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2024年10月26日

京都府与謝郡伊根町 海の京都 伊根の舟屋に泊まる 2024年9月23日来訪

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重要伝統的建造物群保存地区に認定された伊根浦の舟屋群を訪ね、舟屋に泊まる非日常体験の旅です。

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この度訪れたのは、京都府北部の地域、丹後地方に位置する伊根町。
丹後地方は別名「海の京都」とも呼ばれ、日本三景の天橋立が有名な場所でもある。
伊根町の魅力は、なんといっても、舟屋づくりの家々が海岸線に沿って立ち並ぶ街並みだ。
2005年に重要伝統的建造物群保存地区に認定された伊根浦の舟屋群がある伊根町は、日本海側でありながら南側に開いた特殊な地形を持ち、港町として栄えた。
三方を山に囲まれ、出入り口に当たる場所では青島が防波堤の役割を果たし、一年を通して海面が穏やかな伊根湾を漁港としている。
その海難を受けにくい地理的特徴を生かし、舟屋が造られた。
舟屋は、建物の1階部分が船置き場となり、2階が居住スペースとなる特殊な造り。
海に向かって並ぶ、切妻造りで統一された屋根の妻が、類いまれなる景観を見せる。
今では観光地として有名になった伊根町。
現在、230軒並ぶ舟屋のうち、30軒近くが宿泊施設として観光客を受け入れている。

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目の前に広がる伊根湾の海を、夜通し一望できる非日常の宿泊体験。
それを実現させてくれたのが、今年オープンしたばかりの「漁師の宿 あっちゃん」だ。
2024年4月に開業したばかりの「漁師の宿 あっちゃん」は、舟屋の生活を身近に感じられる、趣きある建物。
到着するとすぐに、女将である漁師の奥さんが、温かい笑顔で出迎えてくれた。
案内された2階のお部屋では、伊根湾が見せる魅惑の光景を独り占め。
響き渡るカモメの鳴き声が、旅情を誘う。

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この伊根湾には、クルージングができる海上タクシーがある。
女将のあっちゃんによる気遣いで、海上タクシーを手配していただき、宿に到着後すぐ乗船できることに。
実家のお母さんを思わせる、人間味のあるあっちゃん。
そのホスピタリティに感動し、徒歩1分ほどの場所にある乗船場所へ向かう。
伊根の町で6隻出ている海上タクシーに乗り、伊根湾における漁業の様子を、クルージングして見学した。
伊根町はさまざまな映画やドラマのロケ地としても使われており、その風光明媚な風景を、船長によるガイド付きで楽しむ。
クルージングの終盤では、「かっぱえびせん」を船長からいただき、カモメへの餌やり体験も。
天候の都合から、カモメがお腹を空かせていたらしく、たくさんのカモメが次から次へとお菓子をめがけてやってくる。
目にしたのは、白いカモメと茶色いカモメ。
白いカモメが大人、茶色いカモメが子供なんだそう。

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町の高台にある道の駅「舟屋の里 伊根」から、伊根湾を一望する。
展望台のほか、お土産屋や飲食店を併設した、道の駅からの眺めは最高だ。
写真の左に見える山と右に見える島のおかげで、大きな波風が伊根の町には押し寄せて来ず、台風などの自然災害の際でも舟屋は守られているんだそう。
湾の真ん中には、養殖いかだも確認できる。
クルージングの際に船長から聞いた話では、ここでは岩牡蠣の養殖を行っているんだとか。

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伊根町では、伊根湾で獲れた旬の魚のほか、地元で育った新鮮な野菜や米も併せて豪華な食事を頂ける。
今の時期は鯛が大量に獲れるそうで、立派な鯛の煮付けが、お宿にて提供された。
ほかにも、カンパチのお刺身など、新鮮で美味しいお魚料理が数多く並ぶ。
写真に収まりきらないほどの料理皿が次から次へと目の前に運ばれ、その数、計10品。
30軒近くある舟屋の宿泊施設で、食事を提供していただける宿は実に3軒程度なんだとか。
舟屋1階のスペースで、海を眺めながら過ごす優雅なお食事時間。
女将のあっちゃんと、料理人のしーちゃんとも話が弾み、楽しいひとときとなった。
まるで田舎の実家に帰ったような家庭的な雰囲気は、ここへ訪れる誰もを笑顔にさせるだろう。

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舟置き場である1階では、釣りをしたり、夏であれば海に飛び込んでみたりと、自由に過ごせるようだ。
海に面した恵まれた環境の中、朝一番に釣りを体験する。
透き通った海水の向こうを泳ぐお魚たちと遊ぶ贅沢な時間。
この時間は何にも代え難い。
釣りをしていると、後ろから「朝ごはんできましたよ〜」としーちゃんの声が。
もはや宿ではなく、実家である。

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小さな町だったこともあり、お宿を早めの15時チェックイン、遅めの10時チェックアウトで予定していた今回の伊根町訪問。
しかしながら伊根町は、町中でも散歩をしたりカフェ巡りをしたりと心ときめく時間を過ごせる魅力にあふれており、宿泊時間は必ずしも長く取る必要はなさそうだ。
夏には花火大会があったりと、シーズンごとのイベント行事もたくさんあるようで、事前に下調べをしてから訪問したい。
晴れた日であれば、夜空には満天の星空が見れるという。
訪問した日は天候が優れず見送りとなったが、それを挽回するかのように目にできたのが、山にかかる大きな虹だ。
伊根町での旅を、虹が素敵な思い出として印象づけてくれた。
どこか懐かしい舟屋が並ぶ景色を求めて、ぜひ一度伊根町を訪ね、素敵な思い出を作っていただきたい。

改稿・編集 会長HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
伊根町観光協会 https://www.ine-kankou.jp
漁師の宿 あっちゃん https://www.funaya-acchan.com

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