浄土真宗の8代目、
蓮如上人は、一代でわずか1カ寺、本堂が32畳だった
本願寺を
石山本願寺という今日の大阪城の元になったあそこへ巨大な本願寺へ成長させられました。
倍数でいえば100倍1000倍規模の本願寺に大発展されました。
それで今日形だけではあるけれど今日日本で一番大きい仏教の
宗派はというと
浄土真宗・本願寺。
そうなったのは蓮如上人の時です。
なんでかというと
法然上人・
親鸞聖人は
さっきの承元の法難で解散させられてぶったぎられましたから
今日みたいな状態には至りませんでした。
それが今日のように浄土真宗と
浄土宗がほとんどになりました。
中でも
浄土真宗が大発展したのは蓮如上人のおかげです。
だから
浄土真宗の人たちは蓮如上人を大変尊敬します。
ところが蓮如上人の時代、蓮如上人の首には賞金がかけられていました。
蓮如の首とってもってきたら一生涯たべてくらせる賞金を与えると
当時街頭に蓮如上人の似顔絵が描かれて
これが本願寺の蓮如だ、この首を持ってきたら金100貫文与えると
西部劇でいえばWANTEDの手配書が出ていました。
誰がその賞金だすのかといったらこれまた比叡山です。
もうこの点比叡山というのは、今は観光地だから
寺は形だけだけど
私たちこそ
仏教だ。
あんなものは新興宗教だ。
そういう扱いでした。
だから彼らはいつも自分たちこそが正しい仏教だ。伝統仏教だ。
そして
法然、親鸞こいつらは新仏教だといった。
今日
歴史の勉強をすると鎌倉新仏教という言葉が出てきたでしょ。
あれはこの連中がそういった。
別に新仏教じゃないんです。
もし新仏教の「しん」を書きたかったらここに書くべきは「真仏教」と書くべきです。
意味からいえば、内容からいえば。
ところが日本の歴史ではいわないでしょ。
あいつら鎌倉時代につくった、
新仏教やと伝統仏教の連中がいうからです。
それで新仏教といわれるんで本当は正しい仏教という意味の真仏教です。
ところが日本人は「伝統」という言葉に弱いんですね。
伝統!とか元祖!とか。
ラーメン屋でも元祖つけたら客が入るというぐらいです。
新というと悪いものというイメージがあります。
今では新興宗教というとよい感じしないですよね。
だから新というのはね。
新幹線はいいが、あとは新しいのはどうも・・伝統があるのがいいなとなるんで
こうして今では弾圧した
天台宗よりも
浄土真宗が大きくなったのです。