幸せを求めて生きているのに、
幸せになれないのはなぜか。
みんな、大事なことを見落として、
どうでもいいことに一生懸命になっているから。
そういう心があることをお釈迦さまがこう教えられている。
「世人薄俗にして共に不急の事を争う」
世人とは私達。
薄俗とは浅はかで愚かな考えしかもっていない。
だから「不急のこと」を争っている。
不急の事とは急がなくてもいい事。
テレビを見ていますと、一枚300枚の紙切れを買うために
大変な列ができているということがありました。
年末ジャンボ宝くじの発売日。
一等賞は前後賞あわせて3億円。
東京銀座では朝8時半開店で600人の人が並んでいる。
最初の100枚が当たるとも限らないのに、朝8時半には600人の人が並んでいる。
並んでいる人に声をかけると
「マイホーム買いたいです。旅行がしたいです」
と答えている。
当に不急のことを争っている。
チケットを争っている。
飛行機のチケット。
みんなそういうことには目の色変えています。
ミレニヤムの日本シリーズのチケットを買いに行く。
ダフ屋がやって来て買う。
靴を見つけてよかったよかったといっている姿と重なる。
スーパーに行くとタイムサービスがある。
時間の前におばちゃんたちが待っている。
時間になると、一生懸命になって買う。
となりのおばちゃんと争って手に入れる。
岐阜で言うと、この辺はパチンコ屋が多い。
開店前になると、並んでいる。
急がないといいものが取れない。
そこまでしなくてもいいじゃない
かという事に急いでいる。
私達も同じで不急の事に急いでいる。
争っている。
これは欲のため。
だからお釈迦さまは貪欲の誡のところで仰っている。
欲は限りないので、どれだけ追いかけても幸せにはなれない。
結局みんなが求めているのは、幸せ。
幸せになるには、もっと大事なことを忘れている。
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