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ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年05月23日

百四十五話 お題:主人公(事件や小説、劇などの中心人物) 縛り:私立(個人や民間団体が設立し維持、運営すること)、膾炙(世の人々の評判になって知れ渡ること)、角地(二つの道路が交わる角に位置する敷地)

 私の姪の話である。

姪は困ったことがあると私に相談してくるのだが、ある日いきなり、
「叔父さん、どうしよう、私のせいで人が死んじゃった」
 と言われて心底驚いた。とにかく詳しいことを話してみろと言うと、
「あのね、結構前に私のクラスに男の子が転校してきたんだけど、その子、私が描いた漫画の主人公と全部一緒だったの」
 姪の話が本当であれば、その転校生の男の子は姪が描いた漫画の主人公と名前、身長、体重、血液型、趣味、好きなもの、嫌いなもの、以前は私立の金持ちの子供だけが入れる高校に通っていたこと、有名な映画やドラマの人口に膾炙した台詞を好んで使ったこと、広い角地に建った大きな家に住んでいたこと、そしてバイクの事故で死んでしまったことまで全て一緒なのだという。
「私が主人公を死なせなければ、その子まだ生きてたのかなぁって、そう思うと……辛くて……」
 流石にそこまで何もかも一緒なのは不気味だな、と私が思っていると、姪は突然何かに気がついたような表情になり、
「……主人公を生き返らせたら、どうなるだろう」
 と呟いた。やめておけ、とは言ったものの私の予想では、多分姪はやると思う。


posted by ペン牛 at 11:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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