アンジュナ・ビーチを歩いていると、日本人の彼が「先週までは、もっとバックパッカーがいたんだけどモンスーンの時期が来ているので半分位になったかなー。」と話していた。自分は季節など気にせず自由に旅をしていたので、ゴアにモンスーンが近づいている季節など全く知らなかった。そういえば昨夜も、いきなり豪雨になったのもモンスーンの季節に入ってきているのかと感じ取れた。今日でマーケットが終わりと言うのも納得出来る。レストランに戻ると、トーマスが暇そうにしていて、僕たち2人を見つけると呼んできたのでトーマスの前に座る事になった。トーマスが話出すと、昨日ドイツ人の2人を紹介してくれた事に感謝はするが、ドイツ人も白人も嫌いだと言っていた。なぜ嫌いなのか深く聞いてみたが、過去は話たくないが、いい思い出がないと言っていたので、その話はやめて他の話題に移す事にした。昨夜、ドイツ人の2人が、トーマスが旧東ドイツの人間だと聞いていたので祖国を愛し、そして祖国は統一されてしまい行き場を失ったトーマスみたいな人達がいるのかな?と勝手な判断だったが、そう思うと日本は豊かで安全な国なんだなと痛感した。トーマスの口からも、そろそろモンスーンの時期になるのでバックパッカーはネパールのカトマンズに移動しているから、自分もカトマンズに行くのか?と聞いてきた。自分は、この後にデリーを目指して、そこで旅は終えて日本に帰ると話をしたら、トーマスは、どこか遠い目をしていたのを見逃さなかった。恐らく、祖国に帰りたいのではないか?統一されたドイツに居場所がないので帰れない・帰りたくないと思うと、彼が可哀想に思えた。
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