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2021年03月05日

学年末考査

卒業式の翌日が代休で、その次の日から学年末考査であった。
この時期、バタバタして毎日が過ぎていく。

卒業式後の感傷に浸ってばかりだと、試験問題に不備があったり、採点作業に差し障りが出る。

そうはいっても、寂しいものは寂しい。

今まで当たり前だったことが、ピタッとしまうのだ。

座席から一切の高校三年生が消え、教室もがらんどう。
食事をしている姿も、勉強している姿もない。
「丹澤先生、こんにちは…」、と訪ねてくる人もいない。

長年連れ添った伴侶を亡くすような、そうした喪失感。
心にぽっかり穴が開いてしまったような、そんな思いに押しつぶされそうになる。

どうやら卒業して行ったY君が、「丹澤先生のことよろしく…」、と後輩のM君に託していったようで、ちょこちょこM君が訪ねてくれものの、未だに私の心は癒えない…。

そんな中で迎えた学年末考査。
生徒たちは必死だろうが、私は部活がないので少しのんびりできる。

決められた勤務時間という概念がないというのは、こういうときに役に立つ。

だから暖かい日中に愛犬の散歩をしたり、庭の手入れをしたり…。

家の裏に流れる川の鮎釣りも解禁になった。

庭の草木も、次々と芽吹き、花が咲き始めた。

いよいよ春がやってくる。

試験が終われば、本年度もカウントダウンだ。

二度と授業を担当しない生徒もいるのだろう。

そう考えると、ますます気持ちが萎えていく…。

2021年03月04日

食事会

しばしば試験期間中のお昼に学年で食事会を行う。

今も、コロナ渦なので、「皆で外食へ行くなら、私は遠慮しようかな…」、と思っていたら、私の隠れ家に白羽の矢が当たり、離れで食事会をすることになってしまった。

学年団の女性陣があれもこれも、というものだから、私と同年代のT先生は翻弄されたのだが、そこは年の功で、さっと仕切って、二人で準備をすることにした。

結果、私が汁物とバーベキューの準備をして、T先生が揚げ物担当になった。

「どれもお店で出せますね…。」

我々年寄りにとっては、最大の賛辞だ。

「引退したら店を開きますか?」
私は、そうおどけてみせる。

揚げたての天ぷらの味、炭での焼きたての肉、どれもこれも美味であった

暖房器具のない離れの囲炉裏も、それほど寒くはなかった…。

これで最後の食事会。
学年メンバーは来年度バラバラになる。
学校を去られる方もいるかも知れない。

そう考えると、人生一期一会であるとともに、毎日の一瞬一瞬を大切にしなくてはならないのだろう…。

先生方だと、片付けも完璧なのでささっと終わる。
あれよあれよの間に、元の状態に戻った…。

おいしく、楽しいひとときだった。

若手の先生方、楽しんでいただけただろうか…。




2021年03月01日

生徒と離れた生活

これまで三十年以上教員生活を過ごしてきた。
公立学校だったら、定年退職までカウントダウンの歳だ。

私の人生は、いつでも生徒と関わる中で毎日だった。
だから生徒と離れた中での生活など、もはや考えられない。

しかしこの先、私は生徒と離れた生活を過ごすことになるのだろう。
それがいつから始まるのかは分からないが、いずれは野に下り、田舎暮らしになる。

この時期、『愛別離苦』に悩まされる。

学校現場では、この世を去ってしまうような別れはほとんどないが、それでも日常かr阿深く関わりのある生徒や先生と別れるのは、断腸の思いだ。

このところ、私の心の中は「寂しいな…」という思いしか湧いてこない。

離れてしばらくすれば、お互い疎遠になって、慣れてしまうのだろうけれど、やはりこの感情は御しがたい。世の先生方は、どのようにして切り抜けているのだろう…。

どうやら私の場合、生徒との関わりの中で、エネルギーをもらい生きているようなのだ。
彼らにしてあげられることなどたかが知れている。
もちろん、「私がしてあげた」などという思いも湧かない。
だが、ふと振り返ると、結局は、私自身が生徒に助けられているのだ。
私が救われているのだ。
彼らが私を生かしてくれているのだ。

大人とうまく関われない私は、生徒たちとの生活の中で、その不足分を補っているのだろう。

この先、退職したら、私はどうなってしまうのだろうか…。

私は、生きていけるのだろうか。
新たな、エネルギー供給はどうしたらいいのだろうか。

それでも何か、子供たちと関わる方法を見つけるのだろうか。
大人になった卒業生たちのネットワークを構築するのだろうか。

私のこの先の人生そのものを、ふと、考えてみる。

先は見えないが、歩き続けるしかないのだろう…。




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