スポンサードリンク 1分読むだけ文学通
アフィリエイト広告を利用しています
ブログ紹介
(^_-)-☆管理人アスカミチルです。

このブログは、ユーザーさんを文学通にさせるのがねらい!!
内容は2構成。
★YOUTUBEチャンネル
「動画文学通」毎日P.M.4:00までに「三国志演義」朗読更新。

https://www.youtube.com/
channel/UCTZ5GnDOX9
JTi8NHODbF26A

そして、
★「1分読むだけ文学通」毎日P.M.4:00までに谷崎潤一郎「痴人の愛」本文更新。


アスカミチルさんの画像
アスカミチル
<< 2021年03月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
カテゴリーアーカイブ
最新記事
月別アーカイブ
検索
アスカミチルお勧めリンク

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2021年03月09日

「痴人の愛」本文 角川文庫刊vol,76


「痴人の愛」本文 角川文庫刊vol,76



と、杉埼女史はナオミが赤い顔をしたので、皆まで聞かずにそれと意味を悟ったらしく、立ち上がって会釈しながら、

「お初にお目にかかります、わたくし、杉崎でございます。ようこそお越しくださいました。ナオミさん、その椅子をこちらへ持っていらっしゃい」



そして再び私の方を振り返って、

「さあ、どうぞおかけ遊ばして。もう直(じ)きでございますけれど、そうして立ってお待ちになっていらしっちゃ、おくたびれになりますわ」



「・・・・・・」

私は何と挨拶したかハッキリ覚えていませんが、多分口の中でもぐもぐやらせただけだったでしょう。

この「わたくし」というような切り口上でやって来られる婦人連が、私には最も苦手でした。



そればかりでなく、私とナオミとの関係をどういう風に女史が解釈しているのか、ナオミがそれをどの点までほのめかしてあるのか、

ついうっかりして質して置くのを忘れたので、なおさらどぎまぎしたのでした。



「あのご紹介いたしますが」

と、女子は私のもじもじするのに頓弱(とんじゃく)なく、例の縮れ毛の婦人の方を指しながら、

「この方は横浜のジェームズ・ブラウンさんの奥さんでいらっしゃいます。この方は大井町の電気会社に出ていらっしゃる河合譲治さん、」





引用書籍

谷崎潤一郎「痴人の愛」

角川文庫刊




次回に続く。



三国志演義朗読第59回vol,4(全6回)


★★★★★★★

【文学通】なりたい人だけ寄っといで!!

元、県立高校国語教諭30年勤務

文学士のアスカミチルが

エスコート〜〜〜〜〜〜〜〜
光るハート



三国志演義朗読第59回vol,4(全6回)



https://youtu.be/DcoDk9s702o

×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。