ベテラン塾長がお勧めする大学入試参考書、問題集

　古文の勉強方法って、本当は共通テスト、日東駒専レベルまでの勉強方法で全てなんです。あとは、ひたすら重箱の隅をつつくことの繰り返しなんです。つまり、古文の背景知識や頻出でない古文単語を如何に多く覚えているかの勝負になります。

1. 頻出でない単語も覚えよう。
2. 古文の背景知識を身に着けよう
3. 過去問をひたすら解く

　

ここで背景知識ってなんだ？って思う方がいると思いますので、一つ例をあげて起きます。 　皆さん、『源氏物語』の作者知ってますよね。そう紫式部です。同時代のもうひとり有名な人知ってますよね。清少納言。この人が書いたのは『枕草子』ですよね。これは受験生としては常識。で、この二人の関係性を皆さんは知っていますか？左の家系図を見てください。一条天皇が結婚した相手の彰子と定子は「いとこ」なんです。正確にいうと、一条天皇もこの二人のいとこです。そしてその彰子に仕えたのが紫式部、定子に仕えたのが清少納言です。 　このことを知っているだけでも、源氏物語と枕草子が同時代に書かれた作品であることが分かりますよね。更に、彰子の性格と定子の性格がまったく違います。先に一条天皇に仕えたのは定子。３こ上の姉さん女房で活発な性格。後宮で知的な女性を集めてサロンとか開いてます。あとから嫁いだのが彰子。8こ下だったかな？一条天皇が２0歳の時に１２歳で嫁いだ彰子。道長側の勢力が強くなったんです。一条天皇はどうやら定子の方にベタぼれ。もちろん彰子も大事にしてますが、何分幼い。少し歳の離れた妹みたいな感覚だったのでは？道長に大事に育てられた彰子ですので、まぁプライドが高い。そんな状況なんですが、実は紫式部と清少納言て面識がないんです。仕えた時期にズレがあるんです。このような知識を知っているのと、知らないのとでは、源氏物語や枕草子を読む時に差がでてくることが何となくわかるでしょうか？

いくつか役にたちそうな問題集をご紹介します。

早稲田の国語［第7版］ （難関校過去問シリーズ） [ 笹岡　信裕 ] 価格:2,310円 (2021/10/1 23:13時点) 感想(0件)

1つ目は『早稲田の国語』です。過去10年分の過去問から27題が厳選されています。 過去問よりも解説が丁寧。 現・古・漢の融合問題の解説もされている。 優しい問題から難しい問題へと難易度順に載っている。 これも2回は解いてほしい問題集です。

読み解き古文単語改訂版 [ 横屋芳明 ] 価格:990円 (2021/10/1 23:26時点) 感想(2件)

単語、背景知識強化のために、『読み解き古文単語』のご紹介です。これ、英語の速読英単語みたいな感じで、古文本文を読みながら単語を覚える形です。 SMART-CHレベルの頻出単語も収録 単語を覚えながら読解問題にもなる。 背景知識の習得にも役立つ これは「読み物」という形ですので、電車に乗ってる時とか、なにか時間の隙間で読むのがいいかと。

さて、古典のブログは以上です。良い参考書（自分が教えている生徒の成績を飛躍的に上げている参考書）があれば、またご紹介したいと思います。随時、ブログをアップグレードして新しい問題集、参考書を紹介しているかもしれませんので、時々チェックしてみてくださいね。
それでは、長いブログを読んでくれた皆様、ありがとうございました。他の科目についても書いていきますね。