2018年02月26日
試算してみた:みんクレ債券譲渡が私の金融資産に与える影響
広告
みんクレに関する追加記事
さて、前回の記事でもお伝えしました通り、みんクレが遅ればせながら吹き飛びました。
貸付先の黒幕を訴えておきながら、一方で債券譲渡(しかも回収率3%)で決着を図るというのは、法的には
さておき心情的に納得できるものではないでしょう。
法律がどうあれ、黒幕の身ぐるみを剥げ、くらいの意見は出ても当然です。
私のアンテナ圏内でも色々な話が飛び交っていますし、これで終幕とならないのは確かだと思います。
週末が明けて本日、みんクレがどんな騒ぎになっているのか想像に難くありません。
と、そんな事を言いつつ、私も好奇心に負けて投資をした結果144万円の資金が拘束され、結果として
所得税の相殺などを利用しても100万円程度の損害を受けました。
本件に関する私の立ち位置は、ほぼ見えている地雷を踏みに行った馬鹿者です。
ソーシャルレンディング投資では、事業者選びこそが最も重要であると思い知った、痛い鞭でした。
当ブログでも何回か言及していますが、私としては本件はこれで終わりです。
もちろんウォッチは継続しますが、自らこれ以上の動きを行うつもりは、今のところありません。
自分の受けた損害と、それを取り戻す(取り戻せるかどうかの検討を含めた)労力を考えますと、感情論は
ともかく現実的には動く価値がないと判断しているからです。
いつか偶然に関係者と会うことがあれば、その時はちょっと色々考えるかもしれませんが。
もちろん、関係者を許せないと思う人も多いことでしょう。
そう考え、動こうとしている方を否定する気も、止める気もありません。
投資にせよ人生にせよ結局は自己責任ですから、各自が納得されるように振る舞えば良い事だと思います。
資産に与える影響を試算
私が他人事のように言っているのは、結果論にはなりますがみんクレへの投資額が少なかったためです。
事業者を分散すればその分だけババを引く可能性も高くなります(今回のはその中でも爆弾級でした)が、
その代わり、地雷を踏み抜いた場合のダメージは少なくなります。
私のみんクレへの投資額は、全ソーシャルレンディング投資額の約2%。
前回の記事では、みんクレショックがあっても全体の影響は軽微であり、私のマネーライフプランに対して
大きな影響を及ぼすものではないと判断しましたが、今回はそれを試算してみました。
結果は以下のようになりました。
縦軸が資産額、横軸は期間。
期間は2016年12月〜2022年12月に設定しています。
みんクレショックにより損害を出した140万円は、2018年3月に計上しました。
(本来は今年の確定申告で所得税還付を受けられるのですが、その分のプラス影響は無視)
赤線の計画では、仮に会社を2021年12月に退職するとしています。
一方で青線の計画(みんクレショック込)では、その後も会社勤めを継続すると仮定しました。
結果、会社勤め+3ヶ月でみんクレショック分は挽回できるという事になり、ライフマネープランへの
影響が軽微だとした判断は間違っていない事が確認されました。
ちなみにこの試算の条件ですが、
・給与の昇給無し
・ソーシャルレンディングによるインカムゲインは含める
・広告・アフィリエイトなどの副収入は一切考慮しない(ゼロ計算)
というものですので、実際は挽回がもう少し早まる可能性もあります。
表現を変えれば、みんクレは3ヶ月ほど私のリタイアを遅らせた、ということもできるでしょう。
それならそれでも構いません。
私の場合、リタイアする理由は仕事が嫌いなのではなく、仕事しない方が好きだからです。
多少仕事をする時間が延びたとしても、大した問題ではありません。
今後の方針
さて、みんクレショックを受けての方針ですが、まずソーシャルレンディングはこれまで通り継続します。
現時点でソーシャルレンディングは、私に最も合っている投資だと思うからです。
もしもソーシャルレンディング以外に
・日々の値動きが無く、保全のあるインカムゲイン投資
・数万円から投資可能で、期間は長くても数年
・実地に赴かなくてもデメリットが少ない
という特徴を全て満たす投資があれば是非教えて下さい。本気で検討します。
次に事業者に関しては、選択と集中を加速しようと思っています。
とは言え、当ブログはソーシャルレンディングの業界発展も目的の一つとしています(そこまで大それた
影響力が当ブログにあるかどうかはさておいて)ので、色々な事業者の紹介を行っていくつもりです。
*このアーリーステージで寡占が起きるのは、業界の発展としては決して良くないと思います。
その際、自分が投資していないでは紹介する筋が立たないので、少額での人柱投資は続けます。
以上が、ソーシャルレンディング初の悪質な事件を受けての私の方針となります。
賛同いただく必要はございませんが、ご理解の上、今後もご愛読いただければ幸いです。
ランキングに参加しています。
リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 11:10
| Comment(6)
| TrackBack(0)
| 投資の話題
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7363895
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
コメントありがとうございます。
そうですね、高い勉強代でした。もっとも私的には、リーマンやライブドアやルーブル&リラ&レアル複合安よりもマシな程度のダメージで済んでいます。
思い返せば色々とやらかしてきたものです、と遠い目をしてしまいます。
エクイティ型ですか。私もとりあえず様子見ですね。
ソーシャルレンディングでエクイティ型を取り扱う事については、LCレンディングくらいの会社ならともかく、小さな会社ではちょっとリスクが大きいように思います。
最も危険なのは、エクイティ型と「善意の搾取」が合わさった時ですね。応援型クラウドファンディングがエクイティ型の振りをして入り込んでくるなら、警告を飛ばしたいと思います。
そうでなく、受益権担保のエクイティであれば条件次第ですね。TATERU FUNDINGでも似た事はやっていますが、あちらはちょっと想定利率がイマイチなのでまだ投資していません(というのと、そもそもインカム重視型とキャピタル重視型で利率変わらないのはどういうことかと)。
暗い話題ですから、少し明るい話をコメントから失礼します。
昨日付けでLCレンディング社長ブログ内で公開された成長戦略にエクイティ型クラウドファンディング3月開始予定とあり、楽しみにしています。動画内では許認可は下りているみたいな話し方でした。
投資するかどうかは、未定です。仕組みが確立していないそうなので。
今までもエクイティ型はあったように思いますが、前衛的な取り組みだそうです。
エクイティでデットでは無くなるため、ハイリスクハイリターンとLC社長が言う通りでイグジットが、明言がなく株券なのかよくわからないものでした。説明資料を見ると運用収益(信託受託権)によるもので、後者なら機関投資家が投資する私募リートファンドで未公開出資証券を買う感覚なのかまだ分かり兼ねるものでしたが、少額で投資出来るのか?と疑問があったり…
新しいサービスが増えるみたいなので私も仕組みを公式発表されるまでに勉強する次第です。
ご訪問、コメントありがとうございます。
正直な話、余所様にはソーシャルレンディングへの全力投資はお勧めしておりませんので、私についてはただの変人だと考えていただければ幸いです。
仮想通貨と同様、投資家が無力だというのは賛同いたします。
歴史のない金融商品に投資してしまったがための問題点でしょう。その報いを投資家側が受けるべきかどうかは分かりませんが。
いずれにせよ、私は今後も客観的な情報を発信していきたいと思いますし、もし何かのお声掛けがあったとしても、被害者の立場ではなく第三者としての立場を貫いていきたいと思います。
お世話になります。
いつも全力の投資家恐れ入ります。
私もソーシャルレンディングで、資金を運営してますが、
みなクレで仮想通貨と同じように投資家は無力だと痛感します。
とはいっても、ソーシャルレンディングに将来を託していますので、協力して少しでも投資家への情報公開をお願いします。
コメントありがとうございます。
もしもそういったお声がけがあり、公平な立場から物を言えるなら、その時は協力させていただきたいと思います(主にその場合、匿名性の矛盾点を言う事になると思いますが)。
何も無しだと同じような問題が起きかねない、というのは賛成いたします。
私がこれで終わりと言うのは、自分の馬鹿が招いた今回の損失についてこれ以上取り戻す努力をするつもりはないという意味です。
業界のために何かができるのであれば、その時はもちろん参加させていただきたいと考えています。私の現状はソーシャルレンディングと一蓮托生ですので。
何も無しだと手口を真似する詐欺師が増えかねない。
今はまだ規模が小さいんで、業界全体が潰れかねないのが心配ですが。
私もソーシャルレンディングを少し頼りにしようと考えているところなので。