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Wカップ決勝をあらためて振り返る

ワールドカップの決勝から一週間、今日からなでしこリーグも再開された。
あらためて決勝の一戦を振り返る。


開始早々の立て続けの失点、いずれもセットプレーでディフェンスを完全に崩されてのもの。
1点目はロイドがものすごいスピードで後ろから一気に走りこんできてのゴール、2点目もロイドが斜め後ろから素早くつめこぼれ球をしっかり決めている。
今大会好調なロイドへのマークが十分でなかったように思える。



2011年アメリカとの決勝、延長後半セットプレーで澤が同点ゴールを決めたシーンを思い起こす。
まさにそのお返しを4年越しでアメリカにリベンジされた。

しかもこのプレーは対日本用の秘策として練習していたんじゃないかと思わせるぐらい見事な連携だった。
なぜなら今大会で他国相手にはやっておらず初めて見せたプレー、それだけに日本は慌てふためき対応できなかったように見える。
ここにアメリカの並々ならぬ執念をうかがわさせる。
また最近、日本は立ち上がりが悪く開始早々ピンチを招く試合を続けており、そういった分析を踏まえそこをアメリカが狙って集中して一気に崩す作戦だったようにの思える。

さらに4点目はこれも2011年の準決勝のスウェーデン戦で川澄選手が決めたシュートのプレイバックを見ているようだった。



モーガンやワンバック等も危険な存在だったが、今大会でいい働きをしているロイドに対する警戒心が甘かったのでは。

ただ負けたとはいえワールドカップ、オリンピックと3大会連続で決勝を戦ったことはすごいことだと思う。
5−2という結果だが、決して惨敗ではないと思う。
アメリカの勝ちたいという気迫が日本を上回っていたように思える。
団体球技種目でこんな偉業をなしとげたのはなでしこが初めてでは、彼女たちの今後を引き続き応援し続けたいと思う。
なでしこをブームでなく文化にまで高めたいという気持ちにこたえなければならないと思う。


そのためにはマスコミのきちんとした報道も必要だ。
アメリカとの対戦成績は1勝23敗6分。
その1勝を前回2011年のワールドカップでの決勝戦でのPK戦を制したものと勘違いしている情報番組等のMCがすくなからずいたというのは残念。
アメリカ戦の1勝は翌12年のアルガルベカップでのもので、ワールドカップは公式記録では引き分け扱いとなっていることは何度も紹介されている。

伝えるからには責任を持って報道してほしいものだ。
   
プロフィール

アレアッチャ
高校生になる息子を抱えるシングルファーザーです。生活してゆく上で一人親ならではの悩みや工夫等を含め日々感じたことを発信したいと思います。
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