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2024年04月19日
パワーアップ
パワーアップする
ラジオ講座を聴いていたら、empower の訳語として「〜をパワーアップする」という日本語が紹介されていました。empower は訳しにくい語ですが、「パワーアップ」はいいかもしれないですね。
「〜アップ」というカタカナ語はけっこうたくさんあります。バージョンアップ、レベルアップ、スピードアップなどなど。「売り上げアップ」なんて表現もカジュアルな場面ではよく登場します。
日付: 2024/4/19 情報元: ラジオ講座
2024年03月09日
制限
年齢制限:すべて
動画配信サービスなどで、動画の画面上部に年齢制限の表示がされることがあると思います。先日、たまたま「年齢制限:すべて」という表示があることに気付きました。すべての年齢が制限されるわけがないので、すべての年齢が許可されるのだろうと解釈できますが、おかしな日本語のような気もします。
この表示は翻訳されたものだと思いますが、「制限」や「すべて」が元々どのような英語だったのかはちょっとわかりませんでした。本来なら「年齢制限なし」としたいところでしょうが、「すべて」の部分だけ変数になっていて自動的に切り替わる仕組みだったりすると、そうもいかなそうではあります。
日付: 2024/3/9 情報元: 動画配信サービスの画面上の表示
2023年06月04日
IT 重説
IT 重説に対応しています
最近、引っ越しをしなければならなくなり、物件を探していました。ネットでいろいろと検索して、物件情報の細かい文字を追っていたら「IT 重説」という何やら怪しい言葉を見つけました。私は最初、「重説」を「重税」と見間違えて「もしかして、インターネット接続などに重税がかかるの???」などと勝手に心配を募らせていたのですが、実際はまったく違いました。「IT 重説」とは「IT を活用した重要事項説明」だそうです。
要は、契約時の重要事項説明を、対面ではなく、オンラインでちゃちゃっと済ませますよ、ということです。パソコンやスマートフォンなどの IT 機器を使用するから「IT 重説」と呼ぶようですが、ここは「IT」より「オンライン」や「リモート」の方がわかりやすくないですかね。
IT に重税がかかる物件があるのかと、ホントに心配になりました。
日付: 2023/06/04 情報元: 不動産屋さんの物件情報ページ
2023年04月24日
機動力と団結力
機動力アップ。 団結力を高める。
ソフトウェア サービスの CM で「機動力」と「団結力」という言葉が使われていました。どちらも日本語としてはありがちともいえると言葉ですが、よく考えてみると、IT 分野の翻訳文ではあまり見かけません。翻訳文なら「アジリティ」と「コラボレーション」でしょうか。カタカナが嫌だったら「俊敏性」と「協力」にして「俊敏性を向上させて、協力体制を強化します」とすれば、ありがちな文の完成です。
日付: 2023/04/24 情報元: ソフトウェア サービスの CM
2023年01月12日
dispenser
ウォーター サーバーと ATM
ラジオの英語学習番組を聴いていたら、water dispenser は日本語で「ウォーター サーバー」、cash dispenser は「ATM」って言ってた。まあ、ちゃんと「給水器」や「現金自動支払い機」という “日本語” も一緒に紹介はされていたけど。やっぱり日本語難しい (;。;)
日付: 2023/01/12 情報元: 英語学習教材
2022年12月17日
DB (デービー)
DB (デービー)
DB は デービー と読みます。ディービー ではありません。Database (データベース) の略語ですから。最近はやりの DX は ディーエックス です。デーエックス とは言いません。Digital Transformation の略語ですから。でも、Digital は普通、ディジタル ではなく、デジタル と読みます。日本語難しい (;。;)
日付: 2022/12/17 情報元: すみません、私個人の体感です
2022年10月28日
実現
経済再生実現のための総合経済対策
「経済再生実現」の「実現」って必要なのかしら。なくてもいいような気もするけど、これがあると「今まで、再生、再生って言っていただけで実現していませんでしたが、今度は実現します」というような意味に聞こえるかな。
これがエスカレートすると「経済再生実現対応の対策」みたいなことになっていきそう。
まあ、とりあえず、本当に実現してください。お願いします。
日付: 2022/10/28 情報元: 首相の記者会見
2022年10月21日
最新化
保険を最新化!
最近、テレビ CM で「古い保険を最新化しよう」というような言葉を聞きました。IT 以外の分野で、しかもテレビ CM で使われているなら「最新化」はけっこう普通の言葉なのかもしれないと思ってしまいました。
IT 分野の「最新化」は modernize の訳語としてよく使われます。ただ、modernize の訳出はさまざまで、近代化、現代化、モダン化、モダナイズなどもあります。名詞形として「モダナイゼーション」、それを略した「モダナイ」なんてものも見かけます。
日付: 2022/10/21 情報元: テレビ CM
2022年06月23日
電源を入れたまま
コンピューターの電源を入れたままにしてください
Windows 11 から、更新の再起動時などの黒い画面に表示されるメッセージが変わりました。今までは「電源を切らないでください」と否定形でしたが、これが「電源を入れたままにしてください」と肯定形になりました。私はもうすっかり慣れましたが、初めて見たときは少し違和感がありました。
「否定形を使わない」というルールは、テクニカル ライティングではよく見かけます。でも、パソコン関連では、もともと「電源を切ってください」という指示が登場することはほとんどなく、「電源を切らないでください」という指示が大半です。頭の中には「電源はいきなり切ってはいけないもの」という考えが染みついているので、ここはわざわざ肯定形にしなくてもいいかなと思いました。
実は、この肯定と否定のメッセージが気になったのは、スーパーのレジでクレジット カード払いをするときに似たようなメッセージを見たからです。最近、カードの抜き差しを自分で行う機械が多くなってきたと思います。機械にカードを入れて待っているときに表示されるメッセージも「カードを抜かないでください」と「カードを入れたままにしてください」があります。そして、私は「カードを抜 ...」くらいまでメッセージを見た瞬間にカードを抜いてしまったことがあります。私の頭の中では「カードを取り忘れてはいけない、もたもたしはいけない」という意識が強く、つい手が動いてしまいました。(もちろん、余計に時間がかかりました。すみません。)
というわけで、やっぱり、指示は肯定形にした方が安全ですかね。
日付: 2022/06/23 情報元: OS のメッセージ
2022年05月08日
デフォルト
オンライン会議がデフォルトとなる
デフォルト (default) は、一般的にも「標準」というような意味でよく使われるようになりました。でも、マイクロソフトの用語集では default は「既定」なんだよね、と思いながら念のため調べてみたら、なんと「デフォルト」もありました!
私はずっと「マイクロソフトでは既定と訳す」と記憶していたのですが、用語集にまったく同じ定義で「既定値」と「デフォルト」の両方が載っていました。(今まで、まったく気づいていませんでした。)
とはいえ、マイクロソフトでは全体的には「既定」の方が多く使われています。マイクロソフト製品の UI は「既定」と訳されているはずです。
日付: 2022/05/08 情報元: 英語学習教材