2019年07月11日
「世田谷区MIJASファンド#1」の借手で動きがあったようです。
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明豊エンタープライズのリリース
貸付ファンド「Funds」で以前募集した、「世田谷区MIJASファンド#1」の話題です。
貸付先であるJASDAQ上場企業「明豊エンタープライズ」で動きがありました。
この度、当社は、当社の中国プロジェクトに係る貸付金等債権に関する過年度の貸倒引当金の計上(以下「本件会計処理」といいます。)に疑義があるという外部からの指摘を受け、調査の必要性があると判断いたしました。
当社は、調査の客観性・中立性・専門性を確保するため、当社とは利害関係を有しない外部の弁護士及び公認会計士から成る特別調査委員会の設置を、本日開催の取締役会において決議するとともに、同委員会による調査を開始いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
なお、当該中国プロジェクトに係る貸付金等債権残高は、本日時点で 847 百万円ですが、2018 年 7 月期期末までに、その全額について貸倒引当金を設定済みであります。
・特別調査委員会設置に関するお知らせ (明豊エンタープライズ)
「貸倒引当金の計上に疑義があるとする外部からの指摘」があったとのこと。
事実関係が不明な状況で無責任な発言は慎みますが、事実と感想だけを少し紹介します。
まず「外部からの指摘」というのはSESC(証券取引等監視委員会)絡みだと思います。
貸倒引当金の計上に疑義があったというのは、その時期の問題でしょうか。
現状で貸倒引当金は全額を設定済みとのことなので、「引き当てるべきお金を引き当てていなかった」とい
うわけではないのでは? と推測しています。
中国事業の推定
明豊エンタープライズの中国事業は、検索すればすぐに出てきました。
ずいぶん前(2007年)になりますが、明豊エンタープライズは中国に合弁会社を設立し、不動産の分譲事業
の展開を始めていました。
・中国合併会社設立と出資金の払込に関するお知らせ (決算プロ)
当初の資本金は約6億円(3,750万元、1円=0.064306元換算)。
為替レートの問題か、それとも追加出資があったのかわかりませんが、現時点での貸付金等債権残高は約
8.5億円で、前述の通り全額が引き当て済みとなっているそうです。
まさかこんなところで嘘はつかないと思いますが、一応確かめてみました。本当でした(下記赤枠)。
明豊エンタープライズが出資した中国の合弁企業は、「北京首倫房地産開発有限公司」。
Webサイトもありました。
・威亞グループ グループ会社
ところでこの合弁会社、説明文で以下のように書かれています。
北京首倫房地産開発有限公司は2002年日本最大不動産デベロッパー三井不動産株式会社とタイアップした合弁会社で、資本金33040万人民元。
会社は中国全土で総合住宅街を開発し、理想で活気溢れる住宅街の構築を目標に、住宅、商業、ホテル、オフェスビル等の開発に挑戦し続けます。
「オフェスビル」はまあ笑うところですが、それよりも注目は三井不動産とのタイアップであること。
三井不動産のWebサイトで検索してみましたが、ヒットしませんでした。
2002年の古い情報なのですでに削除されていたのか、それともすでに三井不動産としては見限ったのか。
もしかするとですが、明豊プロパティーズはハシゴを外された格好だったのかもしれません。
Fundsへの影響は少ない
すでにこのファンドは早期償還され今月下旬に支払いが行われる予定なので、Fundsのファンド投資家に
とっては大きな問題ではありません。
明豊プロパティーズにとってはまだ影響は読めませんが、上記のようにすでに引き当て済みであることから
これ以上新しい事実が出てこなければ、修正+お叱り程度で済むのではないかと推測しています。
現状、不確定要素がある中でファンド組成を行う危険は冒せませんが、問題が解決した後は再びファンドが
募集されることを期待したいと思います。
(*なおファンドの早期分配は対象物件の売却に伴うもので、今回とは関係ないとのことです)
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posted by SALLOW at 09:50
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