相手にお布施を勧めて仏縁を結ばせる仏教の行に
乞食行があります。托鉢です。
文句を言われても、
いろいろ言われても、毀誉褒貶はまかせた。
こちらの方から、出向いて行くのが乞食です。
ある時お釈迦さまが托鉢中、
こちらの方へ行けば、金持ちばかり、
こちらの方へ行けば、貧乏な人ばかり
そんな岐路にさしかかられたとき、
貧乏な村へ行こうとされました。
ある弟子が、
「お釈迦さま、こちらの方は、仏法の為に到底お金を使える人ではありません。
こちらの方なら、たくさん布施をされる方がおられるでしょう
道を間違えられたのではありませんか?」
お釈迦さまは、
「道は間違えていないぞ。
今、こちらの方の人が恵まれているのは、
過去に、利他の行をしてきたからだ。
我利我利亡者が堕ちてゆくのが、餓鬼界で、
そしてますます自己中心的で、自分の事しか考えていなければ、
救われないではないか。
出向いて行くほうから言えば、金持ちの村の方が楽です。
しかしお釈迦さまは、相手に仏縁を結ばせる為に乞食をされています。
その為になら、どんなに苦しくてもたねまきをされます。
菩薩の行といって、その一つが乞食の行です。
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