神道では、死んだ人間や畜生を宮に祀ると、
その霊魂が鎮座して、
禍福を与える力を持つと信じて神としています。
これが神信心です。
では、仏教の信心はどんなものでしょうか。
仏教の根幹である因果の道理を信じることです。
仏教では、人間や畜生の死後は、
善因善果、悪因悪果、自因自果
の因果応報の因果の道理にしたがって
地獄へ生まれて苦果を受けるもの、
餓鬼道へ堕ちて苦しむもの、
6つの迷いの世界に生れ変るのだと教えられています。
特に我々人間は、罪業が深重なので必ず無間地獄へ堕ちると説かれています。
これを経典には「必堕無間」と説かれ、
「後生の一大事」と教えられています。
この仏の真実の教えによれば、死んだ人間の霊魂なるものは、
絶対にこの世の1ヶ所に永住できるものではないのだから、
ましてや、その霊魂なるものが、
生きている人間に災難や幸福を与えたりする力など
絶対にありうるはずがないのです。
神信心と仏教の信心には
このような大きな違いがあります。
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