2018年11月17日
中高合同強化練習会
今日は、中高合同での強化練習会が行われた。
私の県では、高野連と学体連で、年一回合同の練習会が行われている。
高校野球の関係者が中学生に野球の指導するという練習会だ。
高校側からすれば、「中学校野球部の選手をできるだけ高校野球に取り組みたい」訳で、高校野球(硬式野球)の魅力をアピールできる場でもある。
一方、中学側からすれば、「高校野球のレベルの高さを知ると共に、高校の野球部監督らから直接教わることで、また新たな気持ちで野球の練習のモチベーションを高めることができる」という訳である。
また、地元の高校ならば、中学野球部経験者も多いので、中学側の監督からすれば、「高校で野球を続けている教え子たちの活躍の姿を見ることのできる貴重な機会」でもあるのだ。
事実今日は、あちらこちらでミニ同窓会が行われていた。
このシステムが始まって、もう二十年近くになるらしい。
以前は、各校から代表4名だけが参加して、それを各チームに戻って伝達するシステムだったが、今年からは、希望する中学2年生は全員が参加できるように、高校の会場も増やされた。
中高の指導者たちは、事前に打ち合わせもしており、「飲み会」もあるので、お互いが顔見知りだ。地方の先生の交流は深いのだ。
さて、各中学校からやってきた野球部員は、先生の指導が徹底されているだけあって、元気はいいし、挨拶や返事も完璧。動きもキビキビしている。しかも、それぞれの学校のリーダー的役割も兼ねていることが多いこともあって、人数が多くても整然としている。
私は、何だか久しぶりに、往年の『運動部としての姿』を見たような気がした。
昨今は、こうしたある意味保守的な指導が、保護者や他の教員から嫌われる傾向があるが、実際にこの姿を見れば、生徒の教育としては間違っていないように思える。
もちろん、超保守的な高野連の体質が、行き過ぎになりがちだということも知っている。
ただ、そこに所属している部員たちが、「楽しく機嫌良く、さらには自分の夢や希望を持ちつつ、勝負の世界の厳しさを知りながら、社会で必要な徳目を一つひとつ学んでいる姿」は、決して否定できるものではないだろうと思う。
教育には、いろいろな方法があるので、この方法が「気持ち悪い」という人は、やらなければいい。
別の方法があるだろう。ただし、「この方法がいい」と思っている、生徒や保護者もいることも事実だ。
実際の練習内容だが、今年はかなり実践的で、中学生にはかなり刺激的なものであった。
ここでは詳しくは触れないが、高校の監督のノックを受けたり、個別指導を受けたり、体験として公式でフリーバッティングさせてもらったり、マシンで硬球を打つ、という経験は、野球好きの中学生にはたまらないメニューだったに違いない。
私たち中学側の指導者は、とにかく「怪我のないように」、ドキドキしながらも、そっと見守る。
以前の私なら、自分の学校の生徒のプレーが情けなかったら、
「普段何を指導しているんだ…。」
と、思われるのではないかと、ビクビクしていただろうが、最近はそんな思いは全く起こらない。
自分の指導に自信が出てきたということではなく、自分が逆の立場に立っていたとしたら、「そうした思いは絶対に抱かない」と、確信しているからである。
練習会後、うちの選手には
「緊張感の中で、少し背伸びをするくらいが、いい練習になるし、ぐーんと向上するんだよ。」
と、諭してみた。
彼らも満足げであった。
熱心な中高の野球指導者に囲まれ、私自身も刺激を与えられた一日となった。
時折、
「来年、自分はこの場にいるのかな…。」
という思いがよぎったことは、銘記しておくことにする。
私の県では、高野連と学体連で、年一回合同の練習会が行われている。
高校野球の関係者が中学生に野球の指導するという練習会だ。
高校側からすれば、「中学校野球部の選手をできるだけ高校野球に取り組みたい」訳で、高校野球(硬式野球)の魅力をアピールできる場でもある。
一方、中学側からすれば、「高校野球のレベルの高さを知ると共に、高校の野球部監督らから直接教わることで、また新たな気持ちで野球の練習のモチベーションを高めることができる」という訳である。
また、地元の高校ならば、中学野球部経験者も多いので、中学側の監督からすれば、「高校で野球を続けている教え子たちの活躍の姿を見ることのできる貴重な機会」でもあるのだ。
事実今日は、あちらこちらでミニ同窓会が行われていた。
このシステムが始まって、もう二十年近くになるらしい。
以前は、各校から代表4名だけが参加して、それを各チームに戻って伝達するシステムだったが、今年からは、希望する中学2年生は全員が参加できるように、高校の会場も増やされた。
中高の指導者たちは、事前に打ち合わせもしており、「飲み会」もあるので、お互いが顔見知りだ。地方の先生の交流は深いのだ。
さて、各中学校からやってきた野球部員は、先生の指導が徹底されているだけあって、元気はいいし、挨拶や返事も完璧。動きもキビキビしている。しかも、それぞれの学校のリーダー的役割も兼ねていることが多いこともあって、人数が多くても整然としている。
私は、何だか久しぶりに、往年の『運動部としての姿』を見たような気がした。
昨今は、こうしたある意味保守的な指導が、保護者や他の教員から嫌われる傾向があるが、実際にこの姿を見れば、生徒の教育としては間違っていないように思える。
もちろん、超保守的な高野連の体質が、行き過ぎになりがちだということも知っている。
ただ、そこに所属している部員たちが、「楽しく機嫌良く、さらには自分の夢や希望を持ちつつ、勝負の世界の厳しさを知りながら、社会で必要な徳目を一つひとつ学んでいる姿」は、決して否定できるものではないだろうと思う。
教育には、いろいろな方法があるので、この方法が「気持ち悪い」という人は、やらなければいい。
別の方法があるだろう。ただし、「この方法がいい」と思っている、生徒や保護者もいることも事実だ。
実際の練習内容だが、今年はかなり実践的で、中学生にはかなり刺激的なものであった。
ここでは詳しくは触れないが、高校の監督のノックを受けたり、個別指導を受けたり、体験として公式でフリーバッティングさせてもらったり、マシンで硬球を打つ、という経験は、野球好きの中学生にはたまらないメニューだったに違いない。
私たち中学側の指導者は、とにかく「怪我のないように」、ドキドキしながらも、そっと見守る。
以前の私なら、自分の学校の生徒のプレーが情けなかったら、
「普段何を指導しているんだ…。」
と、思われるのではないかと、ビクビクしていただろうが、最近はそんな思いは全く起こらない。
自分の指導に自信が出てきたということではなく、自分が逆の立場に立っていたとしたら、「そうした思いは絶対に抱かない」と、確信しているからである。
練習会後、うちの選手には
「緊張感の中で、少し背伸びをするくらいが、いい練習になるし、ぐーんと向上するんだよ。」
と、諭してみた。
彼らも満足げであった。
熱心な中高の野球指導者に囲まれ、私自身も刺激を与えられた一日となった。
時折、
「来年、自分はこの場にいるのかな…。」
という思いがよぎったことは、銘記しておくことにする。
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