「自然と触れ合ったり自然の多い場所に住んだりすることがメンタルヘルスを改善する」という研究結果は数多く報告されているが、自然が脳神経にもたらす影響はまだ十分に理解されているわけではない。
そんな中、新たな研究では、「自然の中を1時間散歩する」だけで脳の扁桃体に影響が及ぶことが実験によって確かめられたという。
Sudimac氏らの研究チームは、自然の中で過ごすことが人々のストレス反応を直接的に減らすかどうかや、扁桃体にどう影響するのかを確かめるための実験を考案、まず研究チームは、募集した63人の健康な被験者に対してアンケートを実施し、ストレスを誘発するタスクを行わせてfMRIスキャンで脳活動を測定した。
その後、被験者を男女比が均等になるよう疑似的にランダム化した2つのグループに分け、一方のグループを「ベルリン近郊の森林地帯・グリューネヴァルト」で、もう一方のグループを「交通量が多くショッピングモールなどがあるベルリンの都市部」で1時間散歩させ検証をした。
実験データを分析した結果、グリューネヴァルトの森を散歩したグループはストレスに対する扁桃体の活動が低下したが、都市部を散歩したグループは扁桃体の活動に変化がみられなかった。
今回の研究結果は、自然と触れ合うことが扁桃体の活動を低下させる可能性があると示している。
また、どちらのグループも散歩自体は同じ時間行ったことから、「歩くこと」そのものが変化をもたらすのではなく、歩いた場所が自然の中であることが変化を生み出したことを示唆した。
私も森を歩いていると落ち着くがきっとカラダは感じているのだろう。
2022年09月14日
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