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ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年09月14日

二百五十九話 お題:三つ重ね(重箱・杯・衣服などで、三つ重ねて一組みとしたもの) 縛り:なし

 近所に住むお婆さんの話である。

「うちには代々伝わる三つの鉢があるんだけど、これが不思議でねぇ」
 お婆さんはそう言って私に鉢を見せてくれた。三つ重ねらしい丸い素朴な鉢で、一体どこが不思議なんですかと聞くと、
「それがねぇ。鉢を全部ばらばらに置いたり、二つだけ重ねるのは大丈夫なのよ。でも三つ重ねちゃうと駄目なの。ちょっとやってみるわね」
 お婆さんは鉢を三つ重ねた。途端に、重ねられた鉢は下のテーブルが傷つきそうなほど激しく震え出した。
「ほら、こうなっちゃうのよ。不思議でしょう? 御祓にも行ったんだけど、別に悪さをする訳じゃないし、その割に祓うのが面倒だから持って帰ってくれ、って言われちゃってねぇ」
 私が、試しにもう一つ別の鉢を重ねてみたらどうですか、と言うと、
「……あぁ、それは試してなかったわねぇ。待っててね。ちょうどいいやつを今持ってくるから」
 お婆さんが持ってきた鉢を震え続けている三つ重ねの鉢に重ねた瞬間、お婆さんが持ってきた鉢はパーンと割れた。

posted by ペン牛 at 10:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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