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posted by fanblog

2020年09月01日

不思議がいっぱい。借りぐらしのアリエッティ

金曜ロードショーで
「借りぐらしのアリエッティ」を放送していたので見ました。

この映画はたしか映画館に見に行ったはずです。
音楽が良いですね!



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※今回のブログはやや批判的なので、アリエッティが好きな方や批判が苦手な方はご注意ください。


前半、小人たちの目線や生活が丁寧に描かれていて楽しいです。
小人たちの家が美しく、音楽も綺麗で雰囲気があります。

好奇心いっぱいの小人の少女アリエッティ。
物静かだけれどたくましいお父さん。
心配性なお母さん。
家族で協力して暮らしています。
小人たち、体は小さいけれど身体能力がすごいです。

小人は虫たちのいる世界に近く、姿や暮らしは人間らしいけれど
「人間とは違う生き物」という感もあります。


しかし前半「おおっ」となって
途中から「?」となる箇所がいくつかあります。
うろ覚えなので、セリフや展開等間違えているかもしれないですが
並べてみると……


・アリエッティが翔くんに見つかったとき、頬を赤らめたのはなぜ? 動揺? 一目惚れ?

・翔くんはなぜ執拗にアリエッティに姿を見せてほしいと言うの? 小人を見たい気持ちは分かるけれど相手は人間の形をした少女なんだから、あまり見せて見せてって言うと変態っぽいような……。

・カラスの行動がちょっと不自然……?

・ハルさん、カラスの羽が散らばった部屋にいる翔くんに「ゆっくりお休みなさい」とは……?

・「人間がみんなそんなに危険だとは思わない」と人間への理解が芽生えたアリエッティと、それを自らぶち破る翔くん。えぇー……。

・多分、「人間が親切のつもりで生き物に手を出したことがかえって迷惑だったりする」とか、「人間の恐ろしさ」みたいなものを描いているんだけれど、人間の行動があんまり「人間あるある」になっていないため、「本当に人間ってこういうところあるよね! 人間と他の生き物の共存って難しいなぁ」と考える気持ちになれない。小人も小人で人間と一緒の部分が多いし、純粋に「人間とは別の生き物」に見えない。

・小人が人間は危険だと言う理由は分かったけれど、人間文明にお世話になって生きていて人間が危険とは……? もっと人間界から離れて森の奥とかに住めば良いのでは?

・翔くんは優しいの? 意地悪なの? 普通に優しい男の子かと思っていたら急に不可解な行動を取るので分かりづらいんだけど?

・なんで小人の家が人の手の届くところにあるの?

・無理やりねじ込まれたドールハウスを見て小人のお母さんが喜ぶのはなぜ?

・翔くん、ポロッと「君たちは滅びゆく運命なんだよ」と失言してしまったのかと思って確認してみたら、かなりしつこい。「地球上に何人の人間がいるか知ってる?」「今までにも美しい種族が環境の変化に適応できずに滅んできた」と小人の目の前で語り続ける。

・しかしアリエッティが反論したらすぐに「ごめん」とは、どういうこと?

・アリエッティも、引っ越さなきゃならないわ、家はメチャクチャにされるわ、延々と傷つくような言葉を投げつけられるわで、翔くんにけっこうひどい目に遭わされているんだけど……。そんな翔くんが「ごめん。死ぬのは僕の方だ」みたいなことを言ったからってなぜすぐに心配するの? ごめんの一言で許したの? 優しすぎなのか、なんだかんだで翔くんのことが好きなのか……。

・ハルさんの言動も分からない。

・アリエッティ、お母さんがいないことを翔くんに伝えに行く。けど自ら翔くんに伝えに行ったなら、そこで泣きながらでもアリエッティの方から「あなたしか頼れる人間がいないの。一緒に探してくれない?」と言った方が良いのでは……。


などなど。


そしてその後ネットで見かけた意見にもなるほどと思ってしまいました。
「小人は何もお返ししていないんだから『借りて』いないじゃない。泥棒小人で合っているんじゃないの?」と。

……たしかに返していないなぁ。


それを聞いた後だと、アリエッティが翔くんに
「私たちが工夫しながら一生懸命生きているのを人間が知らないだけ」
みたいに反論したシーンも、
「工夫っていうか人間から色んなものを『借り』ているんだよね……」
って思ってしまいます。
ついでに、人間が小人の存在を知らないのは
小人が人間から隠れているからですね。


でも違和感や「?」が残るってことは逆に、
今までのジブリ映画とは違うタイプの作品ってことですね。

ぽんぽこやもののけ姫、ナウシカなどでは
人間と自然の対立や共存の可能性が描かれましたし
千と千尋の神隠しでは不思議な力を持つ神様たちが出てきましたが
アリエッティたち「小人」は、人間と自然の中間……
人間文明なしでは生きられない or 生きづらいのだと思います。


そしてアリエッティに出てくる人間たちは
何か明確な理由があって自然を破壊するのではなく
好奇心とかうっかりとか、相手の立場に立って考えられなかったからです。

明確な理由があって自然破壊をする……の、一歩先の世界では
お互いの違いがあるからぶつかり合うとか
難しいけれど分かり合おうとするとか
そういう未来があるかもしれませんね。

翔くんやハルさんが好奇心旺盛で無邪気な小さい子だったらもう少し
「このドールハウスあげるね!」と無理矢理なことをしてしまうとか
「小人は本当にいるもん!」と言って捕まえてしまうというエピソードに
共感しやすいかもしれません。


でも実際、私も翔くんやハルさんのように
良かれと思ってとか、好奇心でとか、
生き物に迷惑をかけてしまうことが多々あります。

そう思うと、ファンタジー物語だから翔くんやハルさんの行動に
「いやそれはないでしょ〜」と思ってしまいますが
けっこう生き物に対して現実で同じ感覚を持っているかもしれません。
気づかなかっただけで耳の痛い映画でしたね。




借りぐらしのアリエッティの米林宏昌監督といえば、
次の作品は思い出のマーニーでしたね。
私はこの作品も映画館に見に行き、泣きました。
心の傷が癒えるような、素敵なストーリーだと思います。

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