをして、女性が喜んでそれを受け取る、それが最もお互いに幸せな関係」というものがありました。
私は男女や年齢の上下問わず、例えば食事など奢ってもらうのは申し訳ないと遠慮してしまいます。奢ってもらえるもの、と考えたこともありませんでした。
恋愛上手な女性は、奢られ上手、甘え上手というお話も聞きました。
逆に相手に尽くす女性は、結婚しても男性から「母親」や「家政婦」扱いされて幸せになれないし、男性を自立させられない「下げマン」になるとのことでした。私の思考回路には皆無なお話で、すごく衝撃的でした。
そのようなお話も参考に、私は集団の中で自分が動き過ぎるのはそのグループの自立を阻害してしまうものかもしれないと思うようになり、個々の自立心を信じて見守る努力を始めました。
つまり人が動いてくださるのに頼る、自主性を信じて見守る、それが私の今の人間関係における実験です。「人を信じる」とはどういうことなのか、実践で学んでいます。
「親の自立は子どもの自立より時間がかかる」とのことで、それは何となく予想はできたけど、数年単位、とても早くても1〜1年半もかかるそうです。
親の自立の為、子ども側の人にできることは何か?
ここまでに、問題を親に指摘するのは逆効果というようなお話がありましたが、子ども側の人にできるのは、自分の在り方を変えることのようです。それは親の支配や依存を受け入れず、自己犠牲をやめ、新しい一歩を踏み出し、自分の感覚を大事にして生きるとのことです。
そうすると結果的に親も自分の人生に向き合い始め、自分の力で幸せになるそうです。
私は今、親の求めに応えていないことに罪悪感をゼロにはできていなくて、でも私が関わっていない今の時間、親が自分と向き合ってくれていたら良いなと思いました。
「どんなに否定されても自分が納得していればいい」の項目のところでは、親から距離をとる選択をしたことを『兄弟姉妹』、『親戚』、『友人や知人』、『パートナー』から否定された場合についてそれぞれ説明されています。
私は人間関係が少ないので、これらについての悩みは少なめです。ただ知人と話の流れで親について話した時、私の言動を否定されたことはありました。
私が「正にこれ」と思った部分を引用いたします。「否定してくる人たちは、『この世に問題を抱えている親が存在している』ということを知らないし、あなたがそんな親から心を傷つけられながら支配や依存を受けてきたということも理解できません」。
兄弟姉妹、パートナー、親戚に比べたら知人には自分の親との利害関係は無いことがほとんどだと思うので、この相手側の“不理解”というのが最も純粋な形で原因になりそうです。
もし親から離れるという選択をしたけど、誰かから否定されて辛かったり、自分の選択に迷いを感じてらっしゃる方は、この部分をお読みいただいたらあなたは間違っていないことを後押ししてもらえると思います。
誰に否定されても、あなたは間違っていない。あなたのように親に苦しみ、距離をとり、それを他人から否定され、でも今は幸せになっている人が沢山居る!
親と距離をとり、親子問題を俯瞰できるくらいになったら、次は「自分を解放しよう」という説明がされています。
自身のこれまでの親子問題を冷静に見られるようになると、親に対して憎しみや怒りが湧いて、許せない気持ちになるかもしれません。許せない自分は心が狭いのではと思ってしまうかもしれませんが、「許さなくてもいい」とのことです。
それは例え許したとしても、親子問題の解決には繋がらないからだそうです。
そこで目指すべきは「赦す(ゆるす)」という、「過去の罪は消えないけど、親を責めることにこだわらないという考え方」だそうです。
親を責め続けるのは、自分から親に執着し続けてしまうことでもあり、自分の人生に向き合えていないことになります。
自分の人生に向き合うには、自分の感覚を信じて好きな方を選んで生きていくとのことです。でも、それはワガママなのではないか、という思いが浮かぶかもしれません。私もよく悩みます。
“ワガママ”と“自立”の違いは「境界線を乗り越えて他人を傷つけず、『自分の力で生きる責任』を果たして」いるかどうかのようです。
これは親子関係に限らず全ての人間関係について言えそうです。
この“ワガママ”と“自立”の違いは、今はSNSが発達して様々なトラブルもあるし、それ以前に社会で生きる前提として、多くの人が義務教育で学んでおくべきくらいの価値もありそうな気がします。
どこが境界線なのか、ケースバイケースになったり、なかなか“正解”を見つけるのは難しいかもしれません。でもこのような知識を多くの人が持っていたら、防げるトラブルもあるかもしれないと思いました。
いざ自分の“好き”を選んで生きて良いと言われても、これまで親に支配されて生きてきた方には難しく感じるかもしれません。
そのような時は小さな事からトレーニングするつもりでやってみると良いそうです。例えば、行きたい場所へ行く、見たいものを見る、食べたいものを食べる、など。
そうしていると心の楽しい、嬉しいという感覚が養われて自分の好き嫌いも分かってくるそうです。
例えば「母親だから」や「妻だから」とか、立場で自分を制限してしまって、自分の本当の望みに気づけていない人が多くて、そのような方々がいわゆるその「メンタルブロック」を壊して、本当に自分の望む生き方をするのにも、上と同じく「小さな自分の好き」にまず従って行動するというお話をスピリチュアルの「引き寄せの法則」でよく聞きます。
また「幸せな人は自分の機嫌は自分でとっている」と言われるのも、自分の好きや心地よさを選択することが幸せにつながる、幸せそのものである、ということなのかもしれないと思いました。
自分の好きに従って生きる自信が無い場合は「一人旅」や「一人暮らし」で自分の感覚を知ったり養っていくことが提案されています。
私はHSP気質で、親ばかりではなく他人の気持ちも考え過ぎて自分の本心が分からなくなってしまうので、これらの単独行動は私も大好きで実際にそうしています。本能的に正しいことをしていたようでした。
私はすごく悩んで時間はかかるけど「決断力や行動力がある」とは言ってもらえることがあります。親の反対を押しきって、自分の意思に従った行動も幾つかしてきました。
それで私も思うのですが、自分の好きに従って行動し、その結果が例え望んだものにならなかったとしても、経験は積めたことになります。経験は次の行動の判断材料になります。
経験を重ねると判断材料が増え、経験そのものが財産であり、失敗というものは無いと分かって行動も怖くなくなってくると思います。
行動が苦手な方も、小さなことからで大丈夫ですので、ぜひ好きなことをやってみてください。
第6章のラストに書かれている内容は、親子問題に長く悩んできた自分にとって、未来に明るさを感じられました。またここまでに何回もお伝えしたように私は今、スピリチュアルの「引き寄せの法則」を実践・実験中なのですが、ここでアドバイスされている事はそれとかなり重なる部分がありました。
「自分に愛情を注ごう」というのも、引き寄せの法則で言われている「自分を愛する」「自分を大切にする」と重なります。
また「できていることに目を向ける」というのも「自己否定を止めて自己受容・自己肯定する」に重なります。
親に否定ばかりされて育つと劣等感が強くなって自分は何もできないような気がしてしまうかもしれませんが、そのような時は「過去の自分と現在の自分を比べて、できていることに目を向けましょう」とのことです。
もしこの『嫌いな親との離れ方』の本を読んで気づけたことがあったなら、それもあなたの進歩だし、絶対に何かできるようになったことがあるはずです。
引き寄せの法則では「良いことノート」を作ることが一つの手段として提案されていたりするのですが、上のような「できたこと」や「できるようになったこと」をノートに書いていくのも良いかもしれません。
自分の好きに注意を向け始めると、次は「好きに従って自由に生きている人」に“妬み”や“憧れ”を感じるようになるかもしれないとのことです。
自分が欲しいけどまだそうなれていないのに、それを既に手に入れたり実現している人を見たら、そのような感情が沸くのが自然かもしれません。
そのような時に大事なのは、他人は答えをくれる訳ではなく「あなたの答えは、あなたの心なかにある」という意識を持ち、「自分の気持ちに集中する」ことだそうです。
そのようにして自分の好きに従った生き方が分かるようになる、スピリチュアル的に言うと「自分軸」が分かってきたら、次のステップとして「どのような人たちと生きていくか」について説明されています。
どのような人たちと生きていくか?
それは健全な親子関係と同じように、互いに「心が自立している人」として関係を築いていくのが大切とのことです。相手が自立した人ならば、あなたを尊重して認めてくれるという経験も積めて、自信がついてくるかもしれません。
「二度と支配や依存を受けないためには、心が自立した人たちとともに生きていくことです」のアドバイスは、私も人付き合いする上でシビアに見ていきたい点だと思いました。これまでは「来る者拒まず、去る者追わず」なところもありましたが、これからは付き合う人はしっかり選ぶ、また"数"じゃなく"質"を重視するのが心地好い人生の条件の一つになるように思いました。
親が心の問題を抱えていて、あなたを支配したり依存してきて、あなたが付き合い方を正していっても親に変化が見られない。そして「親との関わりを減らした人、実家を出た人、絶縁を選んだ人」など親と距離をとった人たちは、"喪失感"を感じ始める場合が多いようです。
これについては、20歳から実家を出て一人暮らししてきた私も何度か考えたことはありました。「ホームシックになるでしょう?」と色んな人や場面で言われたことがあります。でも正直「ホームシックって何?」という感覚でした。
ずっと「親に心配かけてはいけない」と、真面目に長期連休の度に帰省していたので、物理的な距離は取れていたけど、心理的な距離はあまり取れていなかった、つまり喪失感を感じる程は離れていなかったのもあるのかもしれませんでした。
でも流石に、12年も勤めて約2年前に辞めた会社について、父親から「そもそも、あの会社に就職したのを認めていない」と言われたのは、親に問題があると思えるようになりました。そして、このまま付き合い続けるとモチベーションが削がれて上手くいくこともいかなくなると思うようになりました。やっと心理的な距離をもっととる決意ができました。私が喪失感を理解するのは、これからなのかもしれません。
私は今、アマチュアですがバンド活動が大きな生き甲斐の一つになっています。ずっと苦手意識ばかりでむしろ苦痛でしかなかった「人間関係」にも、音楽をツールとしてなら希望が持てています。
そこで私が感じている希望が、正にここで説明されている「家族=心がつながり合う関係」、「家族だからわかり合えるのではなく、わかり合おうとするから家族になれる」、「家族をつくるのに、血のつながりは無関係」というお話そのものでした。
そして「大切なのは、お互いの違いを認め合い尊重し合える人たちとつながること」というのも、私自身が行き着いた答えと同じでした。
だから普段はあまり行かない本屋さんで、偶然この本『嫌いな親との離れ方』に出会ったのは、実は必然だったのかもしれません。私のこれまでの人生の悩みがすっかり理解できたような、素晴らしい出会いでした。そして、今はこういう状態なんだ、これからはこうしたら良いんだという指針もいただけて、未来に見通しが立ってきて、気持ちも前よりかなり楽になりました。
「あとがき」でも、同じように親子問題で悩んでこられた著者の川島さんから気持ちを受け止めてくださったり、「自分の人生を生きる」後押しのメッセージがあり、今も親子問題で悩んでらっしゃる大人の方々にはとても励みになると思います。
4記事に渡る、しかもかなり長文の、私SAIの主観たっぷりのご紹介となりました。もし心に引っ掛かる何かがあったりご興味を持たれた方は、是非ご自身でも一度読まれてみてください。
一人でも多くの方が悩みや苦しみから解放され、自分らしいキラキラした人生を歩まれることを願っております。
川島さんにも、本当に素晴らしい本をありがとうございました!!
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本日もお付き合いくださいましてありがとうございます!
記事の内容が良さそうと思えましたら
シェアいただけると、とても励みになります↓
もし身近で親子問題に苦しんでらっしゃる方がいらっしゃいましたら、本やブログをご紹介いただいてお役に立てたら幸いです。
それから、川島さんに直接問い合わせたり、カウンセリングの依頼をご検討される方はご参照ください↓
おとなの親子関係相談所 代表
川島崇照メンタル・トレーニングオフィス 代表
1974年生まれ、新潟県出身。
2011年にカウンセラーとして独立。
「おとなの親子関係相談所」https://親子の悩み相談.jp
Twitter⇒@oyako_kankei
自分も他人も癒して自由に生きるSAIです。
本日は、私がずっと生きづらさを感じてきた原因の一つである「親子問題」についての素晴らしい本に出会ったので
そのご紹介をさせていただこうと思います。
それはこちらです↓
【表紙】
【裏表紙】
ご説明はかなり私の主観で切り取ったものとなります。また、私自身の気持ちを整理して次に進む為の目的もあるので、偏りがあったり感情的でご不快を与えてしまうこともあるかもしれないことご了承ください。
最初は本1冊全体を1記事にまとめてご紹介しようとしたのですが長文になってしまったので、複数回に記事を分けることにしました。
今回は第5章で終わった前回の記事の続きで、第6章です。
「囲み」をしてある部分は、全て本からの引用になります。
『もうこれ以上、苦しまないで! 嫌いな親との離れ方』
Meet freedom to live yourself.
親との苦しい関係を終わらせ、自分の人生を生きる方法
「親を大切に」という考えを捨てたら自由になりました。
〈本のタイトル、帯より引用〉
Contents
第1章 「親との関係」に悩んでいるのはあなただけじゃない
第2章 子どもを支配し続ける親の心理
第3章 親子関係に「境界線」が必要な理由
第4章 大人の親子関係相談いろいろ
第5章 親と距離をとる方法と注意点
第6章 自分の人生を前向きに生きていくために
第1章からけっこう重めの内容で、第5章は特に自分にとって重かったのですが、第6章の最後は希望を感じられる内容です。
第6章 自分の人生を前向きに生きていくために
健全な親子関係をつくろう
- 大丈夫。あなたは力を持っている
- 大丈夫。親も力を持っている
- 親の自立は子どもの自立よりも時間がかかる
親との間に境界線を引き、支配や共依存を逃れられたら、まず新しく健全な親子関係を築いていきましょうとのことです。
これまでの親からの支配が強いと、子ども側のあなたは「自分には力はない」と思ってしまうかもしれません。でも著者の川島さんは「大丈夫。あなたは力を持っている」と言ってくださっています。
人に優しくできたり、他人の心の痛みが分かるようになったり、問題のある親の元で生き抜いてきた人には沢山の力があるから、自分の力を信じて親と対等の関係になるのが大切だそうです。
親に「私はこっちのほうが好きだから」とか「それはあなたの考え方で、私の考え方ではない」というスタンスをとって良いというのは、親じゃない対人関係についても言えることのように思いました。
対人関係がギクシャクする場合というのは、互いの立場を尊重できなかったり、領域侵害な言動をしてしまうことが原因にもあるように思います。
そして親に支配されてきた子どもだった人は、遠慮し過ぎて自分を尊重するのが苦手になりやすいような気がします。
やはり親子関係が対人関係の基本になるのだと、改めて思いました。
また「あなたは力を持っている」のと同じように「親も力を持っている」ことを理解しましょうとのことです。これは、親に依存させてきてしまった子ども側の人へのアドバイスになりそうです。
親に依存させるというのは優しさのようにも見えますが、「親には力はない」と思い込み、実は「親を下に置く」行為とも言えるようです。
子どもの時に嫁姑問題の調停の為、よく愚痴の聞き役をしてきた私は「すでにあなたが愚痴を聞くとか慰めるなどの心の世話をしなくなっているなら、親は依存せず、少しずつでも自分の力で生きていることになります」と書かれているのを見て、今の私は物理的にも心理的にも親に距離を取れてきたから依存を逃れているけど、昔は私が依存させていたのかと理解しました。
「言いたいことを聞いてあげて親の気が済むなら」、「嫁と姑で近い距離で毎日暮らしていたら不満が出るのもしょうがない」、そんな気遣いのつもりだったけど。それが私の役に立てる方法、役割かと思っていたけど、ある意味どこかで私は大人を子ども扱いしていたのかもしれません。実際、私はオムツ交換して食事させてもらって成長してきた立場でありながら、子どもの身分で母親を幼稚だと思うこともありました。
「親にも力があるし、その力を伸ばしていけると信じて見守りましょう」というのも、私にとっては対人関係についても言えそうです。
集団の中だと「自分が何とかしなければ」と考えがちで、人に頼んだり頼ったりできない。そうしないと他人任せ、無責任な気がしてしまう。でもそれは、そんなつもりは無かったけど「君は人を信じていない」と言われてしまいました。
ある「人格形成ビジネス」のセミナーに参加した時、「これまでのやり方で上手くいっていないなら、違うやり方にしてみる」というお話を聞いたり、あとはスピリチュアルのお話で「自分がしんどいことは無理にやらない」というのも聞いたり…色々根拠はあるのですが、今、一つ実験をしてみています。
それは、これまでだったら自分がやらなくちゃと行動してきたことを、あえて自分は動かないでみる。人が動いてくださることに頼る、ということです。
それから、私には恋愛感情が無くて、男女関係の心理についても全く分からないし想像がつきません。でも、とてもそのようなことに詳しい方のお話で「男性が女性にプレゼントをして、女性が喜んでそれを受け取る、それが最もお互いに幸せな関係」というものがありました。
私は男女や年齢の上下問わず、例えば食事など奢ってもらうのは申し訳ないと遠慮してしまいます。奢ってもらえるもの、と考えたこともありませんでした。
恋愛上手な女性は、奢られ上手、甘え上手というお話も聞きました。
逆に相手に尽くす女性は、結婚しても男性から「母親」や「家政婦」扱いされて幸せになれないし、男性を自立させられない「下げマン」になるとのことでした。私の思考回路には皆無なお話で、すごく衝撃的でした。
そのようなお話も参考に、私は集団の中で自分が動き過ぎるのはそのグループの自立を阻害してしまうものかもしれないと思うようになり、個々の自立心を信じて見守る努力を始めました。
つまり人が動いてくださるのに頼る、自主性を信じて見守る、それが私の今の人間関係における実験です。「人を信じる」とはどういうことなのか、実践で学んでいます。
「親の自立は子どもの自立より時間がかかる」とのことで、それは何となく予想はできたけど、数年単位、とても早くても1〜1年半もかかるそうです。
親の自立の為、子ども側の人にできることは何か?
ここまでに、問題を親に指摘するのは逆効果というようなお話がありましたが、子ども側の人にできるのは、自分の在り方を変えることのようです。それは親の支配や依存を受け入れず、自己犠牲をやめ、新しい一歩を踏み出し、自分の感覚を大事にして生きるとのことです。
そうすると結果的に親も自分の人生に向き合い始め、自分の力で幸せになるそうです。
私は今、親の求めに応えていないことに罪悪感をゼロにはできていなくて、でも私が関わっていない今の時間、親が自分と向き合ってくれていたら良いなと思いました。
どんなに否定されても自分が納得していればいい
- 兄弟姉妹が否定してくるとき
- 親戚が否定してくるとき
- 友人や知人が否定してくるとき
- パートナーが否定してくるとき
- あなたのことをわかってくれる人はたくさんいる
「どんなに否定されても自分が納得していればいい」の項目のところでは、親から距離をとる選択をしたことを『兄弟姉妹』、『親戚』、『友人や知人』、『パートナー』から否定された場合についてそれぞれ説明されています。
私は人間関係が少ないので、これらについての悩みは少なめです。ただ知人と話の流れで親について話した時、私の言動を否定されたことはありました。
私が「正にこれ」と思った部分を引用いたします。「否定してくる人たちは、『この世に問題を抱えている親が存在している』ということを知らないし、あなたがそんな親から心を傷つけられながら支配や依存を受けてきたということも理解できません」。
兄弟姉妹、パートナー、親戚に比べたら知人には自分の親との利害関係は無いことがほとんどだと思うので、この相手側の“不理解”というのが最も純粋な形で原因になりそうです。
もし親から離れるという選択をしたけど、誰かから否定されて辛かったり、自分の選択に迷いを感じてらっしゃる方は、この部分をお読みいただいたらあなたは間違っていないことを後押ししてもらえると思います。
誰に否定されても、あなたは間違っていない。あなたのように親に苦しみ、距離をとり、それを他人から否定され、でも今は幸せになっている人が沢山居る!
自分を解放しよう
- 目指すのは親を「赦す(ゆるす)」こと
- 選択の基準は自分の感覚でいい
- 「自分には何もない…」と感じたら
- あなたはいつでも変わることができる!
親と距離をとり、親子問題を俯瞰できるくらいになったら、次は「自分を解放しよう」という説明がされています。
自身のこれまでの親子問題を冷静に見られるようになると、親に対して憎しみや怒りが湧いて、許せない気持ちになるかもしれません。許せない自分は心が狭いのではと思ってしまうかもしれませんが、「許さなくてもいい」とのことです。
それは例え許したとしても、親子問題の解決には繋がらないからだそうです。
そこで目指すべきは「赦す(ゆるす)」という、「過去の罪は消えないけど、親を責めることにこだわらないという考え方」だそうです。
親を責め続けるのは、自分から親に執着し続けてしまうことでもあり、自分の人生に向き合えていないことになります。
自分の人生に向き合うには、自分の感覚を信じて好きな方を選んで生きていくとのことです。でも、それはワガママなのではないか、という思いが浮かぶかもしれません。私もよく悩みます。
“ワガママ”と“自立”の違いは「境界線を乗り越えて他人を傷つけず、『自分の力で生きる責任』を果たして」いるかどうかのようです。
これは親子関係に限らず全ての人間関係について言えそうです。
この“ワガママ”と“自立”の違いは、今はSNSが発達して様々なトラブルもあるし、それ以前に社会で生きる前提として、多くの人が義務教育で学んでおくべきくらいの価値もありそうな気がします。
どこが境界線なのか、ケースバイケースになったり、なかなか“正解”を見つけるのは難しいかもしれません。でもこのような知識を多くの人が持っていたら、防げるトラブルもあるかもしれないと思いました。
いざ自分の“好き”を選んで生きて良いと言われても、これまで親に支配されて生きてきた方には難しく感じるかもしれません。
そのような時は小さな事からトレーニングするつもりでやってみると良いそうです。例えば、行きたい場所へ行く、見たいものを見る、食べたいものを食べる、など。
そうしていると心の楽しい、嬉しいという感覚が養われて自分の好き嫌いも分かってくるそうです。
例えば「母親だから」や「妻だから」とか、立場で自分を制限してしまって、自分の本当の望みに気づけていない人が多くて、そのような方々がいわゆるその「メンタルブロック」を壊して、本当に自分の望む生き方をするのにも、上と同じく「小さな自分の好き」にまず従って行動するというお話をスピリチュアルの「引き寄せの法則」でよく聞きます。
また「幸せな人は自分の機嫌は自分でとっている」と言われるのも、自分の好きや心地よさを選択することが幸せにつながる、幸せそのものである、ということなのかもしれないと思いました。
自分の好きに従って生きる自信が無い場合は「一人旅」や「一人暮らし」で自分の感覚を知ったり養っていくことが提案されています。
私はHSP気質で、親ばかりではなく他人の気持ちも考え過ぎて自分の本心が分からなくなってしまうので、これらの単独行動は私も大好きで実際にそうしています。本能的に正しいことをしていたようでした。
私はすごく悩んで時間はかかるけど「決断力や行動力がある」とは言ってもらえることがあります。親の反対を押しきって、自分の意思に従った行動も幾つかしてきました。
それで私も思うのですが、自分の好きに従って行動し、その結果が例え望んだものにならなかったとしても、経験は積めたことになります。経験は次の行動の判断材料になります。
経験を重ねると判断材料が増え、経験そのものが財産であり、失敗というものは無いと分かって行動も怖くなくなってくると思います。
行動が苦手な方も、小さなことからで大丈夫ですので、ぜひ好きなことをやってみてください。
自分に愛情を注ごう
- できていることに目を向ける
- 自分の気持ちに集中する
- 心が自立した人と一緒に生きる
- 心がつながり合う人となら「本当の家族」になれる
第6章のラストに書かれている内容は、親子問題に長く悩んできた自分にとって、未来に明るさを感じられました。またここまでに何回もお伝えしたように私は今、スピリチュアルの「引き寄せの法則」を実践・実験中なのですが、ここでアドバイスされている事はそれとかなり重なる部分がありました。
「自分に愛情を注ごう」というのも、引き寄せの法則で言われている「自分を愛する」「自分を大切にする」と重なります。
また「できていることに目を向ける」というのも「自己否定を止めて自己受容・自己肯定する」に重なります。
親に否定ばかりされて育つと劣等感が強くなって自分は何もできないような気がしてしまうかもしれませんが、そのような時は「過去の自分と現在の自分を比べて、できていることに目を向けましょう」とのことです。
もしこの『嫌いな親との離れ方』の本を読んで気づけたことがあったなら、それもあなたの進歩だし、絶対に何かできるようになったことがあるはずです。
引き寄せの法則では「良いことノート」を作ることが一つの手段として提案されていたりするのですが、上のような「できたこと」や「できるようになったこと」をノートに書いていくのも良いかもしれません。
自分の好きに注意を向け始めると、次は「好きに従って自由に生きている人」に“妬み”や“憧れ”を感じるようになるかもしれないとのことです。
自分が欲しいけどまだそうなれていないのに、それを既に手に入れたり実現している人を見たら、そのような感情が沸くのが自然かもしれません。
そのような時に大事なのは、他人は答えをくれる訳ではなく「あなたの答えは、あなたの心なかにある」という意識を持ち、「自分の気持ちに集中する」ことだそうです。
そのようにして自分の好きに従った生き方が分かるようになる、スピリチュアル的に言うと「自分軸」が分かってきたら、次のステップとして「どのような人たちと生きていくか」について説明されています。
どのような人たちと生きていくか?
それは健全な親子関係と同じように、互いに「心が自立している人」として関係を築いていくのが大切とのことです。相手が自立した人ならば、あなたを尊重して認めてくれるという経験も積めて、自信がついてくるかもしれません。
「二度と支配や依存を受けないためには、心が自立した人たちとともに生きていくことです」のアドバイスは、私も人付き合いする上でシビアに見ていきたい点だと思いました。これまでは「来る者拒まず、去る者追わず」なところもありましたが、これからは付き合う人はしっかり選ぶ、また"数"じゃなく"質"を重視するのが心地好い人生の条件の一つになるように思いました。
親が心の問題を抱えていて、あなたを支配したり依存してきて、あなたが付き合い方を正していっても親に変化が見られない。そして「親との関わりを減らした人、実家を出た人、絶縁を選んだ人」など親と距離をとった人たちは、"喪失感"を感じ始める場合が多いようです。
これについては、20歳から実家を出て一人暮らししてきた私も何度か考えたことはありました。「ホームシックになるでしょう?」と色んな人や場面で言われたことがあります。でも正直「ホームシックって何?」という感覚でした。
ずっと「親に心配かけてはいけない」と、真面目に長期連休の度に帰省していたので、物理的な距離は取れていたけど、心理的な距離はあまり取れていなかった、つまり喪失感を感じる程は離れていなかったのもあるのかもしれませんでした。
でも流石に、12年も勤めて約2年前に辞めた会社について、父親から「そもそも、あの会社に就職したのを認めていない」と言われたのは、親に問題があると思えるようになりました。そして、このまま付き合い続けるとモチベーションが削がれて上手くいくこともいかなくなると思うようになりました。やっと心理的な距離をもっととる決意ができました。私が喪失感を理解するのは、これからなのかもしれません。
私は今、アマチュアですがバンド活動が大きな生き甲斐の一つになっています。ずっと苦手意識ばかりでむしろ苦痛でしかなかった「人間関係」にも、音楽をツールとしてなら希望が持てています。
そこで私が感じている希望が、正にここで説明されている「家族=心がつながり合う関係」、「家族だからわかり合えるのではなく、わかり合おうとするから家族になれる」、「家族をつくるのに、血のつながりは無関係」というお話そのものでした。
そして「大切なのは、お互いの違いを認め合い尊重し合える人たちとつながること」というのも、私自身が行き着いた答えと同じでした。
だから普段はあまり行かない本屋さんで、偶然この本『嫌いな親との離れ方』に出会ったのは、実は必然だったのかもしれません。私のこれまでの人生の悩みがすっかり理解できたような、素晴らしい出会いでした。そして、今はこういう状態なんだ、これからはこうしたら良いんだという指針もいただけて、未来に見通しが立ってきて、気持ちも前よりかなり楽になりました。
「あとがき」でも、同じように親子問題で悩んでこられた著者の川島さんから気持ちを受け止めてくださったり、「自分の人生を生きる」後押しのメッセージがあり、今も親子問題で悩んでらっしゃる大人の方々にはとても励みになると思います。
4記事に渡る、しかもかなり長文の、私SAIの主観たっぷりのご紹介となりました。もし心に引っ掛かる何かがあったりご興味を持たれた方は、是非ご自身でも一度読まれてみてください。
一人でも多くの方が悩みや苦しみから解放され、自分らしいキラキラした人生を歩まれることを願っております。
川島さんにも、本当に素晴らしい本をありがとうございました!!
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本日もお付き合いくださいましてありがとうございます!
記事の内容が良さそうと思えましたら
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もし身近で親子問題に苦しんでらっしゃる方がいらっしゃいましたら、本やブログをご紹介いただいてお役に立てたら幸いです。
それから、川島さんに直接問い合わせたり、カウンセリングの依頼をご検討される方はご参照ください↓
著者:川島崇照(たかあき)さんのプロフィール
おとなの親子関係相談所 代表
川島崇照メンタル・トレーニングオフィス 代表
1974年生まれ、新潟県出身。
2011年にカウンセラーとして独立。
「おとなの親子関係相談所」https://親子の悩み相談.jp
Twitter⇒@oyako_kankei
2023年03月11日
震災から12年ーONE OK ROCKの「皆無」と【神】のイタズラ
いつもありがとうございます。
自分も他人も癒して自由に生きるSAIです。
本日はONE OK ROCKのアルバム『感情エフェクト』に収録されている「皆無」という曲のご紹介です。
アルバムのジャケット表↓
アルバムのジャケット裏↓
歌詞の冊子、ディスク↓
「皆無」の歌詞のページ↓
本日2023年3月11日、東日本大震災から12年となりました。
震災を時々振り返って調べたり、想いを馳せたり。
色んな人の色んなお話も聞いたりして「そのような情報や考え方もあるのか」と思うけど、でも何が本当の真実か私には分かりません。
人工○震、隠○論、…。
隠○論は都市伝説的に、何年も前からある界隈では話されてきているようですね。
人間不信やうつ病予備軍で長年、井戸の中で暮らしてきた蛙のような私は全くそのようなことは無知だったのですが。
それから、ここ数年、私はスピリチュアルの視点を暮らしに採り入れ始めたのもあり
「一人一人の魂は、神様の“分け御霊(みたま)”」(斎藤一人さん)
「魂は輪廻転生する」
「あえて波動の低い地球に魂を次元上昇させる経験をしに来ている」
「人生は自分が親を選び、自分のキャラクターを自分で設定してきたRPGゲーム」
と言われているのを聞いて…
そうなんだろうか???
と考えるようになりました。
「皆無」の曲の2番の歌詞に以下があります↓
この歌詞には、自分の生きる世界や人生は「誰か」や「飼い主」という他力に操られ、支配されているという印象を受けます。
東日本大震災のように人間の無力さを思い知るようなことがあると、○謀や何か大いなる意思みたいなのがあるんだ、と逃げたくもなってしまいます。
でも例えばそれが【神】だったとしたら?
そしてその【神】のイタズラは、“分け御霊”を磨くことが目的とされた試練だったとしたら?
だってそれくらいに思わないと、突然に日常を奪われ亡くなられた方々が、何故そうなってしまったのか、それすら、亡くなられた方々が生まれる前に自ら決めてこられたシナリオだったと思わないと…
残された遺族の方々は、まだ行方不明者が2000人以上もいらっしゃり、どう折り合いをつけていかれるのだろう、と。
でもそれは、私が個人的にそう想像しただけです。この「皆無」が収録されているアルバム『感情エフェクト』のリリースが2008年11月12日(アルバムのジャケット裏に記載)で震災より前に作られた曲であり、作詞者のTakaさんにそのような意図は全くありません。
今回この曲に出会われた皆様も、ご自身のお好きな解釈をしていただけたらと思います。
ONE OK ROCKの「皆無」はシンプルで曲もVocalのTakaさんの歌声も格好良い曲です。ご興味ありましたらご試聴ください↓
ONE OK ROCKの『皆無』の試聴
*YouTubeにリンクします
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本日もお付き合いくださいましてありがとうございました。
記事の内容が良さそうと思われましたら
シェアいただけると、とても励みになります↓
またご縁がありましたら、よろしくお願いいたします。
自分も他人も癒して自由に生きるSAIです。
本日はONE OK ROCKのアルバム『感情エフェクト』に収録されている「皆無」という曲のご紹介です。
アルバムのジャケット表↓
アルバムのジャケット裏↓
歌詞の冊子、ディスク↓
「皆無」の歌詞のページ↓
本日2023年3月11日、東日本大震災から12年となりました。
震災を時々振り返って調べたり、想いを馳せたり。
色んな人の色んなお話も聞いたりして「そのような情報や考え方もあるのか」と思うけど、でも何が本当の真実か私には分かりません。
人工○震、隠○論、…。
隠○論は都市伝説的に、何年も前からある界隈では話されてきているようですね。
人間不信やうつ病予備軍で長年、井戸の中で暮らしてきた蛙のような私は全くそのようなことは無知だったのですが。
それから、ここ数年、私はスピリチュアルの視点を暮らしに採り入れ始めたのもあり
「一人一人の魂は、神様の“分け御霊(みたま)”」(斎藤一人さん)
「魂は輪廻転生する」
「あえて波動の低い地球に魂を次元上昇させる経験をしに来ている」
「人生は自分が親を選び、自分のキャラクターを自分で設定してきたRPGゲーム」
と言われているのを聞いて…
そうなんだろうか???
と考えるようになりました。
「皆無」の曲の2番の歌詞に以下があります↓
本当はこの地球(ほし)も 誰かが作ったニセモノで
金魚のように水槽で 飼われてたとして
たまにくる雷や各地を荒らす地震でさえ
実は飼い主がイタズラで 遊んでるだけで
〈『皆無』の歌詞から引用〉
この歌詞には、自分の生きる世界や人生は「誰か」や「飼い主」という他力に操られ、支配されているという印象を受けます。
東日本大震災のように人間の無力さを思い知るようなことがあると、○謀や何か大いなる意思みたいなのがあるんだ、と逃げたくもなってしまいます。
でも例えばそれが【神】だったとしたら?
そしてその【神】のイタズラは、“分け御霊”を磨くことが目的とされた試練だったとしたら?
だってそれくらいに思わないと、突然に日常を奪われ亡くなられた方々が、何故そうなってしまったのか、それすら、亡くなられた方々が生まれる前に自ら決めてこられたシナリオだったと思わないと…
残された遺族の方々は、まだ行方不明者が2000人以上もいらっしゃり、どう折り合いをつけていかれるのだろう、と。
でもそれは、私が個人的にそう想像しただけです。この「皆無」が収録されているアルバム『感情エフェクト』のリリースが2008年11月12日(アルバムのジャケット裏に記載)で震災より前に作られた曲であり、作詞者のTakaさんにそのような意図は全くありません。
今回この曲に出会われた皆様も、ご自身のお好きな解釈をしていただけたらと思います。
ONE OK ROCKの「皆無」はシンプルで曲もVocalのTakaさんの歌声も格好良い曲です。ご興味ありましたらご試聴ください↓
ONE OK ROCKの『皆無』の試聴
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2023年03月07日
『もうこれ以上、苦しまないで! 嫌いな親との離れ方』―4―
いつもありがとうございます。
自分も他人も癒して自由に生きるSAIです。
本日は、私がずっと生きづらさを感じてきた原因の一つである「親子問題」についての素晴らしい本に出会ったので
そのご紹介をさせていただこうと思います。
それはこちらです↓
【表紙】
【裏表紙】
ご説明はかなり私の主観で切り取ったものとなります。また、私自身の気持ちを整理して次に進む為の目的もあるので、偏りがあったり感情的でご不快を与えてしまうこともあるかもしれないことご了承ください。
最初は本1冊全体を1記事にまとめてご紹介しようとしたのですが長文になってしまったので、複数回に記事を分けることにしました。
今回は第4章で終わった前回の記事の続きで、第5章です。
「囲み」をしてある部分は、全て本からの引用になります。
それでは第5章です。
ご紹介中に何度か、この本は「実用性も素晴らしい」とお伝えしましたが、この第5章は今の私にとってその実用性において最も欲しかった情報とも言えます。
それは、本から引用しますと「成人した子どもが、コンプレックスを抱えた親との間に境界線を引くとき、何から始めて、どうすれば良いのか、そしてどういったところに注意すべきなのかを具体的に紹介」という内容です。
親子問題の解決には、親のコントロールを無くす必要があります。その為には親に「何をしても子どもをコントロールできない経験」をさせることで、“期待”や“執着”を終わらせる、あきらめてもらうことが大切とのことです。
その具体的な方法として「同じ態度を『4回』見せて学習させる」という説明がされています。“「正直な気持ちを伝える」と「毅然とした態度で断る」と「伝えた通りの行動を見せる」”の3つを1セットとして、それを何セットも見せる、理論上では4セット行うとのことです。親の期待が幾つもある場合、そのそれぞれについて4セットです。
それを見た親にとって1セットめは「想定内」、2セットめで「やりづらさを感じる」、3セットめは「思い通りにならない不安が強くなる」、4セットめで「拒絶そしてあきらめへ」という流れになるそうです。
〈本の199pの引用〉
このそれぞれの段階において、親の思考やどんな反応を示しうるかが詳しく書かれていて、それを知れることは私にとって少し安心の材料になりました。
でも親の期待の種類ごとにこの4セットを行っていくというのは、実際にやろうと思うとかなり精神的にしんどいとも思いました。
そして私にとってしんどさが増したのが、次にある「無視をするのは逆効果」ということについての説明です。ここに書かれていた内容は、わりと最近までの私の状況が正に説明されている感じでした。
「無視をすると親があきらめるタイミングがとても遅く」なり、きっぱり断らないと期待が高止まりし続けるそうです。
親からの連絡に応答しない、無視していれば親と関わらなくていいから、一瞬は楽になれる。でも「いつまでもあきらめない親の影に怯えながら、逃亡生活のような心理状態」で暮らす…まさに長年の私のことでした。
でも最初から無視していた訳ではありません。母親の私を信頼していない心配や、自分の価値観の押し付け、私の批判のすごい長文のメールが送られてくると、「ちゃんと読まないと」「ちゃんと返信しないと」と、前は誠意をもって全て受け止めようとしていました。
でも毎回、読むのも返信の文章を考えるのにも精神的にすごく疲れてしまい、そのような苦しくて何も生み出さず、やる気を殺がれ何もできなくなる“後遺症”も残るような時間を取られるのが「無駄でしかない」といつからか思うようになってしまいました。
メールが来ても返信しない、次第に読むこともしなくなり…本当に、精神的に少し楽になりました。でも自分の中に罪悪感が生まれ、また「いつ批判のメールや電話が来るのだろう」と不安が常にどこかにある。“無視”は、一時、仮初めの安心でしかありませんでした。
今現在、リアルタイムの私は「正直な気持ちを伝える」は少しできてきて、「断る」も少しできてきたけど毅然とではないかもしれず、自分の意思に従った「行動」はけっこうしてきました。“無視”の段階よりはやっと前進した、という感じです。
ただ「親の期待の種類」というものを考えたことがなかったので、改めて自分の状況を整理する必要があるかもしれません。
上の「親の期待や執着を終わらせる方法」の説明で、“「正直な気持ちを伝える」と「毅然とした態度で断る」と「伝えた通りの行動を見せる」”の3つを1セットとして親に見せるというお話がありました。その更に詳しい説明として「意思を伝える3つのポイント」が挙げられています。
それを引用いたしますと「1.親の言葉や態度に傷ついていることを伝える」「2.自分の考えが変わらないことを伝える」「3.自分がこれからどう行動するかを伝え、すぐに親から離れて、なるべく早く行動に移す」とのことです。
その更に具体例として「自立を反対」された場合と「結婚を反対」された場合の2つが紹介されています。
私は前者の「自立を反対」された場合が、ずっと悩み続けてきた正に欲しかった答えでした。
気持ちを伝えなければいけないのかもしれないと思ったけど、どんな伝え方をしたらちゃんと伝わるのかが分かりませんでした。「お父さんやお母さんがどう思おうと自由だけど、私が真剣に考えて決めたことをそんなふうに否定されたら傷つくよ。」と書かれていたのが、私が正に親に言いたかったことそのものでした。
次に、言葉で意思を伝える際に「親への恐怖心が強い人には手紙やメールがおすすめ」ということで、まず手紙の書き方がとても詳しく説明されています。
私は親に対して恐怖心は無いけど、とにかく口下手だし、このような核心に迫る話だと色々な感情が溢れて余計に上手く話せないので、手紙はかなりありがたいです。
より辛い親子問題で悩んで来られた方は、恐怖心もあるかもしれません。手紙ならば物理的距離をとってから安全な場所で書くこともできるし、恐怖心で混乱していた気持ちや状況を見直したり整理できるかもしれません。
手紙を書く「要素6つ」、書く際の「注意点3つ」がとても分かりやすく説明されています。「要素6つ」に向き合うだけでも、何が起きて、自分がどう傷ついたのか、自分はどうしたいか、親にやめてほしいこと、など自分の親子問題を明確に理解できる素晴らしいステップになるように思います。
恐怖心で思考がまとまらない方ほど辛いかもしれませんが、ご自身がこれから楽になれるよう挑戦してみていただきたい気がします。もし書いた手紙を渡せなくても、まず自分の状況を理解できたら少し楽になれる部分もあるかもしれません。
言葉で意思を伝える際に「親への恐怖心が強い人には手紙やメールがおすすめ」ということで、その手紙の書き方が上で説明されました。
次に、その手紙を親が否定してきた場合、メールやチャットで更に断っていく方法が「親から押しつけられた発言への返答OK・NG例」で具体的に説明されています。
そこでは“「コンプレックスを抱える親がよく子どもに言いがちな押し付け発言」の具体例とそれに対する返答の「NGの具体例」・「OKの具体例」”が8パターン紹介されています。親子問題で悩んで来られた方は実際に経験されたものがあるかもしれません。押し付けにどう対応したら良いか分からない方は、是非読んでみてください。
ここでは、「子どもの気持ちをまったく考えない非常に危険性の強い親」について説明されています。
そのように危険な親はやりがちな代表的な行動パターンがあるようです。@「親があなたの住居に押しかける」、A「親があなたの職場に連絡をしてくる」、B「親があなたの交際相手やその親に連絡して激しく批判する」の3パターンが例として紹介されています。
どのパターンでも、まず自分が正直な気持ちと考えを伝えてあることが前提として大事なようです。
その上で@をされたら、場合によっては警察への通報が必要になるようです。まず断り、自分でやれる対応をできればしてからですが、警察沙汰にしたくないからと通報が遅れると建造物侵入やストーカーのような迷惑行為にエスカレートしてしまう場合もあるそうです。状況や対処についてとても分かりやすく説明されているので、@に悩まれている方は是非読んでみてください。
@をしても子どもに会えなかった場合、親はAやBをしてくる可能性があるそうです。それが考えられる場合、勤務先の会社、交際相手やその親に自分の今までの親子関係を前もって伝え、理解しておいてもらう、そしてきっぱり断わってもらえるようにお願いしておくと良いようです。
このような対処をしても親が攻撃的な態度をやめない場合は、「弁護士から内容証明郵便で受任通知を親に送ってもらう」という方法があるそうです。自分の気持ちを伝えてきっぱり断った後に、その毅然とした態度を後押ししてもらう存在としての弁護士ならば、親はあきらめやすくなるとのことです。
ここまで、警察や弁護士にも協力してもらうことの説明がありましたが、まず自分から気持ちや考えを言葉にして伝えてあるか、がやはりとても重要なようです。それをする前に依頼してしまうと、親としては何も分からないまま第三者に介入されたことになり「もっと知りたい」という心理状態になってあきらめられなくなるそうです。
警察や弁護士の協力を考えてらっしゃる方には、この辺りの注意点もとても勉強になると思います。
親に期待や執着をやめてもらえた場合は、次に親とどのくらいの「距離感」でつきあっていくかを決めるそうです。距離感の判断基準は「親があなたの生き方をどのくらい尊重してくれるか」だそうです。
親がたとえ言葉で「あきらめた」と言っても、それは「我慢」であったり、子どもに離れて欲しくないだけで、反省していい親になったわけではないとのことです。根拠もなく信じてしまうと、また傷つけられてしまう。「言葉と行動が一致していない親と近い距離でつきあうのは危険」、「あなたが決めたことを否定することなく、全て尊重して受け入れてくれているかどうか」ということで、私にとってはまたとても興味深い説明がされていました。
距離感を縮めるのが危険なサインとして7項目が挙げられています。まだ私は親をあきらめさせられていないかもしれませんが、前よりは責められる頻度は減ってきました。その状況で今、心当たりのあるものとしては、@「まだあなたの生き方に文句を言っている」、D「否定はしないが条件を出してくる」などがありました。
私の親が「あなたが決めたことを否定することなく、全て尊重して受け入れてくれている」という状態にいつかなる、ということが正直なところ想像が難しいです。でもそうなれるまでは、距離を縮めてはいけないと分かりました。
次に、親の態度が改善されて否定や押し付けがなくなってきた場合のステップとして、親への関わり方の説明がされています。
この段階でも、今まで通りの関わり方をすると支配や依存が再発するかもしれないそうです。それを防ぐには、親に関わる時に「やるべきか」ではなく「それをやって私は幸せに感じられるのか」を考えるようにするとのことです?
これまでの記事でも少しお話ししましたが、この視点も私にとってはスピリチュアルで言われていたことに通じました。
幸せに生きるには“自分軸”で判断して行動する、その自分軸での判断というのが正に「〜べき」ではなく「自分がそれに幸せを感じるか」というものです。
子ども時代の親子関係が上手くいっていないと、その後の人生がスムーズに行きづらいと言われる。それだけでないにしても、親子関係で自分軸で生きて受け入れられるという経験を子どもの時にしていないと、社会に出てからも自分軸で生きるという感覚が分からなくなってしまうのかもしれないと思いました。
私は私一人のことに関しては「どうしたいか」で行動もしてきたけど、集団の中の自分という状況だと「どうすべきか」という思考が強く働いて、自分の感情の存在を忘れるくらい理性的になるようです。それは我慢している感じではなく、そうプログラミングされているように無意識の反応なのです。
それで人に喜ばれたり、その場が丸く収まったりするけど、自分で気づかないうちに感情に蓋をした負荷は実はあったようです。
昔、会社員時代に違う部署の上司に「君は他人を信じていない」と言われたことがありました。私は他人の可能性とかは信じたい方だと思っていましたが、「自分の意思や希望を相手に伝え、それが相手の意思に沿わないことだとしても関係が壊れない」ということは信じられなかったのだと今気づきました。
違う意見でも良好だったり普通の関係を続けて行けると思えなかった。相手の希望に合致しないと関係が崩れる、終わると恐怖していた。それくらいで相手が離れて行くと、相手を「信じていなかった」のでした。この恐怖心は現在も克服できていません。
今、私は“自分軸”で生きるトレーニング中なのですが、それは私が親子関係で体得すべきだけどできなかったものを得るトレーニングとも言えそうだと思いました。
次に「怒りを感じたら距離をとる」という説明があります。この部分は珍しく、私には全く実感がありませんでした。つまり私は、親を責めたい気持ちは無いようです。
子どもの頃の親のコントロールが酷くて、自分の大切な人生を酷く侵害された、奪われたという方は「今さら反省したって遅い!」という気持ちになるのも正しいと思います。我慢しなくて良い、自分の本当の気持ちを認めて受け止めてあげて良いと思います。ただそれにずっと囚われてしまうと、真の自由は手に入れられないそうです。
自由になるには親からの執着を断ち切るだけでなく、自分も親への執着を手放す必要があるようです。「親に怒りをぶつけることは、問題を抱えている人に、あなたの貴重な時間や精神力を捧げるばかりで、無駄使いになってしまいます」とのことです。怒りを感じたら、親からもっと離れるサインだそうです。
次は「『絶縁』するかどうかの判断基準」という説明がされています。「絶縁」するかどうかの判断基準は、親に“不信感”を持っているかどうかだそうです。
ここに書かれている「親の近くにいたら不安になるし、いつ何を言われるのかと思って安心できず、また傷つけられるのではと感じて疑ってしまうのであれば、もうすでに不信感は相当に強くなっている」という部分は、過去に私が義務感で長期連休の度に真面目に帰省していた時のことそのものでした。
今は帰省の頻度を少なくしたりして、かなり精神的に楽になりました。物理的にも心理的にも親から距離をとれている状態です。
自分の気持ちを伝えたり、少しずつは前進しているはずです。できれば「絶縁」はしたくありません。でも私が両親に「安心感」や「信頼感」を持てるようになるのかは全く分かりません。
そして「不信感を持っているということは、人間関係が壊れている」、「心がつながっていない人と関わっているときも、不幸な人生を選んでいる」そうで、「血のつながりよりも、心のつながりを大切にしてください」とアドバイスされています。
私は人間関係から逃げたくてしょうがなかったけど、ある音楽を大好きになって、小さな希望を貰いました。大好きな音楽をツールとしてなら、人と関わるのも頑張れるかもしれないと思いました。
今、共通の音楽が好きな人達とアマチュアのロックバンドを組んでいて…それが希望の一つです。血がつながっていなくても、一緒に音楽をやれている時がすごく幸せです。
でも好きなのは音楽だから、それ以外のことで暗黙の了解のように「一般常識」と認識されているようなことに私は馴染めなくて、また私は「どうしたいか」と「〜すべきか」との間で悩んだりしています。正解は分かっても、まだ恐怖心を無くせません。
些細な違いくらいで壊れる関係なら、それは元々、私の居場所じゃなかったんだ。そう確信して自分軸で生きられたらなぁと思ったりもします。
親と心理的・物理的距離をとれて攻撃的な行動が止まったとしても、「苦しい親子関係」に逆戻りしてしまう可能性はあるそうです。それを防ぐために大事な「4つのやめる」について説明されています。
それは@「遠回しな言い方、曖昧な態度をやめる」、A「否定を恐れることをやめる」、B「親に生きる力が無いと思い込むのをやめる」、C「間違った手助けをやめる」の4つとされていますが、@とAが特に私自身の課題でした。
@によると「問題を抱える親は、気持ちをストレートに表現した言葉で伝えていかないと、あきらめてくれません」、「今までは、子どもの気持ちを考えることは少なく、自分にとって都合良く考えて行動することが多い親」に「曖昧な言葉と態度を見せていては、親のほうの勝手な思い込みは減っていきません」とのことです。
私はストレートに言うとなると、過去に言葉がきつくなり過ぎた失敗があって、どうしても曖昧に言ってしまいます。言葉と人間力を磨く課題を与えられているように感じます。
Aは「親から距離をとろうとするときに否定されることを恐れないで」とのことです。否定を恐れると@のように言葉と態度が曖昧になり、親に「もっと否定したら、この子をコントロールできるはずだ」と期待させてしまうそうです。
このケースも私はリアルタイムで悩んでいるところです。返せていないメールがあり、やはり、また否定されることへの恐怖心が消せていません。でも「否定されても動じないあなたを見て、そのたびに親は、あなたをコントロールできないことを学んでいくでしょう」とのことなので、否定されるのはもう決定事項と覚悟して返信しないといけないのかもしれません。
BとCは、親に依存をさせてしまっている方へのアドバイスになりそうです。「そこまで親にやってあげる必要があるのか」のような疑問を感じることがある方にも学びが有りそうです。
親も人間だし、よく、子育てをしながら親も成長して「親になっていく」と聞いたりします。それに暮らしが大変な時もあったり、親が常に理想的な状態でいられるというのは、かなり難しいことであると思います。
私はそのように理解しておりますが、その上で「心のなかに存在する2つの親に気をつける」で説明されている「理想の親」に、とても良いなぁと憧れてしまいました。
その部分を引用いたしますと「適切に愛されるとは、親からあなたの意思を尊重され、考えを押しつけられず、否定もされず、なおかつ努力を認められ、励ましや応援があり、癒されている感覚もあり、あなたが親に心の支えを感じている」とのことです。
私の意思決定全てを否定されてきた訳ではないけど、幼い子どもではなくある程度成長した段階での人生の重要な決定を全否定され、それが長く続いてきました。
全く知らない土地で一人暮らししたり、初めて社会人になって不安なことが沢山あった時、親は心の支えではありませんでした。「勝手なことをして」とか「そんな仕事辞めて帰って来い」と言われたり。私は自分の夢の仕事をすることに罪悪感を感じ続けました。親と関わると、しんどさが増すばかりでした。
その代わり音楽に心を救われ、支えてもらってきました。おばあちゃん子だった私は、おばあちゃんの幻影にもすがっていました。
親子関係が上手くいっていない自覚のある方は、もしかしたら私のように「理想の親」に憧れを抱く方もいらっしゃるかもしれません。子どもが親に愛情を求めるのは本能だそうです。そして、それは親に愛されないと生き残れないということを、生存本能でわかっているからとのことです。
でもここで、とても残酷なことが述べられています。これまでに適切な愛され方を親から感じてこられなかったのなら、現実の親が愛溢れる「理想の親」に変化することはほとんど無いそうです。「過去に起こらなかったことは、この先も起こる可能性は非常に低い」とのことです。
「(親と)境界線が引かれていないと、この生存本能が逆にあなたにとって悪影響になることがあり、親から何度心を傷つけられても、親から愛される自分になろうとして自己犠牲をし、見放されないようにしようと我慢するようになります」という部分は、親から心だけでなく身体まで傷つけられても、愛されようと頑張ってしまう親子DVの被害者が私には想像されました。
そのように親の愛情を感じるのが難しかった方は、より強く愛を求めてしまうかもしれません。でも「自分が『理想の親』に感じているあこがれに飲み込まれない」ようにと言われています。
そこで大事なこととして「あなたが親をひとりの人間として好きかどうか」という質問がされています。もし親を他人に置き換えて、つきあっていきたくないと考えるなら、それは親を「人」として信頼できないということだそうです。これはこの本のご紹介の最初の方にあった「隣人と境界線」のお話にも通じそうです。
私としては、親は嫌いじゃないけど好きかと問われると「?」という感覚です。今は疲れてしまったので、しばらくは会いたくない気持ちです。
ご自分の気持ちが分からない場合は、親に対する「プラス」と「マイナス」のイメージを考えてみることが提案されています。プラスと思っていたことが実は親として当然のことであったり、マイナスがある時点で親と近づき過ぎない方が良いなど、気持ちを整理しやすくなる説明やアドバイスがされています。
私自身に当てはめると、マイナスが既にあるので距離を置きたいという気持ちは大正解のようです。ご興味のある方は是非ご自身で読んでみてください。
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本日もお付き合いくださいましてありがとうございます!
まだご紹介が途中ですが、
記事の内容が良さそうと思えましたら
シェアいただけると、とても励みになります↓
もし身近で親子問題に苦しんでらっしゃる方がいらっしゃいましたら、本やブログをご紹介いただいてお役に立てたら幸いです。
それから、川島さんに直接問い合わせたり、カウンセリングの依頼をご検討される方はご参照ください↓
おとなの親子関係相談所 代表
川島崇照メンタル・トレーニングオフィス 代表
1974年生まれ、新潟県出身。
2011年にカウンセラーとして独立。
「おとなの親子関係相談所」https://親子の悩み相談.jp
Twitter⇒@oyako_kankei
自分も他人も癒して自由に生きるSAIです。
本日は、私がずっと生きづらさを感じてきた原因の一つである「親子問題」についての素晴らしい本に出会ったので
そのご紹介をさせていただこうと思います。
それはこちらです↓
【表紙】
【裏表紙】
ご説明はかなり私の主観で切り取ったものとなります。また、私自身の気持ちを整理して次に進む為の目的もあるので、偏りがあったり感情的でご不快を与えてしまうこともあるかもしれないことご了承ください。
最初は本1冊全体を1記事にまとめてご紹介しようとしたのですが長文になってしまったので、複数回に記事を分けることにしました。
今回は第4章で終わった前回の記事の続きで、第5章です。
「囲み」をしてある部分は、全て本からの引用になります。
『もうこれ以上、苦しまないで! 嫌いな親との離れ方』
Meet freedom to live yourself.
親との苦しい関係を終わらせ、自分の人生を生きる方法
「親を大切に」という考えを捨てたら自由になりました。
〈本のタイトル、帯より引用〉
Contents
第1章 「親との関係」に悩んでいるのはあなただけじゃない
第2章 子どもを支配し続ける親の心理
第3章 親子関係に「境界線」が必要な理由
第4章 大人の親子関係相談いろいろ
第5章 親と距離をとる方法と注意点
第6章 自分の人生を前向きに生きていくために
それでは第5章です。
第5章 親と距離をとる方法と注意点
親の期待や執着を終わらせる方法
- 目的は親にあきらめてもらうこと
- 同じ態度を「4回」見せて学習させる
- 2回目の断りで、やりづらさを感じさせる
- 3回目で、思いどおりにならない不安を強化
- 4回目の断りで、拒絶からあきらめへ
- 無視をするのは逆効果
ご紹介中に何度か、この本は「実用性も素晴らしい」とお伝えしましたが、この第5章は今の私にとってその実用性において最も欲しかった情報とも言えます。
それは、本から引用しますと「成人した子どもが、コンプレックスを抱えた親との間に境界線を引くとき、何から始めて、どうすれば良いのか、そしてどういったところに注意すべきなのかを具体的に紹介」という内容です。
親子問題の解決には、親のコントロールを無くす必要があります。その為には親に「何をしても子どもをコントロールできない経験」をさせることで、“期待”や“執着”を終わらせる、あきらめてもらうことが大切とのことです。
その具体的な方法として「同じ態度を『4回』見せて学習させる」という説明がされています。“「正直な気持ちを伝える」と「毅然とした態度で断る」と「伝えた通りの行動を見せる」”の3つを1セットとして、それを何セットも見せる、理論上では4セット行うとのことです。親の期待が幾つもある場合、そのそれぞれについて4セットです。
それを見た親にとって1セットめは「想定内」、2セットめで「やりづらさを感じる」、3セットめは「思い通りにならない不安が強くなる」、4セットめで「拒絶そしてあきらめへ」という流れになるそうです。
〈本の199pの引用〉
このそれぞれの段階において、親の思考やどんな反応を示しうるかが詳しく書かれていて、それを知れることは私にとって少し安心の材料になりました。
でも親の期待の種類ごとにこの4セットを行っていくというのは、実際にやろうと思うとかなり精神的にしんどいとも思いました。
そして私にとってしんどさが増したのが、次にある「無視をするのは逆効果」ということについての説明です。ここに書かれていた内容は、わりと最近までの私の状況が正に説明されている感じでした。
「無視をすると親があきらめるタイミングがとても遅く」なり、きっぱり断らないと期待が高止まりし続けるそうです。
親からの連絡に応答しない、無視していれば親と関わらなくていいから、一瞬は楽になれる。でも「いつまでもあきらめない親の影に怯えながら、逃亡生活のような心理状態」で暮らす…まさに長年の私のことでした。
でも最初から無視していた訳ではありません。母親の私を信頼していない心配や、自分の価値観の押し付け、私の批判のすごい長文のメールが送られてくると、「ちゃんと読まないと」「ちゃんと返信しないと」と、前は誠意をもって全て受け止めようとしていました。
でも毎回、読むのも返信の文章を考えるのにも精神的にすごく疲れてしまい、そのような苦しくて何も生み出さず、やる気を殺がれ何もできなくなる“後遺症”も残るような時間を取られるのが「無駄でしかない」といつからか思うようになってしまいました。
メールが来ても返信しない、次第に読むこともしなくなり…本当に、精神的に少し楽になりました。でも自分の中に罪悪感が生まれ、また「いつ批判のメールや電話が来るのだろう」と不安が常にどこかにある。“無視”は、一時、仮初めの安心でしかありませんでした。
今現在、リアルタイムの私は「正直な気持ちを伝える」は少しできてきて、「断る」も少しできてきたけど毅然とではないかもしれず、自分の意思に従った「行動」はけっこうしてきました。“無視”の段階よりはやっと前進した、という感じです。
ただ「親の期待の種類」というものを考えたことがなかったので、改めて自分の状況を整理する必要があるかもしれません。
言葉と態度で意思を伝える
- 意思を伝える3つのポイント
- 親への恐怖心が強い人には手紙やメールがおすすめ
- 手紙を書くときの注意点
上の「親の期待や執着を終わらせる方法」の説明で、“「正直な気持ちを伝える」と「毅然とした態度で断る」と「伝えた通りの行動を見せる」”の3つを1セットとして親に見せるというお話がありました。その更に詳しい説明として「意思を伝える3つのポイント」が挙げられています。
それを引用いたしますと「1.親の言葉や態度に傷ついていることを伝える」「2.自分の考えが変わらないことを伝える」「3.自分がこれからどう行動するかを伝え、すぐに親から離れて、なるべく早く行動に移す」とのことです。
その更に具体例として「自立を反対」された場合と「結婚を反対」された場合の2つが紹介されています。
私は前者の「自立を反対」された場合が、ずっと悩み続けてきた正に欲しかった答えでした。
気持ちを伝えなければいけないのかもしれないと思ったけど、どんな伝え方をしたらちゃんと伝わるのかが分かりませんでした。「お父さんやお母さんがどう思おうと自由だけど、私が真剣に考えて決めたことをそんなふうに否定されたら傷つくよ。」と書かれていたのが、私が正に親に言いたかったことそのものでした。
次に、言葉で意思を伝える際に「親への恐怖心が強い人には手紙やメールがおすすめ」ということで、まず手紙の書き方がとても詳しく説明されています。
私は親に対して恐怖心は無いけど、とにかく口下手だし、このような核心に迫る話だと色々な感情が溢れて余計に上手く話せないので、手紙はかなりありがたいです。
より辛い親子問題で悩んで来られた方は、恐怖心もあるかもしれません。手紙ならば物理的距離をとってから安全な場所で書くこともできるし、恐怖心で混乱していた気持ちや状況を見直したり整理できるかもしれません。
手紙を書く「要素6つ」、書く際の「注意点3つ」がとても分かりやすく説明されています。「要素6つ」に向き合うだけでも、何が起きて、自分がどう傷ついたのか、自分はどうしたいか、親にやめてほしいこと、など自分の親子問題を明確に理解できる素晴らしいステップになるように思います。
恐怖心で思考がまとまらない方ほど辛いかもしれませんが、ご自身がこれから楽になれるよう挑戦してみていただきたい気がします。もし書いた手紙を渡せなくても、まず自分の状況を理解できたら少し楽になれる部分もあるかもしれません。
親から押しつけられた発言への返答OK・NG例
- 境界線を保ちながら親の発言をうまくかわす方法
言葉で意思を伝える際に「親への恐怖心が強い人には手紙やメールがおすすめ」ということで、その手紙の書き方が上で説明されました。
次に、その手紙を親が否定してきた場合、メールやチャットで更に断っていく方法が「親から押しつけられた発言への返答OK・NG例」で具体的に説明されています。
そこでは“「コンプレックスを抱える親がよく子どもに言いがちな押し付け発言」の具体例とそれに対する返答の「NGの具体例」・「OKの具体例」”が8パターン紹介されています。親子問題で悩んで来られた方は実際に経験されたものがあるかもしれません。押し付けにどう対応したら良いか分からない方は、是非読んでみてください。
自分と大切な人を守るための対応策
- 大切な人たちが巻き込まれない環境をつくる
- 弁護士に対処してもらう方法も
- 警察や弁護士へ依頼する前に
ここでは、「子どもの気持ちをまったく考えない非常に危険性の強い親」について説明されています。
そのように危険な親はやりがちな代表的な行動パターンがあるようです。@「親があなたの住居に押しかける」、A「親があなたの職場に連絡をしてくる」、B「親があなたの交際相手やその親に連絡して激しく批判する」の3パターンが例として紹介されています。
どのパターンでも、まず自分が正直な気持ちと考えを伝えてあることが前提として大事なようです。
その上で@をされたら、場合によっては警察への通報が必要になるようです。まず断り、自分でやれる対応をできればしてからですが、警察沙汰にしたくないからと通報が遅れると建造物侵入やストーカーのような迷惑行為にエスカレートしてしまう場合もあるそうです。状況や対処についてとても分かりやすく説明されているので、@に悩まれている方は是非読んでみてください。
@をしても子どもに会えなかった場合、親はAやBをしてくる可能性があるそうです。それが考えられる場合、勤務先の会社、交際相手やその親に自分の今までの親子関係を前もって伝え、理解しておいてもらう、そしてきっぱり断わってもらえるようにお願いしておくと良いようです。
このような対処をしても親が攻撃的な態度をやめない場合は、「弁護士から内容証明郵便で受任通知を親に送ってもらう」という方法があるそうです。自分の気持ちを伝えてきっぱり断った後に、その毅然とした態度を後押ししてもらう存在としての弁護士ならば、親はあきらめやすくなるとのことです。
ここまで、警察や弁護士にも協力してもらうことの説明がありましたが、まず自分から気持ちや考えを言葉にして伝えてあるか、がやはりとても重要なようです。それをする前に依頼してしまうと、親としては何も分からないまま第三者に介入されたことになり「もっと知りたい」という心理状態になってあきらめられなくなるそうです。
警察や弁護士の協力を考えてらっしゃる方には、この辺りの注意点もとても勉強になると思います。
子どもへの期待をあきらめた親との距離のとり方
- 親が言う「あきらめた」の本心を見極める
- 判断基準は「自分が幸せに感じられるかどうか」
- 怒りを感じたら距離をとる
- 「絶縁」するかどうかの判断基準
親に期待や執着をやめてもらえた場合は、次に親とどのくらいの「距離感」でつきあっていくかを決めるそうです。距離感の判断基準は「親があなたの生き方をどのくらい尊重してくれるか」だそうです。
親がたとえ言葉で「あきらめた」と言っても、それは「我慢」であったり、子どもに離れて欲しくないだけで、反省していい親になったわけではないとのことです。根拠もなく信じてしまうと、また傷つけられてしまう。「言葉と行動が一致していない親と近い距離でつきあうのは危険」、「あなたが決めたことを否定することなく、全て尊重して受け入れてくれているかどうか」ということで、私にとってはまたとても興味深い説明がされていました。
距離感を縮めるのが危険なサインとして7項目が挙げられています。まだ私は親をあきらめさせられていないかもしれませんが、前よりは責められる頻度は減ってきました。その状況で今、心当たりのあるものとしては、@「まだあなたの生き方に文句を言っている」、D「否定はしないが条件を出してくる」などがありました。
私の親が「あなたが決めたことを否定することなく、全て尊重して受け入れてくれている」という状態にいつかなる、ということが正直なところ想像が難しいです。でもそうなれるまでは、距離を縮めてはいけないと分かりました。
次に、親の態度が改善されて否定や押し付けがなくなってきた場合のステップとして、親への関わり方の説明がされています。
この段階でも、今まで通りの関わり方をすると支配や依存が再発するかもしれないそうです。それを防ぐには、親に関わる時に「やるべきか」ではなく「それをやって私は幸せに感じられるのか」を考えるようにするとのことです?
これまでの記事でも少しお話ししましたが、この視点も私にとってはスピリチュアルで言われていたことに通じました。
幸せに生きるには“自分軸”で判断して行動する、その自分軸での判断というのが正に「〜べき」ではなく「自分がそれに幸せを感じるか」というものです。
子ども時代の親子関係が上手くいっていないと、その後の人生がスムーズに行きづらいと言われる。それだけでないにしても、親子関係で自分軸で生きて受け入れられるという経験を子どもの時にしていないと、社会に出てからも自分軸で生きるという感覚が分からなくなってしまうのかもしれないと思いました。
私は私一人のことに関しては「どうしたいか」で行動もしてきたけど、集団の中の自分という状況だと「どうすべきか」という思考が強く働いて、自分の感情の存在を忘れるくらい理性的になるようです。それは我慢している感じではなく、そうプログラミングされているように無意識の反応なのです。
それで人に喜ばれたり、その場が丸く収まったりするけど、自分で気づかないうちに感情に蓋をした負荷は実はあったようです。
昔、会社員時代に違う部署の上司に「君は他人を信じていない」と言われたことがありました。私は他人の可能性とかは信じたい方だと思っていましたが、「自分の意思や希望を相手に伝え、それが相手の意思に沿わないことだとしても関係が壊れない」ということは信じられなかったのだと今気づきました。
違う意見でも良好だったり普通の関係を続けて行けると思えなかった。相手の希望に合致しないと関係が崩れる、終わると恐怖していた。それくらいで相手が離れて行くと、相手を「信じていなかった」のでした。この恐怖心は現在も克服できていません。
今、私は“自分軸”で生きるトレーニング中なのですが、それは私が親子関係で体得すべきだけどできなかったものを得るトレーニングとも言えそうだと思いました。
次に「怒りを感じたら距離をとる」という説明があります。この部分は珍しく、私には全く実感がありませんでした。つまり私は、親を責めたい気持ちは無いようです。
子どもの頃の親のコントロールが酷くて、自分の大切な人生を酷く侵害された、奪われたという方は「今さら反省したって遅い!」という気持ちになるのも正しいと思います。我慢しなくて良い、自分の本当の気持ちを認めて受け止めてあげて良いと思います。ただそれにずっと囚われてしまうと、真の自由は手に入れられないそうです。
自由になるには親からの執着を断ち切るだけでなく、自分も親への執着を手放す必要があるようです。「親に怒りをぶつけることは、問題を抱えている人に、あなたの貴重な時間や精神力を捧げるばかりで、無駄使いになってしまいます」とのことです。怒りを感じたら、親からもっと離れるサインだそうです。
次は「『絶縁』するかどうかの判断基準」という説明がされています。「絶縁」するかどうかの判断基準は、親に“不信感”を持っているかどうかだそうです。
ここに書かれている「親の近くにいたら不安になるし、いつ何を言われるのかと思って安心できず、また傷つけられるのではと感じて疑ってしまうのであれば、もうすでに不信感は相当に強くなっている」という部分は、過去に私が義務感で長期連休の度に真面目に帰省していた時のことそのものでした。
今は帰省の頻度を少なくしたりして、かなり精神的に楽になりました。物理的にも心理的にも親から距離をとれている状態です。
自分の気持ちを伝えたり、少しずつは前進しているはずです。できれば「絶縁」はしたくありません。でも私が両親に「安心感」や「信頼感」を持てるようになるのかは全く分かりません。
そして「不信感を持っているということは、人間関係が壊れている」、「心がつながっていない人と関わっているときも、不幸な人生を選んでいる」そうで、「血のつながりよりも、心のつながりを大切にしてください」とアドバイスされています。
私は人間関係から逃げたくてしょうがなかったけど、ある音楽を大好きになって、小さな希望を貰いました。大好きな音楽をツールとしてなら、人と関わるのも頑張れるかもしれないと思いました。
今、共通の音楽が好きな人達とアマチュアのロックバンドを組んでいて…それが希望の一つです。血がつながっていなくても、一緒に音楽をやれている時がすごく幸せです。
でも好きなのは音楽だから、それ以外のことで暗黙の了解のように「一般常識」と認識されているようなことに私は馴染めなくて、また私は「どうしたいか」と「〜すべきか」との間で悩んだりしています。正解は分かっても、まだ恐怖心を無くせません。
些細な違いくらいで壊れる関係なら、それは元々、私の居場所じゃなかったんだ。そう確信して自分軸で生きられたらなぁと思ったりもします。
苦しい親子関係に逆戻りしない4つの「やめる」
- 油断は禁物。親の執着心は復活する
親と心理的・物理的距離をとれて攻撃的な行動が止まったとしても、「苦しい親子関係」に逆戻りしてしまう可能性はあるそうです。それを防ぐために大事な「4つのやめる」について説明されています。
それは@「遠回しな言い方、曖昧な態度をやめる」、A「否定を恐れることをやめる」、B「親に生きる力が無いと思い込むのをやめる」、C「間違った手助けをやめる」の4つとされていますが、@とAが特に私自身の課題でした。
@によると「問題を抱える親は、気持ちをストレートに表現した言葉で伝えていかないと、あきらめてくれません」、「今までは、子どもの気持ちを考えることは少なく、自分にとって都合良く考えて行動することが多い親」に「曖昧な言葉と態度を見せていては、親のほうの勝手な思い込みは減っていきません」とのことです。
私はストレートに言うとなると、過去に言葉がきつくなり過ぎた失敗があって、どうしても曖昧に言ってしまいます。言葉と人間力を磨く課題を与えられているように感じます。
Aは「親から距離をとろうとするときに否定されることを恐れないで」とのことです。否定を恐れると@のように言葉と態度が曖昧になり、親に「もっと否定したら、この子をコントロールできるはずだ」と期待させてしまうそうです。
このケースも私はリアルタイムで悩んでいるところです。返せていないメールがあり、やはり、また否定されることへの恐怖心が消せていません。でも「否定されても動じないあなたを見て、そのたびに親は、あなたをコントロールできないことを学んでいくでしょう」とのことなので、否定されるのはもう決定事項と覚悟して返信しないといけないのかもしれません。
BとCは、親に依存をさせてしまっている方へのアドバイスになりそうです。「そこまで親にやってあげる必要があるのか」のような疑問を感じることがある方にも学びが有りそうです。
心のなかに存在する2つの親に気をつける
- 「理想の親」という幻
- 現実の親に見ている「錯覚」に気づく
- 現実の親を直視する
親も人間だし、よく、子育てをしながら親も成長して「親になっていく」と聞いたりします。それに暮らしが大変な時もあったり、親が常に理想的な状態でいられるというのは、かなり難しいことであると思います。
私はそのように理解しておりますが、その上で「心のなかに存在する2つの親に気をつける」で説明されている「理想の親」に、とても良いなぁと憧れてしまいました。
その部分を引用いたしますと「適切に愛されるとは、親からあなたの意思を尊重され、考えを押しつけられず、否定もされず、なおかつ努力を認められ、励ましや応援があり、癒されている感覚もあり、あなたが親に心の支えを感じている」とのことです。
私の意思決定全てを否定されてきた訳ではないけど、幼い子どもではなくある程度成長した段階での人生の重要な決定を全否定され、それが長く続いてきました。
全く知らない土地で一人暮らししたり、初めて社会人になって不安なことが沢山あった時、親は心の支えではありませんでした。「勝手なことをして」とか「そんな仕事辞めて帰って来い」と言われたり。私は自分の夢の仕事をすることに罪悪感を感じ続けました。親と関わると、しんどさが増すばかりでした。
その代わり音楽に心を救われ、支えてもらってきました。おばあちゃん子だった私は、おばあちゃんの幻影にもすがっていました。
親子関係が上手くいっていない自覚のある方は、もしかしたら私のように「理想の親」に憧れを抱く方もいらっしゃるかもしれません。子どもが親に愛情を求めるのは本能だそうです。そして、それは親に愛されないと生き残れないということを、生存本能でわかっているからとのことです。
でもここで、とても残酷なことが述べられています。これまでに適切な愛され方を親から感じてこられなかったのなら、現実の親が愛溢れる「理想の親」に変化することはほとんど無いそうです。「過去に起こらなかったことは、この先も起こる可能性は非常に低い」とのことです。
「(親と)境界線が引かれていないと、この生存本能が逆にあなたにとって悪影響になることがあり、親から何度心を傷つけられても、親から愛される自分になろうとして自己犠牲をし、見放されないようにしようと我慢するようになります」という部分は、親から心だけでなく身体まで傷つけられても、愛されようと頑張ってしまう親子DVの被害者が私には想像されました。
そのように親の愛情を感じるのが難しかった方は、より強く愛を求めてしまうかもしれません。でも「自分が『理想の親』に感じているあこがれに飲み込まれない」ようにと言われています。
そこで大事なこととして「あなたが親をひとりの人間として好きかどうか」という質問がされています。もし親を他人に置き換えて、つきあっていきたくないと考えるなら、それは親を「人」として信頼できないということだそうです。これはこの本のご紹介の最初の方にあった「隣人と境界線」のお話にも通じそうです。
私としては、親は嫌いじゃないけど好きかと問われると「?」という感覚です。今は疲れてしまったので、しばらくは会いたくない気持ちです。
ご自分の気持ちが分からない場合は、親に対する「プラス」と「マイナス」のイメージを考えてみることが提案されています。プラスと思っていたことが実は親として当然のことであったり、マイナスがある時点で親と近づき過ぎない方が良いなど、気持ちを整理しやすくなる説明やアドバイスがされています。
私自身に当てはめると、マイナスが既にあるので距離を置きたいという気持ちは大正解のようです。ご興味のある方は是非ご自身で読んでみてください。
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本日もお付き合いくださいましてありがとうございます!
まだご紹介が途中ですが、
記事の内容が良さそうと思えましたら
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もし身近で親子問題に苦しんでらっしゃる方がいらっしゃいましたら、本やブログをご紹介いただいてお役に立てたら幸いです。
それから、川島さんに直接問い合わせたり、カウンセリングの依頼をご検討される方はご参照ください↓
著者:川島崇照(たかあき)さんのプロフィール
おとなの親子関係相談所 代表
川島崇照メンタル・トレーニングオフィス 代表
1974年生まれ、新潟県出身。
2011年にカウンセラーとして独立。
「おとなの親子関係相談所」https://親子の悩み相談.jp
Twitter⇒@oyako_kankei