さて、この48願の中に摂生の三願というものがあります。
この世のすべての人を相手に必ず助けると誓われた願、
約束の相手が十方衆生になっている願、
これが48願中に3願しかない。
18願19願20願の3願です。
48願の中で、どうして摂生の三願が問題になるのかといいますと、
すべての人、という無条件の願でなければ、
つまり、これこれこういう修行のできた人でないと助けないという願であっては、
私達は助からないんですね。
ですから、私達の救いに関係あるのは、摂生の三願だけなんですね。
ここが麻布高校だったとしましょう。
そして私が先生。
俺は偏差値60以上の奴しか相手にしない。
60以上の奴は必ず東大に入れてやる。
こういう願を立てたとします。
しかしそうなると、偏差値60に満たない者は、合格できないんです。
48願の中で、摂生の三願以外の願を見ますと、
約束の相手が違っています。
「國の中の菩薩」
が相手になっています。
「國の中の菩薩の智慧弁才」
とかいうのもある。
この3願だけは「十方衆生」と約束されています。
すべての人を救うということです。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image