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2016年09月13日

天才バカボン

バカボンのパパに救われた!  


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「西から昇ったお日さまが 東〜へ しず〜〜む〜〜。」(え〜〜っ!ホント〜〜?!)

この歌詞、ご存知ですか?

私はこの歌で、太陽の入りと出の方角を覚えました。
迷ったときは(そうだ!この反対!)。

どうしてこんなにややこしい覚え方を選択したのかは、自分でもよくわかりませんが。(笑)

天才バカボンの主題歌は、当時まだ子供だった私にとって、それほどインパクトが強かったのだと思います。



主人公はバカボン。ではなくてバカボンのパパであるという設定も、不思議と言えば不思議です。
パパの本名はついぞわからずじまいだったような?

このパパを中心に、レレレのおじさんや、何かあればすぐに「逮捕だ!逮捕だ!」と騒ぐお巡りさんなど面白いキャラクターが次々に登場して、さまざまな珍事が繰り広げられるのです。

まともに見えるのは、ママとはじめちゃんだけ。
このコントラストが、パパたちのユニークさを更に引き立ててくれました。

が、大人になった今、私はふと思うのです。
「まともってなんだろう?逆に、まともじゃないってなんなんだろう?」




私はいわゆる理数系のアタマでは(全然)ありません。
617363.jpg

それで、中学生の時に数学の宿題を、先生が あっ!?と驚くような方法で解いたことがあるのです。
(正確に言いますと「解こうと試みた」のですが。)

問題は、
(ある展開図を見て)「これを組み立てたら、出来上りはどのような形になるか?下のA、B、Cから選べ。」というものでした。

もちろん、ワタシも最初は「まともに」頭の中で組み立てようとしましたよ。
でもね、いくら考えても駄目だったんです。
展開図は、頭の中でもず〜っと平面図のまま・・・。

そこで私はいいことを思いつきました!
机の引き出しからハサミを出して、テキストに印刷されている展開図をおもむろにチョキチョキ・・・。

(これを実際に組み立てればいいんじゃない!)
しかし、です。
ここに思わぬ誤算がありました。

つまり、展開図の出来上がりはAにもBにもCにも・・・ならなかったのでした。

そうです。問題を作成した方も、まさか本当にテキストにメスを入れて実験する生徒がいるだなんて、想定していなかったのです。(そりゃーそうでしょう。)

だから展開図もアバウトで、一ミリ単位までは正確に描いていなかったのでしょう。

展開図を実際に組み立てれば即「解」がワカル!というワタシのもくろみは、見事に失敗しました。

しばらくは、ボー然としていましたが、ハッと我に返り「大変だ〜っ!教科書、切っちゃったっ!!なんとかしなきゃ〜」と、あわててセロテープで修復したのでした。

翌日、数学の先生がおっしゃいました。
「この間の宿題な、先生が一人一人の机を回ってチェックするから、教科書とノートを広げておきなさい。」

わたしはもうドキドキしながら座っていました。

すると先生、ワタシの教科書をちらっと見てそのまま通り過ぎるかと思いきや、「ん?」と引き返し、もう一度、よくよく教科書をのぞき込んで、今度は「んんっ?!こ、これはっ?!」と驚き、
そして大きな声で
「○○、お前、教科書を切ったんかあ〜〜〜っ?!?」

し〜んとしていた教室にその先生の声が響き渡りました。

それを聞いて、クラスメートたちも口々に「うそっ?!○○ちゃん、教科書を切ったん?!」「ぷ〜〜っ!最高!!」「あほじゃろ!」
などなど様々な反応をしています。

当然、ワタシは恥ずかしさのあまり、顔もトマトのように真っ赤っか(真赤激?)。
生きた心地はしませんでした。(汗)

このままでは私は「天才 バカボン」ではなくて、単なる「凡才 バカボン」じゃないのっ?!
しかし、です!
このようなワタシの一見(?)「まともではない」行為だって見方を変えれば「天才的」とは言えなくもない??

そうです。バカボンのパパだって、たしかに発想が(ほぼすべてにわたって)常軌を逸していて、そういう意味では到底「まとも」とは言えません。

でもパパにだって、「まとも」な部分もあるのです。(笑)
いつも遊んでいるように見えて、本職はものすごく腕の良い植木屋さんであり、のど自慢大会でグランプリを取るほどの歌の実力も兼ね備えているところなど。


また、パパはどんなにバカバカしい失敗をしようとも、最後にはニッコリ笑って「これでいーのだ!」と得心します。

この自己受容が大切なのですね、きっと。

思うに、この世に「どこを取っても、標準的な人間」」なんていないと思います。
みんなそれぞれ「まとも」な部分と「まともでない(ように見える?)」部分の両方を持っている。

それをひっくるめたものが、すなわちその人の「個性」そのものです。

そんな自分の良いところもダメダメなところも全部ひっくるめて、このパパのように「これでいーのだ!」と自己を受容、肯定できると、その個性が本来の輝きを取り戻して、いきいきと顕在化し始める・・・。

その自己受容された個性がその人の天賦の才能・・・。

そういう意味では、本来人はみんな「天才バカボン」なのかもしれません。私の勝手な解釈ですが。
 

な〜んて、なんだか青年の主張みたいになってしまいましたね??
(中高年ですが・・・!)

Tensai Bakabon 

歌:クレモンティーヌ

これもまた、あまりにもオシャレにアレンジされていて、中間部だけ聴くとバカボンのテーマ曲だとはちょっと分かりませんね〜。
と思いきや、ラストでいきなりテーマのメロディーに戻るあたり・・・。このアレンジャーもかなり天才的です。(笑)

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以前、バカボンが明治チョコレートのCMのイメージキャラクターをしていたことがありましたね。
残念ながら、その商品は販売終了となり、手に入りません。
でも、クレモンティーヌの歌の中には Chocola et Sweets という曲もあり、それならばいっそ・・・と思いセレクトしたのが、この資生堂パーラー ショコラヴィオンです。

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Rucha
はじめまして! 私は音楽とお菓子が大好きな、ごくごくフツーの主婦です。 学生時代は吹奏楽でクラリネット、オーケストラではオーボエを担当していました。 現在は老体にムチ打って(?)趣味でアルトサックスを吹いていますが、いずれもすべて下手の横好きレベルです。(いいのです、楽しければ・・・。( ´∀` ))
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