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2021年02月09日

アストラゼネカのワクチンはほとんど効果ないと厳しい逆風にさらされている

新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回接種した人の数が世界で1億3000万人となり、これまでに世界で確認されている感染者数の合計を超えたことが報じられた。

G7のうち、まだワクチン接種が始まっていない国は日本だけである。

その中で、英オックスフォード大学と英製薬大手アストラゼネカが共同開発したワクチンはほとんど効果ないと厳しい逆風にさらされている。

EUの欧州医薬品庁が18歳以上への緊急使用を承認したにもかかわらず、マクロン仏大統領からは「65歳以上にはほとんど効果がない」と切り捨てられ、ドイツやフランスなどEU加盟国が次々と65歳以上の高齢者への接種を見送った。米国は承認すらしていない。

さらに南アフリカ変異株への有効性が22%に低下することも分かり、南アはアストラゼネカ・ワクチン接種を中止した。対照的に米ジョンソン・エンド・ジョンソンや米ノババックスなど他のワクチンでは南ア変異株に対しても57〜60%の有効性を示している。

アストラゼネカのワクチンが抱える問題は以下の三つあるという。

1)臨床第3相試験の結果が不十分 で、65歳以上の高齢者の被験者数が極端に少ないこと
2)大学内の製造施設が追いつかず、大量生産に問題が生じた
3)免疫を回避する「E484K」の変異を起こした南ア変異株への有効性が低い

アストラゼネカは今月5日、ワクチンの製造販売承認を日本でも申請し、日本国内で生産する見通しだが、採算を度外視し、ワクチンの「原価販売」を宣言したそうだ。


























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