2019年03月08日
トラストレンディングに最大の行政処分。「取り返す」態度がどこまで本気なのか。
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2回目の行政処分
本日、トラストレンディングを運営するエーアイトラストについて2回目の行政処分がありました。
2回目の勧告事案はこちらです。
・エーアイトラスト株式会社に対する検査結果に基づく勧告について (SESC)
ポイントは3つ。
@高速道路事業のファンド・公共事業コンサル業務のファンドについて
高速道路の事業をスキーム図通りに受注している事実がない。
また、公共事業コンサル業務のファンドについて、受注や事業の事実がない。
これらより、虚偽の表示に相当する。
A燃料卸売事業者のファンドについて
売上高のボトムライン30億円は根拠がなく、誤解を生じさせる表示に相当する。
Bファンド資金の流出
募集総額のうち少なくとも1/3程度が、山本幸雄 元取締役が実質的に支配する法人に流出している。
ファンド資金の使途を把握する管理体制の構築がなされていないことに相当する。
Aはともかく、@→Bについては相当悪質な案件です。
これら内容はお金を扱う事業者としてとうてい許されるものではなく、行政処分に至ったということです。
行政処分の内容
処分内容は以下の通りです。
(前略)
2.このため、本日、当社に対し、下記(1)については金融商品取引法第52条第1項の規定に基づき、下記(2)については同法第51条の規定に基づき、以下の行政処分を行った。
(1)登録取消し
関東財務局長(金商)第2601号の登録を取り消す。
(2)業務改善命令
1)今回の行政処分の内容について、顧客に対し適切に説明を行うこと。
2)顧客が出資した財産の運用・管理の状況等(資金の使途を含む。)を早急に精査したうえで、顧客に対して、顧客が出資した財産の運用・管理の状況その他必要な事項の説明を行うこと。
3)顧客が出資した財産の顧客への返還に関する方針を策定し、速やかに実施すること。
4)投資者間の公平に配慮しつつ、適切な対応を行うなど、投資者保護に万全の措置を講ずること。
5)上記の対応・実施状況について、完了までの間、書面で随時報告すること。
・エーアイトラスト株式会社に対する行政処分について
エーアイトラストには行政処分で最も重い「免許取消」となりました。
完全な虚偽の説明、及び資金の流用を防げなかったことを重く見た結果だと思われます。
エーアイトラストは既に、問題の役員の解任、及び損害賠償請求の提起を行っています。
・役員の異動に関するお知らせ
・損害賠償等請求訴訟の提起に関するお知らせ
とは言え、最初から悪意を持って行われたことであれば当然逃げ道は用意しているわけで。
お上品な方法ではとてもではありませんが、流出した資金を取り戻すことはできないでしょう。
投資家からエーアイトラストに対する訴訟準備がされているという話もありますし、下手を打てば確実に
追い詰められることになります。
エーアイトラストの「取り返す」態度は本気なのか、それとも残念ながら「そういうこと」なのか。
引き続き注目していきたいと思います。
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posted by SALLOW at 17:30
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役員の一覧を出さなくなったということは、そういうことなのでしょうね。
官僚の名簿、確かスクリーンショットを取っていたと思うので、そのうち探して出してみましょうか。
ダメージとしては大したことはありませんが、何にせよ特徴のある投資先がこういうことになったのは残念です。
それと投資についてですが、もちろん個人責任であるのは前提として、どの投資先に投資を行うかについても人それぞれだと思います。
例えば株についても、経済クラッシュは結局のところ人災。関係した人間の多寡はあれ、重要なのは投資で損が出たことであって、その背後にある理由は本質的に変わらないと思っています(株の場合は含み損であり、また戻る可能性があるという点で違うと言われるならその通りですが)。
これも個人の感想であり押しつけるものではありませんが、私にとっては経済クラッシュと今回のような人災は、何ら変わるものではありません。そして値動きのない投資というのは、私にとって最大のメリットです。そう考えるからこのようなブログを立ち上げ、紹介し勧めているわけです。
未入力 様
会社ぐるみの詐欺ということであれば、現在正常となっているファンドもいずれ元利返済が停止することになります。
もしも正常ファンドは元利返済が停止せず、問題となっているファンドだけが止まるのであれば、例の役員が引き起こした部分について何か弱みでも握られているのでしょうか。
いずれにせよ、刑事告訴くらいの本気を見せなければ提訴されるのはエーアイトラストの方ですから、今後どうするかは注目です。
オレンジ共済や平成電電債や安愚楽牧場。
豊田商事やバルチックカレー。
表に出ていない複数の詐欺が有ります。
私もバカじゃないから、
SLを行っているサイトの過去記事をよく読みました。
非常に研究したサイトも有りますが、
サイト以外で本も読みました。
ところが、
本に載っていたmaneoやガイアは今この状態ですよね。
最近何か起こって、
安全な業者を調べなおしているblogも有りますが、
そのblogが過去に直接業者にインタビューまでして
安全を確認した過去記事は何だったんでしよう ?
株を書いているblogなら、
外れたのは経済がクラッシュしたからだとか、
後で納得いきます。
SLはいくら調べても、
労力は意味が有りません。
その中から詐欺を抽出する手段は無いのです。
利回りを下げても安全性を確保できません。
いや、利回りを下げたら、
国がやっている積み立てニーサに運用が負けてしまう。
そんな感じがしますね。
会社ぐるみの詐欺だったのでしょうね。
現時点においては山本氏に対して「刑事告訴」をする予定はございません。
専門家と相談しながら対応していきますので、進捗がございましたら
改めてご報告致します。
ホームページから、
元官僚の役員の名前にたどり着けませんね。
いつ消えたかわからないが、
なんの保障にもならなかったのですね。
SLは何の情報もあてにならないのですね。
そもそも、
金を借りた側が、
返すつもりだったのか ?
当初からお金を強奪するつもりなのか ?
判断する術は無いのですね。
それなら、
総合的に考えて、
株式投資やトレードの方が簡単ですね。
勿論。騙された方が悪いのですが。
高金利で保証有りと言ううまい話は、
リスクの方が大きいですね。