カリフォルニア大学デービス校の研究者が、鶏に「新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に対する抗体」を含む卵を産ませることに成功したという研究結果が報じられた。
卵から抽出された抗体は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療、あるいは予防に使用される可能性があるという。
鶏を使って新型コロナウイルスの抗体を産生する研究に携わったカリフォルニア大学デービス校の獣医学部で家禽医学の教授を務めるロドリゴ・ガヤルド氏によると、「鶏に新型コロナウイルスの抗体入り卵を産ませることの優れている点は、鶏が多くの抗体を産生できるという点です。鶏で新型コロナウイルスの抗体を産生することで、抗体を生み出すためのコストを低く抑えることが可能となります。また、更新された抗原を利用して鶏を過剰免疫にすることで、新型コロナウイルスの変異株に対する保護がより迅速に可能となります」と述べている。
なお、研究チームは鶏が産生した抗体をスプレー式の予防治療に応用することで、新型コロナウイルスに感染するリスクをおさえる考えのようだ。
2022年07月15日
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