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Sarracenia
現実逃避の手段の一つとして、食虫植物、特にサラセニアの栽培に没頭している工学博士。いえ、決してヲタクではありません。お昼間忙しいので、土日にせっせと手入れしてます。見かけはかっこいいおじさんです。レザーフェチで、超ロングのレザートレンチを羽織って、東京まですっとんでいきます。苦手な出張先は、東大本郷。理由は簡単。歩いてるやつらがみんなぼくより賢そうに見えるから。orz
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2011年04月15日
科研費獲得騒動その4
とにかく科研費の申請書なんか書いたことがない。どうしたらいいのかわけもわからず、とりあえず応募規定を目を皿のようにして読みました。つまり、なにを書けばいいのかを考えたのです。書きたいことはいくらでもありました。しかし、紙面は限られています。ならば、書きたいことというよりも、書かなければならないことを書くことにして、材料を取捨選択しました。この段階で、おおかたの文章構成ができました。

今回の応募で、応募書類が書きやすかった理由は、はっきりしていました。昨年度終了した公募特会の結果がでていたからです。

この公募特会の結果をうけて、そのステップアップという位置づけにすると、話がすごくわかりやすくなりました。

結構時間はかかったかな。一週間くらいかけて書類をつくって、やつのところへ持っていってみせたんですが、みてくれないんだな、これが。

やつ「いや、龍泉さんよくかけてるじゃない」
龍泉「いや、そんなことないでしょ。なおしてよ」
やつ「いや、なおすとこないよ。こんだけかければ十分でしょ」
龍泉「んなこというなら、通るってことか?」
やつ「竜泉さん、冗談やめようよ。大学の教授だって10年に一度あたるかどうかなんだよ。当たるはずないじゃん」
龍泉「でも、よく書けてるっていったじゃないの」
やつ「ま、文章はね」

お話になりません。しかし、なんとか審査員の気を惹こうと、センセーショナルデータを一枚目にのっけて、勝負にでました。

結局そのまま提出です。

ところが、締め切りの3日前に、うちの事務方で科研費担当していた人から電話がありました。
事務方「あ、龍泉さん?君の通る確立高いと思うんだよね」
龍泉(テンション急上昇)「ほんとですか?」
事務方「うん、だけど、ちょっとだけ直してくれないかな。そのほうが通りやすいから」

電話がかかってきたのが6時。3時間かけて文章を修正しました。
いや、疲れた。

冗談みたいな話ですが、書類の準備はこの程度だったんです。

むしろ、仲間を募るのがたいへんでした。うちの研究所は、計算科学も物性物理もA級の連中に三顧の礼をとり、入ってもらいました。某民間会社にも挨拶に行き、協力研究員を快諾してもらいました。

さて、すっかり準備できて書類をだしたあと、たまたま大学の教授とあって予算の話をしましたところ、

「そんなん通ったらの話やろ」

といわれまして、いっきにテンション下がりました。

つまり、教授は最初絶対通るといいながら、実はそれほどでもないと思っていたのかもしれません。

続きはまた書きますね。


2011年04月09日
科研費獲得騒動その3
研究室をでるとき、ぼくはちょっとした高揚感があっていきようようとJR新大阪駅に向かいました。
なにはともあれ、自分の研究室では対して注目もしてもらえなかった試験結果を、手放しで誉めてもらえたのが嬉しかったし、これまで縁のなかった科研費費というアカデミックな響きのある予算に手を出せるという期待感で一杯でした。

翌日出勤して、自信満々で上司にこの話をすると、驚いたことに上司はほとんど興味を示しませんでした。この業界では大御所といわれる教授が自ら名前をいれると言ってくれたことは少々以外だったようですが、上司も科研費には無縁の人だし、まぁてきとうにやっておれってな感じでした。

それはそれで良かったのですが、困ったのは、自分の周りに基盤研究Aに応募したことのある人がいなかったことでした。もちろん研究所全体でみれば、数件は通っているはずですが、この大きな所帯ですから、そんな人は知り合いでも何でもありません。

当時、まだ募集もかかってなかったし、とりあえず仲間のうちから科研費Bに通ったことのあるのをつかまえて、申請書の書き方を教えてもらいました。彼はいろいろと薀蓄は述べてくれたのですが、それじゃ、君が出して通った書類を見せてくれ、と頼むと、ノーだというのです。正直、これには参りました。
ただ、去年のフォーマットがあるから書いたら添削してやると言われ、ま、それでもいいかと思って、フォーマットだけ貰いました。

続きは、また後ほど・・・





2011年04月08日
科研費獲得騒動その2
教授室に戻ったぼくを、先生(実は一回り歳が違う兄弟子なのですが)は、満面の笑みというより、半分驚愕の表情で迎え入れ、早速仕事の話が始まりました。
先生「竜泉君、これ、なんでこんなことが起こるんだ?」
龍泉「あ、これは、かくかくしかじかでして、共同研究やっていて偶然見つけたのですが、一応定性的にはかくかくしかじかのように説明できまして」
先生「これ、他の材料でもおんなじことがおこるかな?」
龍泉「はあ、熱力学的に考えますと、条件さえそろえば同じことが起こると思われます」
先生「こんなデータ今まで見たことないけど、報告例ある?」
龍泉「ま、現象として単発的に見られてはいますが、そうなる原因について言及されたことはないですね」
先生「そうかぁ。これは凄い・・・」
龍泉「実は、これをネタにいたしまして、基盤研究Bで応募したいので、是非先生に入っていただきたいのです」
先生「いや、龍泉君、これはBじゃない。Aで出してください。A」
龍泉「でも、先生、科研費はやはり大学の縄張りですし、Aともなれば、ぼくの名前ではちょっと無理でしょう。そういうことなら、先生の名前でお願いします」
先生「や、これは竜泉君の仕事だから竜泉君が代表でだしてください。これなら大丈夫だよ。あ、ちょっと待って。今うちの若いのを呼ぶから」
電話で助教の若衆が呼び出されました。
先生「若衆君、ちょっとこれみてくれ。凄いだろ。これ、ガウシャンで電子状態の計算とかしたら面白いと思わない?」
若衆「は?」
先生「ほら、これだよ。これはいけるとおもうんだよね。あ、龍泉君、彼は今年東大の●●先生のところからうちにきてもらった先生なんだ。クラスターが専門でね」
龍泉「おお、クラスターなら、これとそっくりじゃないですか」
若衆「は??」
先生「よし、話は決まった。それじゃ、これ、Aに出すとして、ついでにSにも出してくれない?AとSって確か研究代表者兼ねられるよね」
龍泉(顔面蒼白)「先生、それは勘弁してください。無理です。無理」
若衆「……」
先生「いや、いけるって。いけるよ。やろう」
龍泉「それなら、来年度、先生をぼくが担ぎますから、来年度先生の名前で出してください」
先生「そう?いいの?」
そんなのいいも悪いもあるはずありません。そんなわけで若衆の先生を巻き込んだ科研費獲得作戦が始まったのです。

続きはまたあとで書きます。





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