2018年01月11日
クラウドクレジットから「マイクロファイナンスファンド」登場
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クラウドクレジットから新しいファンドが登場
以前も簡単に記事で取り上げましたが、クラウドクレジットから新しいファンドが登場しています。
ペルーのマイクロファイナンスファンドです。
マイクロファイナンスというのは、小口金融の事です。
主に貧困層(少なくとも裕福ではない層)を対象とする、小口融資や小口保険などの小口金融商品の総称を
このように呼ぶ、とのことです。
その名前が付いていることから分かるように、本案件はペルーの貧困層に対する貸付であり、住民の生活を
向上させることを一つの目的としています。
いわば、社会的意義のある投資と言う事ができるでしょう。
案件詳細@
・ペルー金融事業者支援ファンド1号
予定利率:5.9%(USD建て)
期間:24ヶ月
貸付総額:当初500万円
担保:無し
日本ならともかく、発展途上国の貧困層にあたる人々は銀行口座すら持たず、金融へのアクセスができない
状態にある場合が多く、資金調達すら難しいため、貧困層からの脱出が難しいと言えます。
こういった人々に対する貸付を行う事で、生活向上を支援する事になります。
スキームは以下の通り。複雑なものではありません。
この案件の貸付先は、以下のような方針での貸付事業を行っているとのことです。
・金融サービスにアクセスしにくい農村部へのサービス提供
・環境に配慮した貸付を実施(環境に悪影響のある事業には貸付を行わない)
・農村部特有の文化などを貸付商品の設計に反映させる
また、貸付先となる事業者は米州開発銀行からも融資を受けており、経営基盤は堅いと推測されます。
案件詳細A
・ペルーマイクロファイナンス支援ファンド1号
予定利率:2.5%(USD建て)
期間:18ヶ月
貸付総額:当初500万円
担保:ペルー三大貯蓄信用組合のひとつであるH社の100%債務保証
上の案件と似ています。
実際のところ、ペルー三大貯蓄信用組合が100%債務保証をしている(その代わり利率が低い)というのが
大きな違いだと言って間違いないでしょう。
投資スキームも複雑なものではありません。
この案件の貸付先は、以下のようなマイクロファイナンス事業を行っているとのことです。
・零細事業を行う顧客への融資
・農業、畜産業向けの融資
・個人向けローン
貸付先であるG社の信用力は不明ですが、資産残高が450億円ほどある貯蓄信用組合が債務保証をしている
ということですので、大した問題ではないでしょう。
感想
さて、この案件を見ての私の感想ですが。
大変口の悪い言い方になってしまいますが、これを投資と呼ぶのはかなり厳しいのではないかと思います。
片方の債務保証無しは年率5.9%、債務保証ありに至っては年率2.5%。
しかもUSD建てで、クラウドクレジットにはUSD建て預かり口座はないので、償還と同時に為替リスクが
固定してしまいます。
これでは、国内の堅い不動産担保付き案件よりも条件的には不利だと思います。
もちろん、投資に社会的意義が付随することは素晴らしいと思います。
しかし、社会的意義のお題目があったところで、相対的に不利な案件に投資するかどうかは別の話。
投資家としては、「まず利率などの条件ありき。それが同一なら、社会的意義があればなお良し」と言った
ところではないでしょうか。少なくとも私はそうです。
とは言え、投資家の中には社会的意義を求める方が一定数いるのもまた事実。
私の嗜好とは異なっている、というだけの事であって、案件自体を否定する気は全くありません。
それぞれの方が自分の価値観で投資を判断されればいいことだと思います。
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posted by SALLOW at 17:30
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