厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」によれば、日本人の平均寿命は男性81.74歳、女性87.57歳と発表されている。
繰上げ受給や繰下げ受給などもできるが、基本的には年金受給開始年齢は65歳が一般的だ。
65歳から平均寿命まで、男性は約16年、女性は約22年と考えるならば、その期間、年金と貯蓄で生活していくことになる。
老後生活の柱となるのは「年金」だが、厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」もとに、70代の国民年金と厚生年金の金額を1歳ごとにシュミレーションしていくとこうなる。
国民年金のひと月の受給額
・70歳:5万7234円
・71歳:5万7153円
・72歳:5万7066円
・73歳:5万6874円
・74歳:5万6675円
・75歳:5万6235円
・76歳:5万6204円
・77歳:5万5881円
・78歳:5万5651円
・79歳:5万5525円
厚生年金のひと月の受給額
・70歳:14万3775円
・71歳:14万7105円
・72歳:14万6331円
・73歳:14万5724円
・74歳:14万5467円
・75歳:14万7519円
・76歳:14万8172円
・77歳:14万9924円
・78歳:15万2159円
・79歳:15万4467円
※厚生年金には国民年金(基礎年金)の月額を含む
平均で国民年金は5万円台、厚生年金は14〜15万円台だった。
厚生労働省の「健康寿命の令和元年値について」によれば、健康寿命は男性で72.68歳、女性で75.38歳。
病気やケガ、介護などで出費が増える可能性も考えられる。
では、70代はどれくらい貯蓄を保有しているのだろうか。
70歳代の貯蓄について、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」(令和3年)」によると。
70歳代以上世帯の金融資産保有額
・平均2209万円
・中央値1000万円
「3000万円以上」が22.1%、「2000〜3000万円以上」が11.9%
一方で貯蓄ゼロ世帯も約2割。
約6割強は2000万円以下が現実だ。
より実態に近い、中央値は1000万円。
貯蓄が1000万円の場合、たとえば月5万円切り崩すしていくと、約16年で貯蓄がなくなってしまう。
貯蓄は生活費だけでなく、趣味や旅行、付き合いや孫へのプレゼント、病気や介護が必要になった時などでも使う。
そうなると、金額に不安を感じる方が多いのでないだろうか。
はじめの厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」によれば、75歳まで生きる男性は76.0%、女性は88.3%。
95歳までは男性の約1割が、女性の4人に1人が生存すると統計が出ている。
あなたはどう感じただろうか。
2022年08月05日
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