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2015年04月30日

インドの旅78

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崖の上にあるレストランで知り合った日本人男性と話こんでいた。まずは、トーマスとは何者か聞いてみた所、トーマスは麻薬を扱っていて、最初にレストランに来た時にマリファナを売ってくれる話をしてくれて、彼から数回購入して仲良くなったらしい。ドイツ人でなまりのある流暢な英語を話すが、ドイツにいた若い頃は軍人だったと彼自身が話してくれ、軍人を退役してから、このゴアに住みついたらしい。長く滞在している事で、このレストランの主人と仲良くなりバイトをさせてくれているとも話してくれた。そんなトーマスは食べ終わった食器をバックヤードに持って行きテーブルを拭いたりしていた。日本人の彼は、大学を卒業して就職をしたが、すぐに辞めて、する事がないのでインドを旅しようとゴアに来たとの事。ここには2週間ほど滞在していて、あと一ヶ月はゴアにいるらしい。その後はデリーに戻って、日本に帰るみたいで、ゴアに来たのは麻薬の話を聞いて興味を示したので、この聖地にきたと話していた。まだ初々しい感じの童顔の顔だが、若いうちに出来る事はしておいた方がいいと自分は説明した。彼は驚いたようで、変だと思わないんですか?と聞いてきた。自分はアメリカに留学していてドラッグで溺れていった日本人を見ているから何とも思わないと話したら、このゴアで初めて日本人で分かってくれる人がいたと、彼は喜んだ。何だか良く分からないが、幼い彼は、まだ世の中が見えていないのか、自分の話が為になるらしく彼の宿に来ないか?と言われたので断る理由もなく行く事にした。


2015年04月28日

インドの旅77

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バスはビーチに向かって移動していた。田舎の風景を走る事、20分ほどでアンジュナ・ビーチに到着。ここがバスの終着点でもあった。降りた所はビーチの手前でレストランがあった。レストランに入ってみると、まだ大学生くらいの日本人と白人が座っているのが目に入った。向こうから挨拶をして来たので、こちらも簡単に挨拶をして、レストランの裏に宿があるのを見つけたので宿のフロントに行ってみた。フロントの人はインド人にしては、やたらと白人に近い肌の色のオバサンで1泊100ルピーと言われたので、さほど高くないのでチェックインをしてバックパックを置いてレストランに向かった。先ほどの2人が、まだいたので日本人の隣に座らせてもらい飲み物を注文した。2人は特に話す事もなく、ボーっとしていて、たまに初老の筋肉質の白人男性が英語で話している。日本人の男性は大学を卒業して旅をしているみたいで、英語はさっぱり分からないので白人男性のトーマスが喋っているだけと話していた。何やら雰囲気が悪いなーと思っていたら、2人は単にマリファナで飛んでいるだけだった。だからボーっとしていたのだ。目の前に座っているトーマスに話掛けると、トーマスはドイツ出身でアンジュナ・ビーチに長い事いて、パスポートも何時か無くしてしまった。と話してくれた。自分もドイツに行った話をしてみたが、ドイツの話が嫌いみたいで、あの国には戻らないと言っていた。最初は変な人だなーと思っていたが、実はレストランの従業員らしくレストランが混んで来ると、レストランの人に働けと怒られていた。トーマスが席を外したので自由に日本語で彼と話す事が出来た。


2015年04月27日

インドの旅76

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マイソールからパナジまでの電車移動は比較的に楽で、自分のベッドは3段の一番上だった。トイレ以外の用事がなければベッドに横になって寝そべっているだけでガイドブックや日本の小説を読んで時間を潰した。暑さだけには勝てずに外から入ってくる熱風のみが空調の役割をしていたが、インドだけに仕方ない。ガイドブックでパナジからゴアへの移動を見ていると、バスに乗ってビーチまで行かないといけないらしい。しかも、ビーチは何箇所かあって行先に寄っては高級リゾートに行ってしまうバスもあるので気を付けないといけなかった。とりあえず、間違えても修正は出来るだろうと思い「なんとかなる」で、この旅をしてきたから重くは受止めなかった。電車は一晩掛けてパナジに向かっていて、現地の12時頃に着く予定だったが13時になっても、未だ草原地帯を走っていた。ようやく街らしい所に入ったのは14時だった。街に入ると、すぐに電車は止まりパナジ駅に終着したのでバスターミナルを探した。バックパックを背負っていてターミナルを歩いているとバスの運転手らしき人が、アンジュナ・ビーチ行のバスは、こっちだよと教えてくれた。慣れているみたいで、大きいバックパックを持っている人間の行先は、アンジュナ・ビーチがメインのようだ。そこしかないと決めつけているかのように、手慣れた感じでバスに乗せられ、乗車5名ほどでアンジュナ・ビーチを目指した。


2015年04月24日

インドの旅75

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翌朝に宿と併設されているレストランで朝食を取った。昨日と同じフライドチキン・プレートにした。このレストランで1回失敗しているので違うメニューを頼んで冒険する事は出来なかった。食事を終えて、ゆっくりと10時まで過ごしてチェックアウトをしてマイソールの駅に向かった。電車は昼発でパナジに着くのは、明日の朝の予定だった。電車に乗る前は、駅構内で売っているバナナやミネラルウォーターを買って電車が来るのを待っていた。電車を待っている間はバックパックを椅子にしてボーっと待っていたら、日本人の若い男性が近づいてきた。自分に「日本人ですか?」と聞いてきたので二言返事をしたら、何やら困った顔で助けて欲しいと話してきた。何があったのか聞いてみた所、トラベラーズチェック・現金・パスポートをバンガロールからマイソールに向かう途中の車内で盗難にあったと言う。持っているのは、バックパックとポケットに入った少額のルピーだけで、どうしていいのか分からない。と尋ねてきたのだ。腰にポーチを付けているのが普通なのに、どうやって盗まれるのか疑問に思ったが、パスポートがなければ日本大使館に行くしか方法がない。と説明して、大使館でお金も貸してもらえるはずだからデリーに行けば何とかなると説明をした。何か胡散臭い話なので、助言だけしたが金銭面で助けるとは一切言わなかった。あまりにも自分が素っ気ない態度で接したので相手も気付いたのか、お礼を言って去って行った。自分が思うには、日本人旅行者に盗難にあったと嘘をついて、金をせびって旅をしてそうな感じに受止められたからだ。インドでは変な日本人も多くて、まともに相手をしていたら、こっちが被害者になるケースもあるので仲良くならない限りは同じ民族の人間でも深く入らない方が良いからだ。去って行った日本人が騙しているのか、本当に盗難にあったかは知らないが、自分は電車に乗込み、パナジへ向けて出発した。


2015年04月23日

インドの旅74

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次の日の朝に駅のチケット売り場に行き、パナジ(ゴア)行きのチケットを購入した。運が良かったのか明日のチケットを買う事が出来た。旅の疲れもあったので寝台車のベッドが欲しかったのでチケットが購入出来た事に満足だった。マイソール宮殿も見てしまったので、駅近くの公園でコーラを買って飲みながら時間を潰したが、やる事がないと時間が経つのが遅い。仕方なく、再度マイソール宮殿に行って時間を潰す事にした。マイソール宮殿に近づくと、日中でも宮殿周りなどは人混みで混雑しており出店や屋台が出ていて結構見ているだけでも面白かった。自分の好きなサモサも売っていたので買って食べながら、昼間の宮殿を見ていたがライトアップされてない宮殿も素晴らしい。ちらほらと日本人を見かけたが、特に話掛けずに宮殿を後にした。昨日に宿のレストランで失敗したが、昼食を食べにレストランを探すのが面倒になりフライドチキンのプレートがメニューにあったので注文してみた。出てきたのは、まさにフライドチキン2個、チャパティ(ナン)とヨーグルト。ヨーグルトは美味しくなかったが、そのほかは美味しかった。昨日も、これを注文すれば良かったと少し後悔。夜にマイソール宮殿を見て、この街は終わりにする事にした。


2015年04月22日

インドの旅73

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夜が深くなるにつれて、マイソール宮殿に集まる人が更に多くなってきた。見事にライトアップされた宮殿を一目見ようと観光客が集まっているらしい。日本人のバックパッカーの人と宮殿を見ながら話をしていたが、彼は全く自分とは逆周りで旅をしているようで、ニューデリーから南インドを周って北インドのカルカッタに抜けるとの事だった。マイソールには、昨日に着いて明日にはマドラスへ向かう電車を手配していると話してくれた。自分は、マイソールに来たのはいいが、マイソール宮殿しか見る所がないみたいなので、早急に西側に抜けようと考えた。彼に「お勧めな所はあるか?」と聞いた所、パナジ(ゴア)に行くと良いと教えてもらった。確かに、どこの街に行っても日本人バックパッカーからはゴアの話を聞く事が多かった。ジャンキーが多く沈没している所みたいで、タイで言うとコ・パンガンと同じみたいな所らしい。どの国でも沈没する街があるんだなーと思いながら、明日にでもゴアに行く電車の手配をしようと考え、お互いに良い旅になるようにと別れの挨拶をして、マイソール宮殿をあとにした。この宮殿を見るだけの為に訪れた街だが、見る価値は十分にある宮殿だった。部屋に戻り、ガイドブックを開いてゴアの場所と情報を見て見た。ゴアにいるインド人はキリスト教信者が多くいて、ヒンズー教よりも多くいると書いてあった。なぜか、その文章を読んだだけでゴアに行きたいと思ってしまった。


2015年04月21日

インドの旅72

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レストランを出る時に、店の人にマイソール宮殿はどこにあるのか聞いた所、この宿の裏に大通りがあるので真っ直ぐ行けば見つかると教えてくれた。外は夕方から夜へと変わっていき、それでも人の交通量は減るどころか増えているように感じた。歩道を歩いている人達は、恐らくマイソール宮殿に向かっているのだろうと感じたので人に流される形でついて行く事にした。角を曲がると夜空に浮かぶマイソール宮殿が見えてきた。宿からは歩いて10分も掛からない所に位置しており、宮殿の前には人が沢山集まっていた。人の集まっている所のライトが消えて、いきなり宮殿のライトアップが始まった。自分が着いた時間はタイミングが良かったみたいだ。マイソール宮殿のライトアップは何とも神秘的で華やか。バンガロールの宿でマイソールに行くと良い。と教えてくれた宿の人の言葉に間違いはなかった。ボッーと宮殿を見ていると近くに頭が坊主の日本人バックパッカーらしき男性を発見したが、向こうも自分を日本人と分かっていたのだろう。こっちから話掛けて見ると、やはりバックパッカーであった。しばし、宮殿を見ながら彼と話こむ事になった。


2015年04月20日

インドの旅71

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何時間寝てしまったのだろうか?気持ち良く起きたが、外窓がないので時間が全く分からなかったがベッドに置いてあった時計で時間を確認した所、夕方の4時になっていた。室内にはファンしかなかったが、疲れで暑くても熟睡してしまったようだ。簡単にシャワーを浴びて、フロントへ行ってみた。フロントとレストランが併設されていて、そのレストランで食事を取る事にしてみた。一番安いカレーとコーラを注文して外を行き交う人達を見ていた。すぐにカレーとコーラが運ばれてきて、カレーはナン(チャパティ)ではなくてライスだった。店員は外人と気付いていたのだが、スプーンを持ってくるのを忘れていて、すぐにスプーンの忘れに気付き持ってきてくれた。早速、カレーを口にしたのだが、すべてが不味かった。ライスもカレーも何一つ美味しいと感じる物がなくて失敗したと思ったが、折角なので食べられる所まで頑張ってみた。こんな糞まずいカレーはインドに来て初めてだったが、値段を見ると日本円で30円ほど。5種類のカレーがプレートに入っているのだが、どれも美味しくなかったので半分も食べる事が出来なかった。ここには二度と来ないと誓い、レストランを後にした。マイソール宮殿と言う所が、この街の見どころらしいので、そこへ向かう事にした。


2015年04月18日

インドの旅70

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日差しが強くなり、朝8時頃にマイソールのバスターミナルに到着した。項垂れるような暑さは変わらないが、バスを降りて見ると、自分がどこにいるのか全く分からなかったので、バスを降りた人達について街の中心を目指した。どこを見ても人・人・人!まるでカルカッタと同様だったが、とにかく重たいバックパックを一刻も早く宿に置きたかった。バスターミナル周辺は屋台が沢山出ていて、自分はフルーツを買っておいた。歩いていると、電車の駅が見えてきた。マイソールの地図は簡単ではあるが持っていて頭の中にインプットしていたので、駅を見つけた所で自分がどこ辺にいるのかが分かった。駅に近い宿のフロントに行きチェックインを済ませた。部屋に案内されたが、中庭に面しているのだが、外の窓ガラスがないので部屋に入ると真っ暗で朝なのか夜なのか分からなく、とにかく汚い。シャワーとトイレも完備されていたが、不衛生そのものだった。と言うか、インドに来て一番汚い宿であった。壁にはカビみたいな汚れも付着していたが、すぐにマイシーツをベッドに敷いて、とりあえず就寝。バスでは熟睡が出来なかったので、倒れるようにして寝てしまった。


2015年04月17日

インドの旅69

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灼熱の太陽の下、バスは南インドの田舎道を駆け抜けて走っていた。舗装されていない道も多くあり、道に寄っては悪路の所も少ないない。1時間くらいの間隔でトイレ休憩や食事休憩でバスは止まるので、全員バスから降ろされる。防犯上に必要な事なのだが、1時間くらいで降ろされていては昼寝さえも満足に出来ずに起こされてしまう。相変わらずの暑さに身体がついていけなくなっていた。エアコンの効いた宿で身体を慣れさせてしまったせいかもしれなかった。この1週間ほどは、日本語を話していないので、こんな僻地にいると寂しくもなっていた。昼間のバスでは休憩を頻繁に取っていたが、夕方から夜になると休憩が少なくなっていった。夜中になるとバスの室内灯も消されて、みんな眠りに就いていた。バスの中から見る空は、物凄く綺麗で星は無数に見え、月はクレーターが見えるほどだった。インドに来て、こんな綺麗な夜空を見たのは初めてだった。そんな夜空を見ながら、自分も眠りについていた。バスは悲鳴をあげるようなエンジンを立てて、マイソールに向けて走っていった。


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