2018年01月07日
(1/9追記あり)クラウドクレジット 為替ヘッジ付きカメルーン案件8号の延滞発生+新ファンド情報
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1/9追記:
クラウドクレジットの「ペルー金融事業者支援ファンド1号」で、為替は日本円? と書いていましたが
USドル建てでしたので訂正します。
USドルで5.9%では、正直いくら社会的意義があってもちょっと・・・というのが感想です。
昨年末の事になりますが、クラウドクレジットからお知らせがありました。
私の投資している案件(為替ヘッジ付きカメルーン案件8号)で、延滞が発生しているという内容です。
概要は以下の通り。
・当該案件はカメルーンの事業13ヶに貸付を実施
・うち6件について、延滞発生
・返済期日を延長しても返済が見込めないと判断した場合、担保を発動する予定
(担保は商品在庫、運搬車両、土地建物など。事業者によって異なる)
・6ヶ月で前後での回収完了を予定
以前の記事ではヘッジ付き6号が無事満額償還されて万歳していたり、その後はロシアルーブル建ての案件で
為替ブーストのおかげで実年利38.4%の利益をたたき出して万々歳していたりしました。
その反動というわけでもないのでしょうが、さすがにいつもうまく行くわけもなく、今回はきっちり
延滞を食らった次第です。
もっとも、クラウドクレジットのカメルーン案件はこれまでに償還を迎えた14案件(今回の8号は含まず)
のうち、下記のように7案件で何らかの延滞が発生し、うち2案件では利金どころか元本毀損の恐れさえ
ある状態ですので、今回の延滞も驚くべきことではありません。
(起こらないに越した事はないですが、まあ起こるだろうな、くらいには思っていました)
以下、特にソーシャルレンディングの経験が浅い方には注意事項です。
ソーシャルレンディング界隈のブログなどを見ていると、クラウドクレジット推しが目立ちます。
しかし残念ながら、クラウドクレジットの案件はリスクが高く(上記の延滞状況を見れば瞭然でしょう)
万人に勧められるものでないことを明記している記事ばかりではありません。
この背景には、クラウドクレジットのアフィリエイト報酬が高額な事があると思われます。
報酬額の明記は規約のためできませんが、この記事を書いている現時点でクラウドクレジットの報酬は
ソーシャルレンディング事業者中最高額です。
結果、アフィリエイト狙いのブログや記事ではクラウドクレジット推しになるのが当然でしょう。
クラウドクレジットの案件は海外の消費者向け案件や、発展途上国への貸付がメインです。
消費者向け金融は一定量の貸し倒れを必ず見込む必要があり、またカメルーンのような国では遵法意識や
契約意識が日本のそれとはかけ離れているため、今回のような延滞が頻繁に発生します。
また、外貨建て運用をしているケースも多く、為替リスクも無視できません。
これらの理由により、クラウドクレジット案件における「当初予定した利回り」の意味は、他のソーシャル
レンディング業者とは異なっている事に注意が必要です。
・不動産などを担保とするソーシャルレンディング業者の場合:
「当初予定した利回り」=よっぽどの事がなければその利回りで運用される
・クラウドクレジットの場合:
「当初予定した利回り」=条件を仮定して概算した利回り。後で変わる可能性が大いにある。
以上のような理由より私は、クラウドクレジットは初心者向けの事業者ではないと判断しています。
ただ、クラウドクレジットの案件は他のソーシャルレンディング事業者にはない特色があり、そのリスク
を正しく理解できるのであれば、投資先とする魅力は十分にあると思います。
もし延滞などが起きた時、クラウドクレジットの案件で起きた場合と他事業者の案件で起きた場合とでは
このブログにおける私の感想や表現も異なります。
それは、クラウドクレジットの案件には遅延などが頻繁に起こる事を呑み込んで投資しているからです。
クラウドクレジットの案件に関しては、こういった背景も検討する事が必要だと思います。
もちろん、そうはいっても当ブログもアフィリエイトを利用しており、クラウドクレジットとの関係が
完全にニュートラルではありません。その点の色眼鏡もお忘れなくお願いします。
さて、注意事項が少し長くなりましたが、記事の本筋に戻ります。
今回のヘッジ付き8号案件では、合計貸付額がEUR 509,568(うち利息分がEUR 89,668)。
現時点での回収額がEUR 145,973で未償還額がEUR 363,630。
利息を含めた回収予定総額のうち、現時点での回収割合は28.6%です。
グラフ化するとなかなかインパクトがあります。
この際利息分は諦めたと仮定しても、現時点での回収割合は34.8%しかありません。
さすがに元金の2/3が遅延するという状況はびっくりです。
私はこの案件に50万円投資していますので、約33万円の資金が拘束されたことになります。
とは言え、クラウドクレジットはかつてカメルーン案件の遅延が連発した事を受け、一時期募集を中止し
現地オリジネータのOvamba社と対応策を協議した上で再開したという経緯があります。
法令遵守レベルや商慣習遵守レベルが日本とまるで異なるカメルーンですので遅延は覚悟していましたが
これからの回収作業に期待です。もちろん適宜、記事にもしていきたいと思います。
クラウドクレジットに投資を行われる前には、これまで募集したの案件がどのような投資成績だったかを
事前に確認することをお勧めします。
以下のリンクはクラウドクレジットのWebサイトにある運用状況一覧です。
・クラウドクレジット 運用報告
クラウドクレジットでもう一つ話題がありました。
1/9から、新ファンドの募集を開始するそうです。
・ペルー金融事業者支援ファンド1号
条件は「24ヶ月満期一括返済、年利5.9%(投資倍率1.123倍)」とのこと。
通貨は不明(利率的におそらく日本円?)。USドル建てでした。
ペルーの貧困層へ自立支援を行うマイクロファイナンス機関への貸付となります。
社会的意義のある案件で、利率が控えめな代わりに親会社による100%債務保証が付いているとのこと。
投資家は「社会的意義の前に利率」が正しい姿だと思うので、この案件にどこまで投資が集まるかは
分かりませんが、新しいファンドの募集開始は純粋に楽しみにしておきたいと思います。
クラウドクレジットでの投資をお考えの方は、こちらから検討いただけると嬉しいです。
(アフィリエイトリンク)
ランキングに参加しています。
リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
クラウドクレジットの「ペルー金融事業者支援ファンド1号」で、為替は日本円? と書いていましたが
USドル建てでしたので訂正します。
USドルで5.9%では、正直いくら社会的意義があってもちょっと・・・というのが感想です。
クラウドクレジットからのお知らせ
昨年末の事になりますが、クラウドクレジットからお知らせがありました。
私の投資している案件(為替ヘッジ付きカメルーン案件8号)で、延滞が発生しているという内容です。
概要は以下の通り。
・当該案件はカメルーンの事業13ヶに貸付を実施
・うち6件について、延滞発生
・返済期日を延長しても返済が見込めないと判断した場合、担保を発動する予定
(担保は商品在庫、運搬車両、土地建物など。事業者によって異なる)
・6ヶ月で前後での回収完了を予定
以前の記事ではヘッジ付き6号が無事満額償還されて万歳していたり、その後はロシアルーブル建ての案件で
為替ブーストのおかげで実年利38.4%の利益をたたき出して万々歳していたりしました。
その反動というわけでもないのでしょうが、さすがにいつもうまく行くわけもなく、今回はきっちり
延滞を食らった次第です。
もっとも、クラウドクレジットのカメルーン案件はこれまでに償還を迎えた14案件(今回の8号は含まず)
のうち、下記のように7案件で何らかの延滞が発生し、うち2案件では利金どころか元本毀損の恐れさえ
ある状態ですので、今回の延滞も驚くべきことではありません。
(起こらないに越した事はないですが、まあ起こるだろうな、くらいには思っていました)
ちょっと注意事項です
以下、特にソーシャルレンディングの経験が浅い方には注意事項です。
ソーシャルレンディング界隈のブログなどを見ていると、クラウドクレジット推しが目立ちます。
しかし残念ながら、クラウドクレジットの案件はリスクが高く(上記の延滞状況を見れば瞭然でしょう)
万人に勧められるものでないことを明記している記事ばかりではありません。
この背景には、クラウドクレジットのアフィリエイト報酬が高額な事があると思われます。
報酬額の明記は規約のためできませんが、この記事を書いている現時点でクラウドクレジットの報酬は
ソーシャルレンディング事業者中最高額です。
結果、アフィリエイト狙いのブログや記事ではクラウドクレジット推しになるのが当然でしょう。
クラウドクレジットの案件は海外の消費者向け案件や、発展途上国への貸付がメインです。
消費者向け金融は一定量の貸し倒れを必ず見込む必要があり、またカメルーンのような国では遵法意識や
契約意識が日本のそれとはかけ離れているため、今回のような延滞が頻繁に発生します。
また、外貨建て運用をしているケースも多く、為替リスクも無視できません。
これらの理由により、クラウドクレジット案件における「当初予定した利回り」の意味は、他のソーシャル
レンディング業者とは異なっている事に注意が必要です。
・不動産などを担保とするソーシャルレンディング業者の場合:
「当初予定した利回り」=よっぽどの事がなければその利回りで運用される
・クラウドクレジットの場合:
「当初予定した利回り」=条件を仮定して概算した利回り。後で変わる可能性が大いにある。
以上のような理由より私は、クラウドクレジットは初心者向けの事業者ではないと判断しています。
ただ、クラウドクレジットの案件は他のソーシャルレンディング事業者にはない特色があり、そのリスク
を正しく理解できるのであれば、投資先とする魅力は十分にあると思います。
もし延滞などが起きた時、クラウドクレジットの案件で起きた場合と他事業者の案件で起きた場合とでは
このブログにおける私の感想や表現も異なります。
それは、クラウドクレジットの案件には遅延などが頻繁に起こる事を呑み込んで投資しているからです。
クラウドクレジットの案件に関しては、こういった背景も検討する事が必要だと思います。
もちろん、そうはいっても当ブログもアフィリエイトを利用しており、クラウドクレジットとの関係が
完全にニュートラルではありません。その点の色眼鏡もお忘れなくお願いします。
今後の状況
さて、注意事項が少し長くなりましたが、記事の本筋に戻ります。
今回のヘッジ付き8号案件では、合計貸付額がEUR 509,568(うち利息分がEUR 89,668)。
現時点での回収額がEUR 145,973で未償還額がEUR 363,630。
利息を含めた回収予定総額のうち、現時点での回収割合は28.6%です。
グラフ化するとなかなかインパクトがあります。
この際利息分は諦めたと仮定しても、現時点での回収割合は34.8%しかありません。
さすがに元金の2/3が遅延するという状況はびっくりです。
私はこの案件に50万円投資していますので、約33万円の資金が拘束されたことになります。
とは言え、クラウドクレジットはかつてカメルーン案件の遅延が連発した事を受け、一時期募集を中止し
現地オリジネータのOvamba社と対応策を協議した上で再開したという経緯があります。
法令遵守レベルや商慣習遵守レベルが日本とまるで異なるカメルーンですので遅延は覚悟していましたが
これからの回収作業に期待です。もちろん適宜、記事にもしていきたいと思います。
クラウドクレジットに投資を行われる前には、これまで募集したの案件がどのような投資成績だったかを
事前に確認することをお勧めします。
以下のリンクはクラウドクレジットのWebサイトにある運用状況一覧です。
・クラウドクレジット 運用報告
新ファンドの募集開始
クラウドクレジットでもう一つ話題がありました。
1/9から、新ファンドの募集を開始するそうです。
・ペルー金融事業者支援ファンド1号
条件は「24ヶ月満期一括返済、年利5.9%(投資倍率1.123倍)」とのこと。
通貨は不明
ペルーの貧困層へ自立支援を行うマイクロファイナンス機関への貸付となります。
社会的意義のある案件で、利率が控えめな代わりに親会社による100%債務保証が付いているとのこと。
投資家は「社会的意義の前に利率」が正しい姿だと思うので、この案件にどこまで投資が集まるかは
分かりませんが、新しいファンドの募集開始は純粋に楽しみにしておきたいと思います。
クラウドクレジットでの投資をお考えの方は、こちらから検討いただけると嬉しいです。
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posted by SALLOW at 09:15
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