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2021年01月31日

バイデン大統領就任式で一躍脚光を浴びた22歳の詩人アマンダ・ゴーマン

バイデン大統領就任式で世界中から一躍脚光を浴びた22歳の詩人アマンダ・ゴーマン。

ハーバード大学を卒業したばかりのゴーマンは、史上最年少で大統領就任式スピーチを行った詩人として歴史に名を残すほど、就任式の主役のようであった。

ゴーマンは鮮やかな黄色いコートに身を包み、華々しい姿で堂々と、穏やかに、そして力強く自作の詩「私たちがのぼる丘」を朗読した。ジェスチャーを交えた印象的な朗読で、心に残る言葉、よく通る声とチャーミングな笑顔で太陽のように眩しく、圧倒的な存在感があった。

ゴーマンは、自分の考えを声にして届けること、政治的であることの重要性を語っている。

またハーバード大学在学中に、詩には、個人の心情と、世間や国民や政治組織といった変化を結びつける、すごい力があるという言葉とともに、全てのアートは政治的であり、言葉は気持ちと政治を融合するとも語っていた。

つまりは個人の考えが、政治的な芸術として醸成される大切さを説いている。

ゴーマンは、実は数年前まで言語障害に苦しんでいたという。

ゴーマンは自分の考えや感情を言葉にして発することができないと気づいたとき、自己表現の手段になったのは書くことであった。彼女の言語障害は、特定の音、とくに「R」の発音が困難だったという。

この言語障害を克服するために、ゴーマンが選んだ「治療法」は、トニー賞受賞の大ヒットミュージカル「ハミルトン」の曲で、Rがたくさん詰まったいる「Aaron Burr, Sir」のラップ調の台詞を暗唱していたという。また自分の詩を読むことがいかに自身の障害の克服に役立っていたかを語っている。

今では人前で堂々と素晴らしい詩を朗読するゴーマンだが、その影で人前に出るために並々ならぬ努力で言語障害を克服してきたかと想うと感動的で心を打つものがある。




























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