2018年11月06日
キャッシュフローファイナンスで延滞発生。最後で捕まりました。
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資金引き上げ途中だったのですが
maneoファミリーから新たな延滞が発生。今度はキャッシュフローファイナンス(CFF社)です。
現在、ソーシャルレンディング事業者の選択と集中を進めていく中で、CFF社については一時撤退を考えて
再投資を行わず、資金を引き揚げている最中でした。
その最後の分で遅延に引っかかったのは運が悪いのか、それとも「持ってる」のか。
金額としてはそれほど多くありませんが、maneoファミリーでは本体に続き延滞が続いています。
後述しますが、maneoファミリーだからという補正はもう外して考えるべきでしょう。
おそらく、まだこういった出来事は続くと思います。
延滞案件
今回延滞したのは「体験型エンターテインメント施設向け」と「飲食店設備への投資」案件。
延滞金額はそれぞれ、約2.4億円と約5,000万円です。
以下、CFFの説明です。
(延滞案件の詳細部分については、長いので省略)
<U社(アナザウェイ)分>
【経過】
事業者AHは、U社が営業展開する各店舗の設備一式を買い取りつつ、同時にU社が使用できるよう10年間の賃貸借契約を締結しました。
CFFでは、事業者AHの設備一式の買い取り資金の支援を行いました。
あわせて賃貸借契約の支払い賃料を利払いの原資とした小口化・短期間化した複数本のファンドを組成し、投資家の皆様にご紹介して参りました。
U社の事業は継続しておりますが、支払い賃料が延滞した状況となりCFFは継続したファンドの組成を行うことは不適切であるとの判断に至りました。
なお、CFFでは、事業者AHに対して募集ページ記載の担保措置・保証措置・保全措置を実行することによる回収について検討中でございますが、一方で投資家の皆様への償還金額を最大化する観点での現時点の事業者AHによるU社への回収交渉の状況を踏まえ、即時的な担保実行措置の要請はせず、一旦、U社からの返済を原資とする、事業者AHによる自主回収を管理することといたしました。
【今後の見通し】
U社では、鉄道会社グループをはじめとする各店舗のデベロッパーに、事業者AHが保有する各店舗の設備一式を売却する交渉を進めております。
U社から事業者AHが設備一式の売却代金の支払いを受け次第、CFFは事業者AHから資金を回収し、投資家の皆様に分配を行う予定です。
<V社分>
【経過】
事業者AHは、最終資金需要者V社(以下「V社」)所有の各店舗の設備一式を買い取りつつ、
同時にV社の使用が継続できるよう5年間の賃貸借契約を締結しました。
CFFでは、事業者AHの設備一式の買い取り資金の支援を行いました。
あわせて賃貸借契約の支払い賃料を利払いの原資とした小口化・短期間化した複数本のファンドを組成し、投資家の皆様にご紹介して参りました。
V社の事業は継続しておりますが、支払い賃料が延滞した状況となりCFFは継続したファンドの組成を行うことは不適切であるとの判断に至りました。
なお、CFFでは、事業者AHに対して募集ページ記載の担保措置・保証措置・保全措置を実行することによる回収について検討中でございますが、
一方で投資家の皆様への償還金額を最大化する観点での現時点の事業者AHによるV社への回収交渉の状況を踏まえ、即時的な担保実行措置の要請はせず、一旦、V社からの返済を原資とする、事業者AHによる自主回収を管理することといたしました。
【今後の見通し】
V社では、事業者AHが保有する複数店舗の設備一式を売却する交渉を進めております。
V社から事業者AHが設備一式の売却代金の支払いを受け次第、
CFFは事業者AHから資金を回収し、投資家の皆様に分配を行う予定です。
私の状況とまとめ
私の場合、「体験型エンターテインメント施設向け」に32万円の投資。
来月には元本償還だっただけに、最後の最後で捕まったという状況です。
事業は継続しているということからすると全損の可能性は低いと思いますが、一部損害は必至でしょう。
その覚悟を持った上で、今後の成り行きがどうなるか注目していきたいと思います。
最近maneoファミリー絡みで延滞が多く発生しているのは、金融庁の調査の影響と思われます。
おそらく、借り換えファンドに関するmaneoマーケットの基準が厳しくなっているのでしょう。
金融庁の調査は今年入ったものですから、それまでのmaneoファミリーの案件は言わば「旧基準」に従って
貸付が行われていたものと仮定されます。
それがより厳しい「新基準」に変わったことから、これからも遅延は起きてくると思われます。
より一層、案件選びには気を遣うことになりそうです。
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posted by SALLOW at 13:20
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ここまで来ると完全に当てずっぽうになってしまうのですが、次のように考えています。
自転車操業とリファイナンスを定義上で分けることは、けっこう難しいと思います。長期計画でExitが見えないものを自転車だと見なしてしまえば、企業の長期借入金も自転車じゃないか、と拡大解釈もできてしまいます。
ですので、Exitのある案件なら問題なし、もしリファイナンス時点でExitが見えないのであれば、「自己資金もしくは担保を売却することで、リファイナンス時点で返済可能」という証明が必要になったのではないか・・・と思います。
つまり、担保が健全であることを示さなければならず、それができないならリファイナンスできないようになったのではないかと。
あとは自己資金、または担保が本当に役に立つものかどうかをチェック、といったところでしょうか。こちらはまだちょっと私にはピンと来ていません。
おそらく、グリーンインフラ絡みでmaneoマーケットに検査が入ったことが影響していると思います。
あの時から、明らかにリファイナンス案件に関する雰囲気が変わりました。
審査能力が皆無だったのではなく、途中で審査基準が変わったためにリファイナンスを組成できなくなった→利息だけ返しても期限の利益を失う→だったら案件ごと遅延させた方が、資金ショートで貸付先が吹き飛ぶ可能性も低くなる、という流れなのではないかと思います。
yos 様
これは私見ですが、おそらく「Exitのないリファイナンス」が規制されたのではないか? と思います。リファイナンスありきで貸付資金をブン回していたのでは、自転車操業と同じじゃないかという指導が入ったのかと。
ですから、予定がはっきり決まっている案件か、あるいはLCのように「いつでも自己資金で返せる」案件しかリファイナンスできなくなったのではないか? というのが、私の推測です。
単に借り換えがダメってわけでもないんですね、儲けが出てるかどうかってあたりを見てるのかな?
個人的な考えですが、「運転資金を借り換えながら事業を回す前提のファンド」であり、かつ「その期限が決められていない」もので、「自己資金で返す事ができない」ものについて、何らかの規制がかけられているものだと思います。
LCレンディングがリファイナンスを連発できるのは、自己資金が潤沢にあるから認められているのではないかと。
安全性を担保する意味では正しいのかもしれませんが、突然の変更は投資家にとって悪影響しかありません。GIL社のようなものは仕方ないとしても、事業者の管理体制に問題がなければ、既存投資家に影響がない形で緩和措置をかけてもらいたいところです。
ちなみに米中貿易問題は、そもそも民主党も賛成しています。あれは大統領の意志というより、アメリカ議会の総意による摩擦だと考えています。
恐らく、運転資金を借り換えながら事業を回す前提で組まれたファンドの借り換えが出来ないように、金融庁から指導されたのではないかと想像しています。
これも金融の大事な仕事のひとつだろうと思うのですが、一般の投資家向けの案件としては認めないということかもしれません。
不動産の案件では、米国中間選挙前に市場が混乱していることが回り回って影響しているのだろうと思っています。
米中貿易問題なんてのは今のところ市場を動かすために利用されているだけで、実は選挙が本筋なんだろうな、と愚考している次第です。
私も、複数事業者での延滞額は500万以上あります。
今回の延滞、不幸中の幸いは案件単独の問題であって、CFF社の体制問題ではないということでしょうか。
(査定の目利き力にはかなり心配がありますが)
おそらく、元本の一部にダメージを受けることになるでしょう。ある程度以上の資金をSLに突っ込むなら、やはり分散が必須だと再認識しました。
maa 様
私もかなり延滞を食らっています。
ただ、みんクレ、ラキバン、GIL社は管理体制の問題(みんクレは明らかな悪意ですが)であるのに対し、SBI SL、ガイア、maneo、CFF社については案件のリスクが表面化した、という違いは認識しておくべきだと思います。
前者はかなり問題ですが、後者はSLをやる以上呑み込むべきリスクです。だからこそ目先の好利率だけに惑わされず、分散が重要なのだと考えています。
あっちゃん 様
ラキバンとGIL社は問題ですが、残りの案件はSLのリスクがでてしまっただけのことだと思いますし、嫌ではありますが覚悟はしています。
SLに未来と人生を託せるか、とのご質問ですが、別に託しているつもりはありません。自分にぴったりの投資だったため、リスクを呑み込んでそれを選んだだけのことです。
とは言え、気を抜くとどうしても慢心してしまったり、漫然と投資してしまったりするもの。あっちゃん様のようなコメントをいただけると、気が引き締まるとともに励みにもなります。
お世話になります。
ラキバン、グリーン、SBI,マネオ、キャッシューフロー面白いほど
デフォルトにかかりますね。
SALLOWさま
こんなソーシャルにまだ未来と人生を託せますか?
私は、今年度はマネオとSBIとLCにしか投資してませんが、逃げ切れないようです。
就労で巻き返せますが、ソーシャルに夢を描いた今を
甘すぎたと痛感してます。
グリーンインフラも資金引き上げようとしていたら、あと一歩のところで延滞にあいました。
ミンクレ、ラキバンも。。 延滞だらけでつらいです。
一年前はまさかこういった状況になっているとは思ってもおらず
安易に投資した結果でしょうか。
これで遅延額は500万を超えました。
損失よりも長期間資金が拘束されるのが、精神的に良くないですね。