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2022年05月13日

東京卍リベンジャーズ/和久井健/22〜25巻までのネタバレあり

こんにちは!
本日は和久井健さんの「東京卍リベンジャーズ」(週刊少年マガジン)の22〜25巻を紹介します。(なかなか最新刊まで追いつけない;)

★あらすじ、ネタバレなしはこちらから
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/53/0?1652318779

★21巻までのネタバレありはこちらから
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/54/0?1652318779









★以下、ネタバレあり感想

21巻までも濃かったけど、その後の4巻も濃かった……。

21巻の巻末の予告ページには、武道が結婚式場にいる絵が載ってたから、未来へ戻ってまさかのすぐヒナと結婚!?って思ってたけどぱーちんの結婚式だったんだね。でも武道とヒナも結婚間近ってことを知ってびっくり。

ぱーちんの結婚式ではドラケン、三ツ谷、千冬など過去の未来(ややこしい)で死んでしまった人が生きてて感無量。
ナオト、そしてヒナも。
やっとヒナ生還ルートきた!長かったよ〜そりゃあ武道も嬉し泣きするよね。

でも次の問題はマイキー。

もうなんでだよ!あの結婚式にマイキーさえいたら、色々あったけどハッピーエンド♪でいいじゃん。

いや、わかってたよ?完結してない時点でそれで終わるわけないのはわかってたんだけど、早くみんな幸せになってほしくて辛い。

結局マイキーは闇堕ちしてることがわかり、なんだかんだで武道は闇堕ちマイキーと再会するも撃たれる。

……嘘でしょ。

で、マイキーと手を繋いだ武道はまた過去は戻るわけだけど、この過去も情報量が多いこと多いこと。

未来でマイキーと一緒にいる明石武臣、このときはまだいい人そう(?)なのになぁ。
あと三途八千代。この人東卍のときからいたなんて。これからのキーマンだね。
そして瓦城千咒。あぁ名前覚えるの大変。
この3人が兄妹っていうのにはびっくり。

それからそれから、一番びっくりしたのは、

ドラケンが、ね……。

ショックすぎる。最初の方の巻で刺されて生死を彷徨ったり、未来では死刑囚になったり殺されたり忙しい人だったけど、ほんとに死ぬなんて。

これで終わりなの?もう出てこないの?また武道がこれより過去に戻って救出しれないかな。じゃないと気が済まない。

武道といえば、ナオトとの握手以外に、マイキーとの握手で過去で戻ること、さらには25巻ではエレベーターのボタンなど人じゃないもので近い未来が見えること、いう新しい能力が発動してる。
この能力はなんだろうね?いい意味で役に立っていってほしいけど。

そんな波瀾万丈な22〜25巻でした。

ドラケン……(ロス)

2022年05月11日

SANDA/板垣巴留/1巻までのネタバレあり

こんにちは!
本日はネタバレあり編です。





まず、ネタバレなし編で触れた、読者にばらまかれたたくさんの謎について。

・大黒愛護学園という存在
数少ない子どもを守っている学園。
そこの学園長は本当は92歳だが、致死量寸前のヒアルロン酸やコラーゲンを顔に注入し、見た目は若さを保っている。
それでも手だけは92歳のしわしわの手、というアンバランスさ。
外見だけでなく、若さこそが正義だと言わんばかりの発言も気になる。
闇が深そ〜〜〜

・赤衣の特捜隊
学園長がサンタを見つけて連絡していた相手。サンタに好意的ではなさそうだということだけなんとなくわかった。
そして「冬村隊長」という名前。冬村の親かな?だから冬村は三田の正体を見抜いていたって思うとしっくりくるけど、いったいどんな組織なんだろう。

・赤い服を着るとサンタクロースになる
これはわからんでもない。サンタだし。でも今までよく「赤が嫌い」という理由だけで赤い服を着ずに済んだなと思う。

・ぷちっこグミを食べると子どもの姿に戻る
なんでだ!?いかにも子どもが好きな食べ物だから?これはあとで理由とかわかるのかな?

・火に強い
サンタは煙突から入るから、火に弱かったら仕事にならないもんね。

・ソリが足から生える
これも謎……。トナカイがいないときでも雪道を滑れるようにってこと?

・子どもに嘘をつかれると周囲のものが落ちる
プレゼントを配るときの試金石だということが本編で触れててなるほどと思った。でも嘘をつかれるのは辛いよー


というのが主な謎たち。2巻以降もこの特性を生かして活躍するのかな?そして学園および学園長、赤衣の特捜隊の謎が解けるのが楽しみ!
あと、小野ね!1巻のラストに急に出てきたけど、どこにいたの!?

そしてこれは余談だけど、ほんのりBEASTARSのかほりがした!
動物は出てこないし、私がBEASTARSに引っ張られてるだけなのかもしれないけど、全寮制の学園って設定が懐かしい。
三田の部屋の雰囲気&仲間たちが、レゴシの部屋のワンワンたちを彷彿とさせる。(作者は全寮制の学校が好きなのかな?笑 ハリーポッターとかね。全寮制の学校って聞いて真っ先に思い浮かぶのはやっぱりハリーポッター。)
でもレゴシを連想させるのは、三田よりも冬村って感じかな。突拍子もない行動をするところが特に。
違う作品だから比べるのはよくないかもしれないけど、同じ作者だからどうしても比べちゃうね。

ではまた続き読んだら感想書きます!これからの展開に期待

2022年05月09日

SANDA/板垣巴留/ネタバレなし

こんにちは!
ゴールデンウィーク明け、お久しぶりの投稿となります。

本日は、板垣巴留さんの「SANDA」(少年チャンピオン)の紹介です。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、板垣巴留さんはこのブログでも2作品紹介した、「BEASTERS」や「BEAST COMPLEX」の作者です。
既に紹介した2作品は動物の世界の物語でしたが、こちらはヒト科の物語でございます!

2021年末に1巻が発売され、現在3巻まで出ている、まだ新しい作品ですね。


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出典:「SANDA」コミックス1巻より
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★あらすじ

舞台は2080年、超少子化が進んだ日本。
三田一重(さんだ かずしげ)と冬村四織(ふゆむら しおり)は中学生で2人で学級委員をしている。
ある日、三田は、包丁を持った冬村に「今日中に絶対あんたを殺す」を迫られる。
わけがわからない三田は、冬村は自分のことを好きでこんなことをするのかとも考えるが、それは誤解で、本当に三田は冬村に包丁で刺されてしまう。
しかし、それは三田が「サンタクロースの末裔」であることを知っている冬村の策で、刺すことはサンタクロースの姿になる条件の1つだった。これにより、中学生の姿だった三田は背の高い中年男性へと変身した。
冬村の目的は、サンタクロースになった三田に、行方不明になっている友達・小野を見つけてほしいとのことだった。


★ネタバレなし感想

まず、板垣巴留さん(以下敬称略)が動物じゃなくて人間描いてるー−!!ってだけでも十分衝撃的でした。
よく考えたら世の中の漫画の大半は人間が主人公なので、全然おかしなことではありません。
が!板垣巴留に限ってはイレギュラーに感じてしまう不思議……。

でもここで驚いていたらあとが持たないということを、読み始めてすぐ気がつきました。

なんで包丁持って追いかけてるの!?
サンタクロースの末裔!?SANDAってそういうこと!?
っていうかほんとに刺した!?
姿変わった!?サンタクロースぅ!?

という、衝撃の連続でした。

サンタクロースの姿になった三田は、サンタの本能からか、子ども(ここでは冬村)の笑顔を見たいから、小野を探したいという冬村の願いに協力することになります。

うん。固定概念にあったサンタのイメージがガラガラと音を立てて崩れ去っていきました。
そしてあまり書きすぎるとネタバレになりそうなのでこのへんにしておきますが、他にも読者にたくさんの謎をばらまいて1巻は終わりました。←水曜日のネタバレあり編でまた詳しく書きます

この謎たちがどう回収されていくのかが今後気になります。

世界観も独特で、クリスマスという行事が「あった」、12月に雪が降るなんて珍しい、など、現実とはかけ離れたものが多くあります。
そして何より、子どもの人口が少ない。数少ない子どもを保護するために、学校は寮生活で、寝食まで管理されているという徹底ぶり。現実でも少子化は進んでいますが、さらに進んだ先、という印象です。

「BEASTARS」の動物の世界観のときもですが、こちらも世界観の設定が細かくて見入ります。

では今日はこのへんで。水曜日は1巻のネタバレあり編です!

2022年04月27日

ちはやふる/末次由紀/8巻までのネタバレあり

こんにちは!
今日は「ちはやふる」の8巻までのネタバレあり感想編です。





★ネタバレあり感想

8巻までのまとめ
・千早、太一と再会。A級に昇格して太一とかるた部を作ることに。
・一方新はかるたの師であった祖父が亡くなり、かるたを辞めていた。
・かなちゃん、肉まんくん、机くん入部。
・かるた部は全国大会出場までいく。
・新、再始動。
・男性は名人位、女性はクイーン位がかるた選手としての最高ランクで、自分が名人、クイーンになろうと思ったら現・名人、クイーンに勝たないといけない。
・現・名人は周防久志、クイーンは若宮詩暢。2人とも挑戦者に勝ってその座を維持。

という感じかな?

私はこの漫画を読むまで競技かるたのルールは知らなかったけど、(今でもちゃんとわかってるわけではないけど)百人一首の上の句を聞いて下の句しか書かれていない札を取るものなんだね。

当然ながら、百人一首を覚えていなければ、上の句を聞いただけではどの札をとればいいかわからず、全部読まれるまで札がとれない。でも、試合に出るような人たちは、百人一首を覚えているから上の句が読まれたらすぐ動けるし、なんなら最初の1文字聞いただけで取れることもある。

しかも試合が始まる前に並べた札の位置を暗記する、暗記時間というものがあるらしい。
え、配置なんて覚えるの想像しただけでも大変そう!
頭フル回転し続けないといけない競技なんだなとまじまじ思った。
子どもの頃お正月にやったような、絵札をとるかるたとは全然違うものなんだよね。

1巻の冒頭で、千早がクイーンに挑戦してる描写があるからいつかは挑戦権を得るんだろうけど、何巻でそこまでいきつくのか気になるところ。
相手はやっぱり詩暢ちゃんかな!?
クイーンになって終わりなのか、それともその先があるのか…なにせ48巻まで出てるからどんな展開になるのか興味深い
でも絶対ネタバレは調べない!

そしてもう一つ気になるのが、千早を取り巻く恋愛模様。
千早は天然で、恋をしたことがない設定だけど、小6で初めて新とかるたをした日から、新のことを潜在的に好きなんじゃないかなってなんとなく思ってる。たぶん太一のことは友達・仲間止まりな気がする……。そんでもって新も千早のこと気になってる描写あるからこの2人がくっつくのかな!?
でも私は(読者は)太一が千早のことをはっきりと好きだと知ってるから、太一を応援したくなる。報われますように。笑

というわけでかるたに恋に今後の展開がますます気になるちはやふるでした!

さて、もうすぐゴールデンウィークですね。
4/29、5/2、5/4、5/6はブログお休みします。(そもそも閲覧数少ないのでチェックしてくださっている人がいるかわかりませんが一応)
次回は5/9更新予定です。
良い連休をにこにこ

2022年04月25日

ちはやふる/末次由紀/ネタバレなし

こんにちは!
本日は、末次由紀さんの「ちはやふる」(BE・LOVE)を紹介します。

こちらアニメ化、映画化もされており、かなり有名な作品ですね。
10年以上前にアニメの1期は見ていましたが、そのあとは辿っておらず、最近になって原作漫画を読み始めて「いいな!」と思ったので紹介させてください
昔見たアニメの記憶は残っていないと思っていましたが、原作を読んでいるうちになんとなく記憶が蘇ってきて、「こんなセリフあったな〜」と思い返すのが楽しいです。

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出典:「ちはやふる」コミックス1巻より
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★あらすじ

主人公の綾瀬千早(あやせ ちはや)は、ミスコンの最終候補に残った姉が芸能界に入れるように応援していて、姉が日本一になることが自分の目標だった。
ところが、小学6年生ときに福井からの転校生、綿谷新(わたや あらた)に出会い、自分のことでないと夢にしてはいけないと言われる。
では新の夢はなにかと聞くと、かるたで日本一になることだった。
新の影響でかるたに興味を持った千早は、まずは学校のかるた大会に向けて練習を始める。同じくクラスメイトの真島太一(ましま たいち)も、最初は、千早と仲良くなった新を妬んで意地悪をするが、次第に3人でかるたをするようになる。
千早が中学生になっても3人でかるたをしようと思ってた矢先、新は福井に帰る、太一は私立中学に進学することがわかり、小学校卒業後はバラバラになる。それでも、かるたを続けていたらまた会えるという新の言葉を千早は励みにする。
3年後、高校生になった千早はかるた部を作ろうと奔走中。そこに現れたのは太一で…。

★ネタバレなし感想

この作品を知る前のかるたのイメージは、優雅でおっとり!でした。
が、読み始めると、まるでスポ魂漫画を読んでいるような熱い気持ちになりました。
極限まで集中した状態で、音を聞き取り、素早く札を取る。これを勝敗が決まるまで繰り返す、精神力も体力も必要な競技なのだという認識に変わりました。

YouTubeで実際の競技の様子を見てみたのですが、これはかなりの鍛錬がいるんだろうなと素人目に見てもわかるくらいの雰囲気でした。

さて、本編。千早は耳が良く、その感性を生かしてかるたの才能を伸ばしていきますが、どうしてもその感覚だけでは限界があり、試合などで他の競技者の良さを学んだり、師匠からアドバイスを受けたりして成長していきます。

現在8巻まで読んでいて、最新巻の48巻まではまだまだ道のりが遠いですがこれから千早や仲間たちがどんな風にさらに成長するのかが楽しみです。

そしてこれは少女漫画ということで(掲載誌は大人女性向けですが、小学生にもおすすめできると思うので少女漫画のカテゴリに入れました)ほのかに恋愛要素もあります。
この人とこの人がくっついてほしいなーと思うこともありますがどうなるのかな…そわそわ。

かるたのことが主に気になりますが、こっちも結構気になってます。笑

では明日は読んだところまでのネタバレあり感想書きます!

2022年04月22日

BEAST COMPLEX/板垣巴留/3巻までのネタバレあり

こんにちは!
本日はネタバレあり編です。

現在で3巻で終わっていますが、作者コメントに「自分の故郷としてこれからも時々帰省しますので」と書いてあったので、いつか4巻が出るのではという期待をこめて「完結」扱いにはしていません。





まず、ネタバレなし編で紹介した3作品をさらに紹介します。

「キツネとカメレオン」

★あらすじ
中学校でプリント配布係を担当しているキツネ(メス)とカメレオン(オス)。カメレオンは授業中以外は擬態していて制服としっぽ以外姿が見えないようにしている。これは唯一の特技という理由以外に、キツネの前では恥ずかしいからだと言う。
キツネはクラス内でいじめられているが、カメレオンは勇気がなくて助けられないでいた。その日の放課後、プリントを窓からばら撒いてすっきりしたキツネはカメレオンに「そのままでいいんじゃない」と微笑む。
翌朝、またキツネがいじめられていると、透明な「何か」がいじめている側を突き飛ばし、助ける。その「何か」はカメレオンで、急いで制服を脱いで完全に透明な状態で助けたのだった。

★感想
カメレオンの擬態するっていう性質をうまく活かした作品だと思った。
ヒーローは常にかっこよくヒロインを助けないといけないという固定概念を覆してくれる話。

「カラスとカンガルー」

★あらすじ
アルビノのカラス(オス)は全身真っ白な動物しか住めない地区(0地区)に住んでいる。外の世界は珍しい自分達を狙う動物が多いからだ。
ある日、カラスはオリオンと呼ばれているカンガルー(メス)に0地区の集会で出会う。彼女は股にオリオン座のような斑点があるためそう呼ばれており、それがゆえに完全に真っ白ではない。だが、その地区のオスと関係を持てば住み続けられるという条件で住んでいる。
カラスはショックを受けるが、オリオンに好かれるまで斑点は見ないと決めた。
2匹でそのことを話しながら歩いているといつのまにか0地区を出ており、カラスは外の世界の動物に捕まりそうになる。
オリオンはその動物を蹴ってカラスを助け、0地区に戻らず外の世界へ駆け出した。

★感想
これはカラスがBEASTARSでコーポ伏獣の住人として登場する前の話。
息苦しい0地区に本当は住み続けたくないけれど、命を守るために仕方なく住んでいた2匹。
やっとその呪縛から抜け出せて良かった。
そんなカラス、BEASTARSではムキムキに鍛えてて言葉遣いもちょっと強い感じになってて、変わってた〜!でもオリオンちゃんはどうしたんだろ!?

「ライオンとウサギ」

★あらすじ
異種族カップルとしてファッション的(肉食、それも強いライオンと小さなウサギの組み合わせ、珍しいでしょ的な)に付き合っていたが、ライオン(オス)がウサギ(メス)を傷つけてしまい、別れていた。謝るきっかけを失ったままのライオンだったが、ある日大学内のミスコンにウサギがエントリーしていることを知り、彼女の入っているテニスサークルを訪問して謝る。
ウサギは仲直りしようと微笑むが、それはミスコンで票を獲得するため「加害者を快く受け入れるイベント」で、ライオンにとっては怖いメスだった。
その後、ライオンは、ウサギと話をしているうちに、本当は辛いのに、このケガを利用して活躍してみせると強がる姿に惹かれ、ファッションじゃなくて本気で付き合おうと告白するのだった。

★感想
ライオンがウサギにケガをさせたシーンはBEASTARSで描かれており、「所詮肉食と草食のカップルは成り立たない」と思わせる要素だった。
でも、その後日譚としてそれを否定するのにふさわしい話だったんじゃないかな。
ウサギの性格良くないところが、かえって綺麗な話になりすぎずリアルに感じた。


好きな作品を3つに絞ったけど、レゴシとサグワンの話とか、カメとヒツジの話なんかも好き。というか本当は全部!笑

本編とは関係ないですが、作者さんがどうやって漫画家になったかとか、それぞれの話のテーマソングも載っていて、そちらも興味深かったです!

2022年04月20日

BEAST COMPLEX/板垣巴留/ネタバレなし

こんにちは。
本日は、板垣巴留さんの「BEAST COMPLEX」(週刊少年チャンピオン)を紹介します。

この作品は、過去に紹介した「BEASTARS」の原点(1巻が)ともなった短編集です。

★BEASTARSの記事はこちらから

あらすじ、ネタバレなし
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/2/0

1巻〜15巻までのネタバレあり
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/3/0

16巻〜22巻(完結)までのネタバレあり
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/34/0?1650418114

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出典:「BEAST COMPLEX」コミックス1巻より
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★あらすじ、というか概要

どれも動物が主人公の短編集で、肉食獣と草食獣の関係をテーマにした作品が多くあります。
BEASTARSを読んでいるとより楽しめますが、読んでいなくても十分楽しめる作品だと思います。

「ライオンとコウモリ」「トラとビーバー」のように、各話2匹の動物がメインの主人公です。

1巻…BEASTARS連載前の作品含めた6話。

2巻…BEASTARSのサブキャラたち(コーポ伏獣住人)が主人公の話5話+レゴシとハルが出てくる1話の計6話。

3巻…7話。内レゴシ含めBEASTARSの登場獣物が出てくる話が2話。


各巻よりお気に入りの話を1話ずつネタバレにならない程度に一言紹介すると、こんな感じです。

1巻「キツネとカメレオン」自分の前では擬態していて顔を見せてくれない恥ずかしがりやのカメレオンと、いじめられているキツネの話。

2巻「カラスとカンガルー」全身真っ白な動物にしか住めない地区に住んでいるアルビノのカラスと、完全に真っ白ではないものの、ある条件でその地区に住んでいるカンガルーの話。

3巻「ライオンとウサギ」異種族カップルとして付き合っていたが、ライオンがウサギにケガをさせてしまい、別れていた。そのライオンとウサギが再会した話。

★ネタバレなし感想

BEASTARSを読んだときも思いましたが、まず、世界観に引き込まれます。動物が擬人化されている絵本などでは、普通にハンバーグやチキンを食べたり、動物園に行っていたりと、人間が動物の皮かぶってるだけじゃんってつっこみたくなる設定が多いですよね。

でも、この作品はその設定に真面目に向き合っていて、肉食動物は肉の代わりにたんぱく質は大豆や卵や昆虫(昆虫食は許されている)を食べているのが基本です。
基本です、と書いたのは、草食動物を食べてはいけないというルールはあるものの、本能として肉を食べたいという欲求はあるからです。
だから、裏市という場所で秘密裏に肉が売られていたり、殺獣事件が起こったりもします。

動物の特徴も捉えられていて、ライオンやトラなどネコ科の動物は雨が降ると顔をゴシゴシするなんてこともします。

ほかには、海洋生物の扱い方が興味深いものがあります。
陸の生物と海の生物は価値観や言語が違うので、人間が外国語を学習するように、動物たちは学校で「海洋語」を学びます。アザラシは海と陸のハーフという存在で、しゃべるときはセリフがカタカナになっているなど芸が細かいです。

このように動物社会がリアルに(?)描かれており、読んでいて飽きません。
世界観だけでなく、話の内容も毎話考えさせられるものがあります。

次回、さきほど紹介した3話を中心にネタバレあり感想書きます〜

2022年04月18日

風光る/渡辺多恵子/45巻(完結)までのネタバレあり

こんにちは!
本日は、2019年に紹介した、渡辺多恵子さんの「風光る」(月刊flowers)の続きです。

このブログの放置期間中に完結しており、こちらも最終巻まで読みましたので紹介します!

★あらすじ、ネタバレなしはこちら↓
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/4/0?1650247707

★43巻までのネタバレあり感想はこちら↓
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/5/0

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出典:「風光る」コミックス1巻より
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★44、45巻のあらすじ

今回は自分の言葉であらすじまとめられる自信がないので公式からの引用もします。

「慶応4年(1868年)、江戸へ帰還した新選組は甲州戦でも敗北。態勢を立て直して流山に布陣する。しかし新政府軍に包囲されて近藤が投降、坂本龍馬暗殺の罪を着せられたまま斬首された。
近藤の死を知らない土方は近藤との再会を信じて会津を目指す。一方、千駄ヶ谷で穏やかに暮らす総司とセイだったが夫婦の約束を交わしてひと月の後、総司は静かに息を引き取った…。」
(出典:「風光る」コミックス45巻内「今までのお話」より)

というのが44巻のお話。

江戸幕府は大政奉還でなくなったものの、はいそれでおしまい★と言うわけにはいかず、旧幕府軍(新選組はこちらの立場)vs新政府軍の戦いが続きます。

そして最終回、45巻はこんな話。

総司からの遺言で、自分の遺髪を土方に届けてほしい、また、遺書を土方に預けてあるので受け取って欲しいと頼まれたセイは、函館にいる土方に会いに行く。
が、総司は土方に遺書など預けていなかった。土方に会いに行くという任務を課すことで、自分が死んだ後、セイが後追い自殺をするのを止めるためだったのではないかとセイは解釈する。
任務が完了したセイは、新選組への復帰(=討ち死に)を望むが、土方は女子にはそんなことはさせられないと拒む。

それならここで死ぬとセイは刀を手にとるが、土方は、総司がセイを自分の元に使わしたのは、セイと子どもを作り、セイに生きる目的を持ってほしいいう願いからではないかと思い当たる。
当然セイは激怒するが、「生きてくれ」と泣く土方にハッとし、受け入れる。

翌朝、セイは土方の元を去り、土方はこのあと討ち死にする。セイは妊娠、出産。

明治8年、松本法眼の元で医学の手伝いをしながら子育てをしているセイがいる。
ラストのセリフは「あなたは武士の子よ」。

★感想

12、3歳の頃から読み始めた漫画がアラサーになって完結っていうのはとても感慨深いものがあった。最終話読んだあとは終わっちゃった……っていうロスに見舞われたよね。

史実通りに描かれた作品だから、最後近藤も土方も総司も死んでしまうのかなって気になったけどやっぱり史実通りだったね。悲しい……。

そして賛否両論あるであろう最終話。土方がセイと子どもを作った回。
描写も顔のアップだけだったから100%確定とは言えないけど、時系列的にもまぁ土方さんの子なんだろう。
初見は「なんでぇ!?ほぼ無理強いじゃない!?沖田さんの子妊娠したほうが綺麗にまとまるのに!?」って納得できていなかったんだけど、総司の子を妊娠してたら千駄ヶ谷(東京)から、土方のいる函館まで移動するっていうの難しいよね…妊婦だし。新幹線や飛行機なんてないから、徒歩や籠や船を乗り継いでの移動を妊婦がするっていうのは現実的じゃないもんね。

だから総司の子は妊娠せず。でもこのままだとセイは遅かれ早かれ後追い自殺をしてしまうから、希望(=子ども)授けなきゃ!という作者の主人公への愛なのかなと思ったり。
結果、セイは明治の世を真っ当に生きていくことができているから良かったんじゃないかな。
だから私はこのラストに文句言わない。

新選組は血気盛んで野蛮だっていう見方をする人もいるけれど、滅んでいく幕府を必死に守ろうとした最後の武士だったんだとちゃんと思える。
この漫画を読んだバイアスがかかってるのは重々承知です。でもそう思わせることのできた作者の描き方には頭が下がります。

作者といえば、この作品を描くに当たって相当な資料を読み込まれたそうで。最終巻巻末の作者のコメントいわく、ざっと数えただけでも1,000以上はあるらしい。すごい…!!
資料の一部のタイトルが羅列されてたんだけど、新選組そのものや背景となる幕末の歴史の資料だけでなく、当時の衣食住や言葉遣い、方言、医学、色事などなどあらゆることを勉強されたのが一目瞭然だった。その姿勢に脱帽、なんて言葉で済ませるのも失礼かもしれないけど、もう尊敬しかない。

23年間、連載お疲れ様でした…!

2022年04月15日

【小説】時雨のあと/藤沢周平/途中からネタバレあり

こんにちは。
本日は久々の小説回。藤沢周平さんの「時雨のあと」を紹介します。


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藤沢周平(以下敬称略)は、1927年に生まれ、1997年に亡くなった小説家で、時代小説を主に書かれた人です。
国語の教科書にも載っていたり、数々の作品が映画化されていたりと著名な小説家の1人です。

え、時代小説とか渋っ!とっつきづらい!って思われた方、ちょっとだけ待ってください!
私もそう思ってました!

でも、昨年秋に読む機会があり、その考えが変わりました。
このブログを放置していた時期ですが、もしブログを再開したら取り上げてみたい作品だなと思ったのを覚えています。
こんなに面白いんだよ!と広めたくなりました。

さて、この「時雨のあと」は、7つの話が入ったで短編小説集で、だいたい1日1話のペースで隙間時間にキリよく読むことができました。

この小説が発行されたのは1982年と40年前だし、舞台も江戸時代なのに、その違和感をあまり感じませんでした。それどころか、まるで江戸時代にタイムスリップして、自分の目でその出来事を見ているような気持ちにさえなります。

カタカナ語はもちろんないし、たまにわからない単語も出てきますが、スマホで調べれば出てくるので読むのに大きな支障はありませんでした。調べるのがめんどくさくてもなんとなく前後の文脈で予想できることもありましたし。
これは今で言うアルバイトのことかな?とかスナックのことかな?とか。

ざっくりと7つの話をそれぞれ一行でまとめるとこんな感じです。お気に入りの話の詳細はあとで書きます。

1.「雪明かり」血の繋がっていない妹との再会。
2.「闇の顔」仇討ち、犯人捜し。ミステリー風。
3.「時雨のあと」お金にクズな兄と献身的な妹の話。
4.「意気地なし」婚約者がいる主人公が、妻を亡くした男と出会う話。
5.「秘密」ある老人が若かりし頃の記憶を辿る。
6.「果し合い」ニートな叔父は実が最強に頼りになる!?
7.「鱗雲」救助した娘と本当の家族のような絆へ。

女性の結婚する年齢など、江戸時代ならではの価値観も多いですが、現代の価値観読んでも面白いと思える話ばかりです。登場人物の心情が細かく伝ってきて、どの話も読んだあとは心が温かくなりました。
それぞれの話を一行で書きましたがなかなか興味深いテーマじゃないですか?(私だけ?)
「果し合い」とかラノベみたいな紹介になった気がします。笑

というわけで、読んでみてください。タイムスリップに行ってらっしゃい!(無茶苦茶)

以下はネタバレになります。



★「雪明かり」ネタバレ

主人公の菊四郎は、ある日町で妹、由乃(よしの)と4、5年ぶりの再会をする。
由乃は親の再婚でできた血の繋がりのない妹で、菊四郎は親が再婚してしばらくしてから養子に出されたため、由乃と普段会う機会はなかった。
だが、久々の再会で、昔は子どもだった由乃は18歳と大人っぽく、美しくなっていた。
由乃とはその偶然会ったきりだった。

その後、由乃は結婚し、菊四郎にも親に結婚相手を決められていた。
由乃が病気になったと聞いた菊四郎が婚家に見舞いに行くと、医者に診てもらったこともなく、ろくに看病もされておらずでかなり弱った由乃がいた。
菊四郎は由乃を実家に戻し、由乃は婚家と離縁した。

体が回復した由乃は茶屋で働くようになり、菊四郎もたびたび由乃の働く茶屋に訪れ話をする仲になる。お互いに好意を滲ませるが、婚約者を決められている菊四郎は世間体から何も行動をできずにいた。

やがて、由乃は茶屋をやめ、引っ越すことに。菊四郎は由乃の新居の住所を知らされ、やっと世間体も何もかも捨てて、由乃のもとへ行く決意をする。






という話。この、しっとり静かに、でも情熱的な恋の感じ、好き。

菊四郎のセリフも良くて、
由乃との関係を進められないときは「跳べんな」というセリフ、そして由乃のもとへ行こうという決意をするときの独白は、「いま、跳んだのか」。
「跳ぶ」という表現、かっこよすぎる!なかなか思いつかないのでは。

前途多難な恋だろうけど2人の情熱に心打たれた。

あとこの短編集のタイトルにもなっている「時雨のあと」も良かった。というか全部良かったんだけどね。

この短編集は基本的にハッピーエンドで終わるんだけど、バッドエンドで終わる話もいくつか入っている短編集もあって、それも面白かったのでいずれ紹介します。

ではでは良い週末を

2022年04月13日

さよなら絵梨/藤本タツキ/完結までのネタバレあり

こんにちは!
本日はネタバレあり編です。





★完結までのあらすじ

一応最後まであらすじ書きますが、読み切りだし、まだ当分公開されてると思うので読んだ方が早いかもしれません↓
https://shonenjumpplus.com/red/content/SHSA_JP02PLUS00022697_57

(ネタバレなし編の続き)優太と絵梨は廃墟の中で映画をひたすら見る日々を過ごし、優太はついに映画のプロットをつくることになる。

「病院が爆発して終わる映画が酷評されたため、とびおり自殺しようとする主人公。それを止める吸血鬼。2人で映画を見まくる。主人公は映画の評判が悪かったことよりも、母親の死を撮らなかったことを悔やんでいる。実は吸血鬼ももうすぐ死んでしまう身で、自分が生きたことを忘れられないように映画を撮って欲しいのだった。主人公は吸血鬼の死ぬところを撮れて、ちゃんと生きていこうと思える」
という話を考える。

映画の撮影の最中、絵梨は本当に病気で倒れてしまい、入院する。そして絵梨は「私の死ぬところを撮ってほしい」という。
優太は落ち込むが、父親の「優太は人をどんな風に思い出すか自分で決める力があるんだよ」「みんながどういう風に絵梨ちゃんを思い出すのか絵梨ちゃんは優太に決めて欲しかったんじゃないかな」という言葉で再度立ち上がる。
優太は絵梨との思い出を撮り続け、亡くなるところまで撮ることができた。
映画の構想では主人公はこの後「ちゃんと生きていこう」と思うが、実際の優太は絵梨の映画を何度も再編集しながらなんとなく生きて大人になる。

もう死んでしまおうと、最後に絵梨と映画を見まくった廃墟に行くと、若い頃のままの絵梨がいて、自分は本当に吸血鬼で、死んだ後に蘇ったのだと言う。
蘇ると記憶はなくなってしまうが、優太の作った映画を見て、前の自分がどんな風だったかを知ることができたのだった。これから何度死んでも思い出す、と言う。
優太はそれを聞いて自殺するのをやめ、廃墟をあとにする。背景には爆発する廃墟。

★感想

まず最初に思った感想は、
これ、全部映画だったの?
ってこと。

最初は病院が爆発する映画だけだと思ってたけど、次に絵梨が死ぬところまでが映画だと思い、最後まで読むと、この漫画自体が映画だったのかな?って思えた。

で、ネタバレなし編にも書いたけど、どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのかわからなくて混乱した。
とっても不思議な気持ちになった。
劇中劇中劇!?

そして、爆発して終わるところも印象的。というかここに全部持っていかれた感!
最初に優太が作った映画と同じ終わり方っていうのが秀逸すぎる。
この最後の爆発があったから、「全部映画だったの?」っていう混乱を引き起こせたんじゃないかな。もし爆発しなかったら、「そっかーいい話だったなー(ページ閉じる)」で終わりになっちゃうけど、爆発の混乱で何回も読み返すことになった。笑 私はね。

それから、作者背景の絵うますぎ。
アシスタントさんが描いたのかもしれないけど。
この漫画の声質上、何コマも同じ背景があってセリフだけ淡々と進んでいく場面が多かったけど、同じ背景たくさんあって見入っちゃった。

見入るといえば背景だけじゃなくて、絵梨も。
まつ毛の感じとか美しくて、こんな吸血鬼だったら私も血吸われてもいいかなーって思っちゃう。笑
でもそれは優太が切り取った絵梨の絵で、絵梨の友達いわく、本当はメガネかけてて歯の矯正もしてて、すぐキレて自己中だったらしいね。
映画の中の絵梨と現実の絵梨は違ったようだけど、それもいいなと思う。

この作品、本当に映画になってほしいな。
だけど実写あるあるの内容や設定変えるっていうのはしないで、原作に忠実、そのまんっま!で作って欲しいな。という願望。

さよなら絵梨、美しい作品でした。
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