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2018年11月17日

タブレットの導入

学校のITC化が急速に進んでいる。
私の学校では、10年前に全教室にパソコンと教材提示装置、天井吊り下げのプロジェクターを設置したが、今では決して珍しくはない。
近隣の学校でも、同じような環境が整っている。

最近は、一人ひとりにタブレットを配って、それで授業をしている学校もあるそうだ。
ただ、果たしてどうだろう。効果はあるのだろうか。
生徒は、最初は面白がって使うだろうが、だんだん飽きてこないだろうか。
あるいは、別の操作をして、遊んでいるとことは、ないのだろうか。
本ではなく、タブレットを読ませて良いのだろうか。

「授業中、飽きた生徒は動画を見てますよ。」
なんて、話も以前聞いたことがある。

コンピューター教室の一斉授業のシステムならば、ネットを一斉に切断したり、キーボードにロックをかけたり、と結構細かな芸当ができるのだが、タブレットはどうなんだろう。
そのまま一人ひとりに貸し出し、自宅にも持って帰れるとしたら…。

何だか考えているだけで、恐ろしくなってきた。
コンピュータはOSのもと、ソフトウエアが動いている。
たいてい、そういうソフトにはバグだの、セキュリティホールがある。
だから、半永久的にソフトを更新し続けないといけないのだが…。

もう一点は、
「タブレットがそのまま教科書になって、そのタブレットを読むことになるのだろうか。」
という不安だ。若い先生には、こういう不安はもはやないのかも知れないが、
「えっ、本に書かれた活字を読ませなくていいの?」
と、老害と呼ばれかけている私は、心配で心配でしょうがないのだ。

日本国民(?)の読書離れが言われてずいぶん経つ。
『一億総白痴化』などとも言われても、時代はますます活字離れの様相だ。

「タブレットで活字を読めばいいのだ。」
と、仰る方もいるだろうが、やはり私は、
「線を引いたり、付箋を貼ったり、書き込んだりしながら、勉強するものじゃ、ないのか?」
と、思ってしまう。

事実、大切な本は、今でも私はそのように読んでいる。
付箋も色や形を変えて、分野毎に、つける位置も変えるし、ダーマトグラフも色分けするし、時に蛍光マーカーだって使う。

「こんなのが、タブレットで再現できるのかあ?」
と、杞憂するが、きっと、同じ程度の機能はあるのだろう。

IT機器はまだまだ進化する。
今使える、便利なものはどんどん導入していくのもいい。

ただし、まだ発展途上で、それによって失われていく能力があると思われる部分については、慎重な導入が望まれる。

企業は、収益のために猛烈にプッシュしてくるだろうが、利権に惑わされることなく、詳しい人がきちんと精査、判断して欲しいと思う。

新しいものを導入する時は、いつの時代も同じなのかな…。








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