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2017年02月27日

YELLOWCARDのラストライヴ前夜

YELLOWCARDのファイナルツアーに行く。

明日2017年2月28日、大阪の梅田CLUB QUATTRO。


日本でのファイナルデーは3月2日、東京の新木場STUDIO COASTだから本当の意味ではファイナルデーではないけど、自分は行けないから明日が最後になる。



YELLOWCARDが解散するって告知されて、何にだって終わりはあるから、いつかそういう日がやって来る事は分かっていたから、しょうがないとも思った。

でもやっぱり悲しくて、寂しくて、ずっとその現実に向き合えないまま数ヶ月を過ごした。

ついに明日が、最後のライヴとなってしまうんだ…。



私は彼らが「潔いバンド」だと、出会った当初からなんとなく思ってきたけど、YELLOWCARDがはっきりと「終わり」を宣言した事でその印象がより強まった。

もう私の中では、彼らは美しいまま散りゆく桜。10年なんて、本当にあっという間だったよ。しかもこの時期だと、すぐそういう季節もやってくるし…ちょうど良すぎるよ。


これが最後のチケットになるのか…

DSC_0123-2.jpg




10年以上、本当に沢山の感動を貰ってきた。素晴らしい音楽に喜びや楽しみを貰って、背中を押してもらったり、世界を明るく照らしてもらったり、踏み出す勇気や進み続ける力をもらったり…

そして音楽にもファンにも真摯に向き合う姿に、尊敬のような気持ちも抱いたり。こちらも真っ直ぐ向き合いたいって、そう思わずに居られないバンドだった。




彼らの最後の作品となるセルフタイトル・アルバム「YELLOWCARD」から、公式の音源がYoutubeにアップされている。

 ↓ ↓

Yellowcard - The Hurt Is Gone (Official Music Video)






Yellowcard - Rest In Peace (Official Music Video)








彼らはメンバーの一人一人がすごく才能のある人で、作ろうと思えばこれまで以上に本当に多彩な楽曲を作れるバンドなのだと思う。

でも彼らはファンをすごく大切にしていて、「ファンが喜んでくれるであろう曲」とか、「ファンとライブで盛り上がって楽しめる曲」というのもすごく意識してきたんじゃないかと思う。

それがエナジェティックだったり、覚えやすいシンプルな歌とか、音をあまりいじらずライヴで忠実に再現しやすい曲、みたいな彼らの曲の特徴として現れているんじゃないだろうか。




彼らの後期の2つのアルバム「LIFT A SAIL」と「YELLOWCARD」では、それが少し変わってきている。

長くバンドを支え続けたドラマーのLPの脱退があったから、新しいサウンドの模索もあったのだろうか。それに彼ら自身の年齢的にも今後どうしていくのか、という悩みとか迷いみたいなのもあったのかもしれない。


アルバム「LIFT A SAIL」の中で私が個人的に一番くらいに好きな曲は、そのタイトルトラックである『LIFT A SAIL』。

Yellowcard - Lift a Sail (audio)




実はこの曲を初めて聴いた頃、「もしかしてYELLOWCARD解散するのかな?」って思った。


最後の帆を高く上げて
準備は万端だ

僕が残していく瓦礫
下の地面を燃やしてしまった


【『LIFT A SAIL』の公式の和訳より一部を引用】



上のような歌詞もあったりして、そしてサウンドもすごく悲しげで。

最後の帆を張って、最後の航海をする為の船。

もうファンの前から旅立ってしまうのかな?って思った。



でも

敗北に倒れているには
人生は素晴らし過ぎる

【『LIFT A SAIL』の公式の和訳より一部を引用】



という一節もあって、これがラストアルバムとなる次の作品「YELLOWCARD」への繋がりを示唆していたのかな。

「LIFT A SAIL」で終わらないで、最後にもう一つの旅、航海をしよう、と。







でも彼らの想いは、ただ想像するしかない。

明日に最後のライヴを控えて、私の頭の中はまだ混乱している。



こんなに沢山のものを頂いてきて、人生にポジティヴな影響を多大に与えて頂いてきて、私は彼らに何も返すことが出来ない。


感謝の気持ちと大好きです、ずっと忘れません、一生聴き続けますって、他にも沢山、日本語でも伝えきれないくらいの気持ちがあって。

それを何とか英語で手紙にしたり、気持ちを伝えられる何かを作りたくて、文具店で便箋や封筒やコラージュか何かできないかって色々買ってきた。

DSC_0121.JPG


でもこの写真どおり、私の頭の中は全く整理できてなくてぐちゃぐちゃ。

8000円以上も買ってしまって、チケット代(7000円)より高くて、私は何をしてるんだろう。

そして、もうすぐ明日になってしまう。

手紙もまだ書けてない。


前にもライヴで来てくれる時に、すごい感謝の気持ちを伝えたくて手紙書いたり、自分で撮った日本の風景の写真とかプレゼントしたりした。

でも気持ちが溢れ過ぎて、なんかもう手が震えてきて上手く書けなくて。写真集の方も時間が無くなってボロボロで……あんなの受け取って、YELLOWCARDは迷惑だったかもしれない。



ダメだ、考えれば考えるほど泣けてくる。




同じアルバム「LIFT A SAIL」の収録曲、『MSK』。

これは多分、作詞者のRyanが大切な女性へ向けてかいた曲なのかな?

でも私にとっては、YELLOWCARDに対する気持ちと重なる。


Yellowcard - MSK (audio)




君が遠くに行ってしまった
僕は地球に穴をあけて
這って行きたい
君の所へ

【『MSK』の歌詞の公式の和訳より一部を引用】





でもYELLOWCARDの決断は受け止めてるし、それが正しいって思うし。

悲しんでばかりでも、彼らも困ってしまうかもしれない。



明日は、ちゃんとライヴを楽しみたいな。









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<トラックリスト>
1. REST IN PEACE
2. WHAT APPEARS
3. GOT YOURS
4. A PLACE WE SET AFIRE
5. LEAVE A LIGHT ON
6. THE HURT IS GONE
7. EMPTY STREET
8. I’M A WRECKING BALL
9. SAVIOR’S ROBES
10. Fields & Fences FIELDS
11. WHAT APPEARS (ACOUSTIC) (Bonus Track)
12. THE HURT IS GONE (ACOUSTIC) (Bonus Track)


2003年にリリースされた通算4枚目のアルバムの世界的スマッシュヒットをきっかけに、パンクロックシーンのビッグシングとなったアメリカ・フロリダ州出身のイエローカードが、バンド活動約20年の集大成となるラスト・アルバムを発表。


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発売元:KICK ROCK INVASION
発売日:2014年10月08日


<トラックリスト>
1. Convocation
2. Transmission Home
3. Crash The Gates
4. Make Me So
5. One Bedroom
6. Fragile And Dear
7. Illuminate
8. Madrid
9. The Deepest Well
10. Lift A Sail
11. MSK
12. My Mountain
13. California
14. In Time (日本盤ボーナストラック)






























☆YELLOWCARD歴代作品

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posted by SAI at 21:41 | Comment(2) | TrackBack(0) | Yellowcard
この記事へのコメント
≧norico様

貴重なコメントをいただきまして、ありがとうございます!
そして、せっかくいただいたのに気づくのが遅れて申し訳ありません(><)

大阪のライヴに参加されたのですね。
愛していればいる程、お別れは寂しいですよね(T_T)

でもYELLOWCARDは解散してしまったけど、彼ら自身すごく音楽が大好きだと思うから、いつかプライベートが落ち着いたら再結成とか、何かの形で音楽に関わってくれるんじゃないか…なんて淡い希望を抱いてしまっている私です(^^;)

大切なものを共有できるnorico様にお会いできて嬉しいです。
また何か想う事がございましたら、お気軽にコメント下さいね(^_^)

Posted by PaleBlue at 2017年05月09日 18:40
初めまして。
未だに大阪ラストライブからYCしか聴けない毎日です(いえ、NFGも少しは…)まだシャキッと出来ません…。
同じくロフトやハンズで買い込みましたが結局ほとんど使わずに終わってしまいました(p_-)

寂しくてつい書き込んでしまいました。
失礼しました…!
Posted by norico at 2017年04月29日 20:34
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「癒し」が人生のテーマなのかなと思う今日この頃。井宿(ちちり)、ソウルカラー:紫、ソウルナンバー:7、霊合星人(土星人−)、レディナダ、銀の羅針盤、誕生花:エリカ(孤独)。男装:ミツキ(by BORUTO)・緋村剣心、バンド活動(Vo.)、執筆、園芸福祉。
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福島県出身のバンドJANGA69のアルバム『NEXT』
収録曲『アンサー』の試聴 東日本大震災で活動困難に陥り、当時は“最後の作品”の決意で臨んだアルバム。しかし解散から4年の月日を経て…彼らは復活ライヴを行った!誰の耳にも心地良く響いてくるような類稀なるメロディ、そこで音楽を見事に惹きたてるピアノの美しさ。そして絶望のような状況に置かれた彼らだからこその、“当事者”としての真に迫る歌詞の言葉。被災者が心の中に抱える想いを代弁しつつ、「希望を持って行こう」とそっと手を引いてくれるような…自然体の中にあってもそんな“悲しみ”や“優しさ”がにじみ出る歌声。『NEXT』という言葉通り、彼らの未来はまた始まる。大切な故郷を追われてしまった被災者の方々にだけでなく、沢山の人々に聴かれるべき音楽がここに在ります!! JANGA69の音楽をもっと聴く!
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