武勲のあった家臣たちが色々答えますが、家康は納得しません。
そこで、お梶に尋ねた。
「それは塩でございます」
はじめて目を見張った家康は、
では一番まずいものか何かと聞いた。
「それも塩でございます」
お梶の答えに、家康も大いに満足して
「さすがお梶だ」
とほめたという話があります。
一番おいしいものは何か、一番まずいものは何か、こう尋ねた時に、
私はラーメン
私はカレー、
私は牛丼。
僕は喜多方ラーメン
私はサイゼリヤと
私はアトムボーイと
それぞれの嗜好で好きなものを言うだろう。
しかしお梶はおいしいものも塩、まずいものも塩と答えました。
塩というと、ぜんざいとかおしるこに最後に塩入れます。
そうすると味がきゅっと締まる。
程よく入れるから引き立つんだね。
味噌汁っていうのも、味噌の中に塩をどれくらい入れるか、
うまい味噌かどうかは塩で決まる。
味噌汁も塩加減で決まる。
味噌汁作ったんだって。
今までおかあさんに作ってもらっていたのに、
塩をきることを知らなくって味噌も入れて、
とても飲めない。
だから一流の料理人の作る料理は塩加減で決まる。
本来、塩そのものがうまいまずいというのではなく、
塩加減をつかさどる料理人の腕で一つで、
飛び切りうまいまずいものになるということを教えたエピソード。
私たちの人生では、
お金や財産、地位、名誉のような素材がどんなにあっても、
私たちがそれをどんな目的で、どう使うかによって
幸せになれるかどうかが変わって来る。
幸せに生きるためには、
本当の生きる意味を知っておく必要があるのです。
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