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2019年05月10日

【追記あり】令和の時代、クラウドファンディングの方針



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 5/10 14:00追記:

 投資を継続する事業者に、クラウドクレジットを追加しました。

クラウドファンディングの問題とこれから

 平成の時代に、フィンテック(Financial×Technology)の成果の一つとして始まったクラウドファンディン
 グ(CF)やソーシャルレンディング(SL)。
 この登場により、これまで個人がアクセスしにくかった金融商品に投資することが可能となりました。

  ・日々の値動きがないインカムゲイン投資で高利率
  ・少額から投資が可能
  ・投資期間が短い(数ヶ月から3年程度)


 といった私に合う特徴のためにこの投資を始め、今では8,000万円を超える金額を投入しています。
 その一方で、最近はソーシャルレンディングにおいて匿名性を悪用した事件や大規模な遅延もありました。
 自分としても、投資の方針について考えていくことになったと思います。

 令和の時代、今後もクラウドファンディングへの投資は続けていきたいと思いますが、その戦術は変えてい
 く必要があると感じています。
 今回は、これからの私の投資先について考えていることを記事にします。


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最大手の凋落

 昨年もっとも重要な変化は、日本で初の、そして最大手のソーシャルレンディング事業者の凋落でしょう。
 プラットフォーム自体を商売道具にするのは良かったのですが、その中に問題のある事業者を抱え込んでし
 まった場合、プラットフォームそのものがダメージを受けることになります。

 maneoファミリー(という言い方が今も適切かどうかは分かりませんが)の事業者は最近、大規模な遅延を
 起こしています。
 これは金融庁の調査と行政処分により、リファイナンスの基準が厳しくなったため。
 maneoにとっては金融庁からの追加処分を避けるための対応だったのでしょうが、他の事業者にとっては突
 然ルールを変えられてしまったようなもので、さらに言えば投資家目線とはとうてい言えません。

 結果としていくつかの事業者が募集を停止し、maneoマーケットが行っていたプラットフォームを貸して使
 用料金を取るというビジネスモデルは崩壊したと言えるでしょう。
 maneo本体と上場企業が母体のLCレンディングはそれでも人気であり続けられると思いますが、かつて上場
 間近と言われていた頃からすれば明らかな凋落です。


 私は現在、maneoファミリーについてはLCレンディング以外全ての事業者から順次撤退を行っています。
 (LCレンディングは投資額約1,000万円で現状維持)
 もちろん遅延により資金拘束されているものもありますが、資金が償還されれば再投資はせず、順次引き出
 して別の事業者に投資を行っていく予定です。

匿名化解除による良い影響

 そんな凋落とは裏腹に、クラウドファンディングの業界では新しい事業者も生まれています。
 これら事業者の一つのキーワードは「実名化」でしょう。

 最近金融庁から、ソーシャルレンディングにおける最大の問題であった匿名化の解除方針(正確に言えば、
 匿名化しなくてもよい)が打ち出されました。
 これにより案件リスクが減るということではありませんが、案件リスクがより透明化されること、またこれ
 まで起きていた「匿名化を悪用した事件」を防ぐことはできるようになると思います。

 金融庁による匿名化の解除を受け、真っ先に動いたのは新規事業者である「Funds」でした。
 匿名化解除とほぼ同時に案件の実名化を発表、実際に実名化の案件を募集しています(Fundsの場合、それ
 までも実質的に匿名化を解除する手だてを打っていました)
 私は現在400万円を投資中。まだ新しい事業者で案件数が少ないのですが、今後も投資を増額予定です。

 Funds(広告リンク)
 Funds


 そして実名化については、SAMURAIもFundsに続きました。
 匿名化については投資家保護につながらず、また投資家からの理解も得られないとして、原則として全ての
 案件の実名化を発表。
 私の投資額は約200万。こちらにももう少し増額していきたいと思っています。

 SAMURAI(広告リンク)
 SAMURAI証券


 そしてもう一つ、最近この業界で台頭しているのは不動産投資型のクラウドファンディング。
 根拠となる法律が異なるため、こちらには最初から匿名化の縛りはありません。
 そんな事業者の一つCREALには、私は350万円を投資中。特に大型案件については、機関投資家に向けるも
 のに準じるほどの情報公開も魅力です。

 CREAL(広告リンク)
 CREAL

従来の事業者にも投資を続行

 また、従来の事業者でも堅実な運営を行っているところには、これまで通り投資を行っていきます。
 maneoの凋落後、現状で最大手のソーシャルレンディング事業者と言えば、間違いなくSBI SLでしょう。

 SBI SLの融資残高は300億円以上、融資累計は1,000億円に匹敵しようとしています。
 SBIの看板を背負っているため色々な点で慎重な印象は受けますが、その信頼性はトップクラス。
 私も現状で1,700万円以上を投資していますし、さらなる増額を考えています。

 SBIソーシャルレンディング(広告リンク)
 SBIソーシャルレンディング


 また、クラウドバンクも人気の事業者です。
 累計応募金額は500億円超え、会員登録していないと見られないとは言え、案件の実名化を行っている事業
 者でもあります。
 私も約1,000万円を投資中です。

 クラウドバンク(広告リンク)
 クラウドバンク


 もう一つ堅い事業者はオーナーズブック。
 上場会社をバックに持ち、無理のない利率で遅延・貸し倒れはこれまでゼロ。ほとんど全ての案件が瞬間で
 蒸発することからも、その人気のほどは分かります。
 私の投資金額は1,000万円です。

 オーナーズブック(広告リンク)
 OwnersBook


 これに加え、LCレンディングへの投資も続行します。
 現在の投資額は1,000万円。当面はこれを維持していく予定です。

 LCレンディング
 logo_head01.png


 さらに、海外事業者への分散投資も実施します。この分野ではクラウドクレジット。
 現在の投資額は400万円くらいですが、500万円くらいまでは増やしていきたいと思います。
 
 クラウドクレジット(広告リンク)
 



 クラウドファンディングの世界は変化が早いため、この方針が今後変わる可能性は十分にあると思います
 が、今のところはこのような方針で投資を続けていく予定です。
 令和元年、クラウドファンディング投資にとって良い年になるように願いたいものです。


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この記事へのコメント
inadak 様
それはその通りだと思いますが、金融庁がリスクの中に取り込まれるような構造はこれまでどんな投資でもありませんでした。
なので、ソーシャルレンディングやクラウドファンディングを取り上げて金融庁の問題を上げるのは、論点がずれていると思います。
一方で金融庁(というか役所)側にももちろん問題はありますので、それについては適切な団体などの力を借りながら、投資家としても働きかけを行っていきたいと思います。
Posted by SALLOW at 2019年05月12日 10:04
>これら事業者の一つのキーワードは「実名化」でしょう。

どれだけ効果が有るかわかりません。
金融庁は実名化して誰かに被害が出ても、
ノーリスクなんです。
給与は一銭も減らされません。
どこかで被害者が出たら、
ポーズで調査すれば良いんです。

Posted by inadak at 2019年05月11日 02:01
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