アフィリエイト広告を利用しています

2024年11月02日

奈良県奈良市 大仏さま秋の祭りが行われた東大寺を訪ねる 2024年10月15日来訪

IMG_5496.jpg

年に一度開催される、東大寺 大仏さま秋の祭り、盧舎那仏造顕発願慶讚法要です。

IMG_5472.jpg

10月中旬とは思えない、真夏のような暑さとなった奈良市内。
奈良公園周辺をひしめくように生息する鹿と戯れながら、巨大な大仏を目指して歩を進める。
各国から訪れた数多くの観光地客が群れをなして向かう先には、日本が誇る世界最大の木造建築 、「東大寺大仏殿(とうだいじだいぶつでん)」がある。
その東大寺大仏殿に向き合う前に迎えるのが、正門に当たる「南大門(なんだいもん)」だ。
南大門は、大仏殿にふさわしい日本最大級の重層門。
威風堂々としたたたずまいの門内には、金剛力士(仁王)像が安置されている。
東大寺大仏殿に向かって左手に立つのが阿形像、右側に立つのが吽形像。
鎌倉時代初頭の1203年(建仁3年)に、運慶や快慶ら仏師たちにより、わずか69日間で造像されたらしい。
高さが8.4m弱あるその姿は迫力があり、お寺を守る門番としての威厳に満ちていた。

IMG_5479.jpg

荘厳な南大門をくぐり、中門を越えると、いよいよ東大寺大仏殿を迎える。
さまざまな国籍の観光客や修学旅行の学生たちで、参道は大変な混みようだ。
堂宇の中には、像高17メートルにもなる屋内座像としては日本最大の大仏が、749年(天平21年)鋳造以来今なお鎮座している。
季節外れの陽気に加え、参拝客による密集で、お堂は大変な熱気に包まれていた。
国内屈指の観光スポットとして人気を集める東大寺だが、今日はいつにも増して多くの参拝者でにぎわいを見せる。
そう、本日10月15日は年に一度の「東大寺 大仏さま秋の祭り」、「盧舎那仏造顕発願慶讚法要(るしゃなぶつぞうけんはつがんさんほうよう)」が行われる日。
743年(天平15年)10月15日に、時の聖武天皇により、「すべての生きているものの幸せを願って大仏さまを造ろう」と「詔(みことのり)」が出されたことにちなんだ祭りの日だ。
中央の中門は祭事関係者用の入口となっているため、左手の入口より回廊に入り、そこから中央道に戻って中門を背にして大仏殿と向き合う。
大仏様の正面は法要席でびっしりと埋められ、真正面からは大仏様を拝められない。

IMG_5497.jpg

10時の時刻を待ち、司会よりお祭り開始の合図が告げられる。
大仏讃歌が響き渡り、堂内は厳かな空気に満たされる。
表千家による献茶式が行われ、最後に、和尚によりお経が唱えられた。
世界の平安を大仏様を前に改めて願い、毎年恒例の祭典を、今年も無事終えた。
「世界が平安で動物(人間も含む)も植物もあらゆる生命が共に栄えることを願って大仏様を造ろう」という詔は、1200年以上を経た現代人にとっても変わらない、共鳴する思いだ。
午後の13時半からは、中門前にある鏡池舞楽台で、慶讃能(能と狂言)が演じられ、日本の伝統的な文化を併せて堪能できる。
まさに日本を代表する、歴史的な平和を祈願する式典である、東大寺 大仏さま秋の祭り。
未来に向かい、良き伝統としてのこのお祭りを、我々日本人の手で今後とも守っていきたい。

IMG_5502.jpg

東大寺大仏殿前にある「賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう)」。
賓頭盧尊者像は、釈迦仏の弟子。
十六羅漢の一人で、神通力をもてあそんだとして釈尊に叱責され涅槃を許されず、釈迦の入滅後も衆生の救済にあたった高僧だ。
お寺に出入りする参拝者が、次々と手を伸ばしていた。
病を患っている場所と同じ場所を撫ぜると、病気が回復するらしい。
像は高さがあり、頭や肩は手が届きにくいのが難点だ。

IMG_5505.jpg

言わずと知れた歴史的に名高い「正倉院(しょうそういん)」。
正倉院は東大寺大仏殿から裏手へ、10分ほど歩いた距離にある。
校倉(あぜくら)造で高床式の正倉は、1997年(平成9年)には国宝に、翌1998年(平成10年)には東大寺などと併せてユネスコの世界遺産「古都奈良の文化財」に指定されている。
この宝庫には、聖武天皇遺愛の品を始め、飛鳥・奈良時代に遣唐使によって持ち帰られた品など数々の宝物が納められていた。
現在は宮内庁が管理しており、宝物は、構内建築のコンクリート造宝庫に移されているようだ。
歩いて20分ほどの場所にある奈良国立博物館では、毎秋「正倉院展」が開催され、収納品の一部が展示される。
今年第76回正倉院展は10月26日に開幕し、11月11日まで行われる予定である。
観覧する際は、事前予約の日時指定券(2,000円)購入が必要になるので注意したい。
古都 奈良の秋を彩る注目の正倉院展。
日本古代の歴史に思いをはせる貴重な機会を求めて、ぜひとも足を運ぶといいだろう。

詳しくは以下のリンクを参照してください。
東大寺 https://www.todaiji.or.jp/
正倉院 https://shosoin.kunaicho.go.jp/
正倉院展 https://shosoin-ten.jp/

プロフィール
さんの画像

我がサークルでは読者(会員)を募集しております。 会員による記事の執筆も歓迎いたします。♪  ー会長HTー
プロフィール
カテゴリーアーカイブ
最新記事
最新コメント
楽天トラベル
ファン
検索