次の日、朝食を4人で食べに行った。昨夜、4人で話が盛り上がった事で仲良くなっていた。デニスは朝食を取ると仕事へと向かった。目の前のホテルだが、みんなで見送って3人で部屋へと戻った。欧米人の2人は、また寝ると睡眠不足だったらしくベッドへ行ってしまった。さて、自分は何をしようかと考えたが、する事もないので市場でも行ってみようと出掛ける事にした。デニスのホテルの中を通って、彼が気付いた所で何も言わずにロビーを出て行く。昨日と同じ光景だった。地図を見た限りでは市場は、こっちかな?と迷いながら歩く事にした。どうせ迷っても帰りはタクシーやリキシャで帰ってくればいいんだと思い、自分の勘を頼りにして歩いていた。近代的なビルが遠くに見えたりして、このムンバイは歩くには広すぎると思ったが、いい運動にもなった。昼前に市場に着いたのだが、この市場は香辛料がメインの市場で、物を売っている所ではなかった。口に入れる物ばかりだったが、意外と見ていて楽しい。臭いがキツイ所もあり、結局は臭いに負けて市場を出る事になった。フラフラと歩いて、地図を見なくなった頃には自分はどこにいるのか分からなくなったが、誰でも知っているインド門を聞けば、おおよその場所は分かるので心配はなかった。そろそろお腹も空いてきたのでレストランでも探すかと歩いていたら、ヤシの実を売っている所を発見!ちょうど喉も渇いていたので、ヤシの実を割ってもらいストローを刺して飲んでみた。アジアを旅してヤシの実を見かける事は多かったが、実際には初めて飲んだのだった。味は薄くて美味しくなかったが、喉が乾いていたので喉は潤った。路上販売していたヤシの実売りのオジサンが、あと10個を買わないといけないかもね。と話してきた。良く分からないが後ろを振り返ったら、女性が5人いて、みんな小さい子供を1人づつ抱えている。手を出してきて金をくれ!と言っているようだ。身なりは汚くて、カーストの一番下だろうか。周りを見ると自分はスラムの入口にいたのだった。飲み終わったヤシの実を1人の女性にあげて、自分はその場を後にした。
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