リピートFXに存在する常識への疑問
リピートFXでは想定レンジ全体にトラップを仕掛けるのが常識みたいになっています。それからレンジを半分に分けて上半分は売、下半分は買という手法もよく使われていますね。
でもこれっておかしいと思いませんか?
とにかく多額の証拠金が無いと危険性が高いし資金拘束が長くなりがちです。
半分に分ける根拠もわかりやすいからだとしか思えませんでした。
では何故このような常識が定着してしまったのか。
レンジ全体へのトラップ
素人で何もわからなくても始められるのはある意味ではメリットです。- ・トラリピが「FXは予想しなければならないし難しい、とっつきにくいという概念を取り払う」という商品設計でサービスを打ち出したから。
- ・トラリピが長期目線でやることを前提とした商品だから。
- ・元々富裕層向けのサービス(本当に資産が無いと口座開設できなかった)なので資金力に物を言わせた力技で乗り切る前提だから。
ただし何となくわかったつもりで始めたら含み損を抱えまくる可能性もありロスカットされない為には多額の証拠金が必要になってしまいます。
同じ初心者とはいってもお金が有り余ってる人以外が長期間運用を継続していくという観点だとハードルが高いのではないでしょうか。
レンジを半分に分ける
全体に仕掛けつつ必要証拠金を半分に抑えるというのは理解しましたが別に半分じゃなくても良くない?
・必要証拠金を抑える為。
トラリピ ハーフ&ハーフって何ですか?
なんなら最初から全体に仕掛けるなんてしないで危険性の低い所(通過する確率の高い所)にだけ仕掛ければいいんじゃないの?
と思ってしまいます。
そしてどっちかのゾーンは必ずといっていいほどマイナススワップが発生します。
クロス円の金利差が広がりすぎてユーロ円で酷い目にあっている人が大量に発生している今、各国ゼロ金利に近い状態だった時代の手法は時代遅れと言わざるを得ません。
と批判っぽくなってしまいましたが、
とにかく時間は無いけどお金が余ってる→そのお金を更に増やすべく長期投資したいという人には悪くないやり方なのではと思います。
でもそんな人はあんまりいないでしょう。
FXをやろうとしている、やり始めた人は資金はそれ程無いけど増やしたいという人の方が圧倒的に多いはずです。
資金が無いならどうすればよいか
幸い今なら1通貨から取引できる松井証券のリピートFXがありますし資金が少ないけどトラリピ同様の放ったらかし運用がしたいなら低リスクで始めることができます。
もう一つの手段としては手動リピートがあります。
Lotも利確幅も思いのままなので資金力がなければそれに応じた仕掛けをすれば良い、しかもコストは自動の半分以下(通貨ペアにもよりますが)。
但し少しの手間と考える力が必要にはなります。
常識を取っ払って美味しい所だけいただく。
レンジ全仕掛けと違ってやり方は十人十色です。
無いなら無いなりに工夫して利益を出す方法を考えましょう。
レンジ全仕掛けなんて効率が悪く常識でも何でもありませんし、金に物を言わせる事ができないなら避けるべきというのが個人的な見解です。
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