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2015年06月25日

インドの旅117

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日本に帰るまでにデリーの街を散歩してみた。コンノートプレイスと言う所まで来たが、ここはセレブが多く集まるみたいで、結構綺麗な街だった。外資系のファストフードも多く見られて、ちょっとインドにいるとは思えない感じで白い建物が沢山ある。そこでボーっと座っていたら、1台のオートリキシャのオッチャンが目の前に止まった。オッチャンは、俺に乗らないか?と言って来たが、要らないと返答してその場を去ろうとした。厚かましく乗れと言って来たので、お金は払わないよ!と何回も言いながら乗る事にした。オッチャンは、インド門を案内すると言いバイクを走らせた。変な所に連れていこうもんなら、今の自分の精神状況が怒りに満ちているので力づくで降りて帰ってやると思い乗っていた。本当にインド門に着いた時にはビックリしたが、写真まで撮ってくれて、こいつ何か怪しいなー。と思っていた。怪しい奴と一緒にいても面白くないので、話を聞いて見る事にしたが、ここ数日は客を乗せていないので全く収入がないと話出したが、自分は1ルピーも払わないよ!と追い打ちをかけるように返した。オッチャンは観光名所を案内するから、ちょっとだけでも出してもらえないか。と言って来たので、じゃあお別れだね。と、その場を去ろうとしたが、オッチャンが慌ててバイクを持ってきて、無料でいいから何か物が欲しいと言ってきた。自分が持っているカメラが気に入ったみたいだ。旅をしていた時代は、デジカメなんてなかったから、カメラにフィルムを入れて撮る形の物しかなかったのだが、インドで捨てて帰ろうと思っていたほどだった。オッチャンには「このカメラは日本製で高いからあげられない。でも、あと3日しかデリーにいないから、毎日運転手として働いて、最後の日には空港まで送ってくれたら、このカメラをあげる。」と暴挙に出てみたら、オッチャンが「それは素晴らしい!」と言ってくれた。何て良い取引が出来たのか!と思い、オッチャンは次の観光スポットに案内をするためにバイクを走らせた。


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15年前のアジア放浪記をまとめております。 世界は広いです。一歩踏み出せば、そこは日本では通じない モラルが待っています。
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