社会での犯罪のニュースなどを見ていると変態性癖は基本的に治らないと考えられる。
なぜなら、快感神経と強く結びついた生理的欲求の癖であり、思考による大脳新皮質の働きで、生じる欲求をコントロールできないものであり、脳の快感や体性感覚の神経がある深い部位の神経の発火そのものだからだ。
したがって、欲求が生じてもやらないことがいちばんである。
変態行為を繰り返し行うと、学習と脳内の快感神経が強化されて、より強い変態行為でないと快感が得られなくなり、変態性癖が悪化することが考えられるため、変態性癖の行為をなるべく考えず、行わないことが重要だと考える。
治る可能性の方法として参考までに以下が考えられる。
1)治療方法
治療方法は快感や興奮などの報酬習慣から脱却する必要性から薬物依存脱却法や禁煙外来、
アルコール依存症治療と同様の手法が考えら、神経科や精神科領域での治療が通常と考えられる。
現在の治療法として薬物療法、行動療法、催眠療法(自律訓練法も含む)、イメージ療法、認知療法、カウンセリングなどがあげられる。
1、私は変態性癖は脳内の快感物質ドーパミン分泌特性の異常、欲求をコントロールする抑制系のセロトニン神経系の脆弱性と性欲を司る視床下部周辺部が大きく関係していると考えている。
つまり、ドーパミン及びドーパミン神経の働きが不均衡で変動が激しいためににおきるものであると考えられ、 ドーパミン分泌を平準化することを行う訓練で出すぎるドーパミンを抑制する受容体に作用するアンタゴニスト(受容阻害薬)を投与し、当該行為を行うことによって満足感や快感が生じないようにすることで、
変態衝動や行為が無意味であることを体性感覚で学習させ、脱却させることが考えられる。
事実、禁煙外来などで、禁煙をする際にタバコがおいしいと感じない飲み薬を処方されて、効果を上げている。
この原理は脳内の報酬系の快感物質の分泌抑制と快感神経の遮断によって行われる。
性癖の治療でもあらかじめ快感を遮断する薬を投与後に、変態行為を行うことで変態行為には快感が伴わないという苦痛は苦痛と感じることを学習させることにより行うことが有効と考えられる。
2、抑制系の神経伝達物質のセロトニンの活性と興奮性神経の抑制
快感神経ドーパミンや興奮神経のノルアドレナリン等の抑制制御は脳内のセロトニン作動性神経によって行われているといわれている。
脳内で器質的に興奮系神経の抑制不足を補うことと、その習慣化を行う。
したがって、強迫性障害などの自分の意思に反した欲求や衝動を抑えるために
選択的セロトニン阻害剤(SSRI)などの投与を精神科神経科医等相談の上、投与してもらいながら
カウンセリングを受け、自己の欲求発現特性を知り時間をかけながら矯正していゆくことが考えられる。
事実、強迫性障害の治療などでSSRIの投与を受けた患者の中には、異常性癖の欲求が消失した事例も報告されている。またカウンセリングを受けながらの行動療法、認知療法、催眠療法なども有効との報告がある。
3、性欲を惹起させる環境をつくらない、実際の変態行為は行わない
これはそういうことかといえば、もしあなたの周囲が性欲を惹起させるような環境だったらどうだろう
あなたは異性を意識し、性欲が生じる度合いが高くなる。
かと言って、まったく異性のいない環境にいると、今度は異性を求めたい欲求が生じる。
また、自分の性癖の傾向を内省してよく観察し、自分がどのような時、どのような異性にどのような
変態性欲が生じるのかを理解し、自分がそのような欲求が生じるような環境や場所に自分を置かないことが必要と考えられる。
4、嫌悪学習療法
これは、その変態行為を行った結果生じる不具合を強く学習する方法であるが、一つの方法として
もし変態行為を行ったら自分にとって社会的に生きてゆくうえで大きな損失があることを列挙しそれを認識しておく方法がある。
例えば、警察に逮捕されればいや応でも自分の行った恥ずかしい変態行為を人前で詳細に自白することを強要される
また、裁判の際にも多くの傍聴人の前で自分の行った恥ずかしい行為を話さなければいけないなど、
変態行為での一瞬の快感とくらべ、司法手続きの際に伴う心理的な苦痛が大きすぎることを自覚すべきである。
また、多くの場合、変態行為で刑法犯となれば懲戒解雇され、その後の就職にも困り、生活は立ち行かなくなり、 妻子がある人間や、人とのつながりがある人間は多くの親類縁者から去られてしまい孤独の上、社会から軽蔑されて白い目で見られる期間が何十年も続くことになる。
もし、執行猶予期間中に再犯をすれば、実刑がくだり刑務所で大変な苦痛の中で暮らさねばいけない。
刑務所内でも受刑者には階層があり、性犯罪者は他の受刑者から陰湿にいじめられるそうである。
それに刑務所では酒もたばこも、甘いお菓子などのし好品は一切食べられない。
食べられるものは1日三食の際の粗末な食事だけだ。もちろんプライバシーもなくすべての上で自由を制限される。 その上、刑期を終えて出所したとしても、変態行為などの性犯罪者を雇う企業は少なく自分の希望する職業に再就職は難しいだろう。賃金が安いところくらいだろう。
言うなれば、刑務所は嫌悪学習療法を実際に行う矯正機関なのだ。
刑務所に入って嫌な思いをしたくなければ二度と犯罪を起こさないような気持になるために著しく様々な自由を奪われるのだ。
5、変態性癖の進行抑制
変態性癖の持ち主の多くは、変態行為を実際行うことによって性的快感を学習し、
更に快感刺激を求め、変態性癖が拡大し進行性の病気と同等と推測される。
したがって、拡大防止を図るためには、変態性癖を実際行わないか、
行ったしまった場合、禁煙と同じくやめると決めたら実際の変態行為はただちにやめる必要がある。
そのようにして、快感神経の刺激欲求拡大を防ぎ、更なる刺激を求めないようにする必要がある。
変態行為は前述のとおり犯罪行為に結びつくことが多く、他人に肉体的精神的な外傷を残すだけでなく、
自分自身も社会的に制裁を受け懲戒解雇させられたり自分の人生を台無しにする可能性が高いため、行ってはいけない。
6、変態欲求の発散
変態欲求の発散させる無害な方法として自慰行為があげられる。
他人に迷惑をかけない、または害を与えないように自室などで密かに自分だけで行う自慰行為は違法行為でも犯罪行為でもない。
一般に自慰行為を行うことでオーガズムに達して、神経の興奮の山を越えると欲求が減退する。
男性においては射精を行うことで欲求が減退する。
したがって、自慰行為によって、欲求を減退させ自分の行動をコントロールするすべを学習し、間違っても 犯罪行為に向かわせないことが必要である。
7、老年による性欲減退による変態欲求の消失
人は男女関係なく、個人差はあるが、老人になると性欲が減退し、性的なことに関心が薄れてゆくと同時に、
変態欲求などの欲求が減退することが報告されている。
私も現在は老人であるから、男性器の機能はほとんど失われ、女性を満足させることは不可能に近い。
そうなると必然的に女性に興味がなくなるだけでなく、性的な女性との交友を望まなくなる。
なぜなら、男性としての快感である射精ができない体であるから、その前提となる性的な行為をしたいと思わなくなるのだ。
そうなると、自分が過去に異性を好きになったりする源泉が精神的なものではなく性的な欲求が大きかったことに気が付く。
それと同時に、性欲が減退すると好きな女性のタイプも趣向に興味がなくなる。
異性とのかかわりで肉体的な性欲を満足させる衝動がほとんどなくなり、若いころと違い性的なことに関心がなくなる。
人は生物であるから、自分の子孫を残そうとする無意識な欲求である性欲があるが、それがなくなれば変態性欲も消失することは自然なことであり、その時期を待つことも一つの方法でもある。
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