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マンション購入記【番外編】:基本料を無料の固定電話を設置する方法

■引っ越し後の固定電話をどうするか
引っ越しにあたり、現在固定電話として使用しているIPフォンの処遇が問題となりました。そもそも固定電話が必要かという話がありますが、家族全員がスマホを持っているわけではないとか、わずかながらFAXを使用する可能性があるとか、役所等への申請時に固定電話の記述をどうするかといった課題があり、引き続き保持することにしました。
しかしながら、現在NTT-MEのピアルフォンIIというインターネットルーターにVoIP機能がセットになった組み合わせで使用しており、現在の契約を維持することができません。
また、引っ越し先のマンションでIP電話が使用できることは確認が取れたのですが、
・レンタルVoIPアダプタ代
・IP電話基本使用料
が追加で1,000円/月程度発生します。ピアルフォンIIはVoIPアダプタは不要だっただけに、固定電話に追加で費用が発生することは納得できないものがあります。
そこで、Webで検索していたところ同じことを考えている人がいるんですね。
スマホで使用しているIP電話を固定電話として使用する方法が存在していることがわかりました。

■ブラステル 050 Free + HT801 で基本料金を無料にする
スマホで使用する050電話を固定電話として使用する方法として、
・楽天電話のSmartTalk
・ブラステルの050 Free
の2つがあることがわかりました。いずれも月額使用料が不要なので、格安SIMと組み合わせて敢えて音声契約しないで使用したことがあります。
SmartTalkは契約済みだったのでそのまま使おうかと思ったのですが、実はブラステルのほうが通話料が安価であることが発覚しました。よって、今回はブラステルで設定を行います。
<参考>
ブラステル 固定電話宛 8.4円/3分、携帯宛 14.58円/分
SmartTalk 固定電話宛 8.4円/30秒、携帯宛 8.4円/30秒
※いずれも月額基本料は無料

次に、スマホ向けのこのサービスを固定電話に接続するためにはVoIPアダプタが必要となります。ネットで検索すると、Grandstream HT801というVoIPアダプタが実績があることがわかりましたのでこれを調達します。Amazonで6,800円でした。楽天やヤフーでも買えます。
舶来品ですが、国内に電話をかける方法も特に変わりません。(+81を付けるとかそういった面倒さはない)
HT801_05.jpg

■ブラステル 050Freeの登録から利用開始までのざっくりとした手順
1.ブラステルカードを入手する コンビニに置いてあるらしいが、オンラインカード(Webで契約する方法)があるので基本的には不要。オンラインカードの場合でも後で記名されたプラスチックのカードを送ってもらうことも可能。私の場合、物理カードがあっても保管が面倒なので発行は不要としました。
オンラインカードの場合、最低チャージ額が2,000円。コンビニに置かれているカードがある場合は500円からチャージ可能。
2.050Freeをスマホにインストール
3.050Freeを起動し、オンラインカード発行時に取得したアクセスコード(8桁+4桁)でログインする。最後の4桁がPINナンバーとなる。
4.ブラステルカードに記載されているアクセスコード(8桁+4桁)を使ってマイアカウントへ進む
5.050の番号を取得する
6.「050-6868-0000」でテストコールして、利用開始!
HT801_04.jpg


次にHT801を接続します。購入直後はDHCPでIPアドレスを取得する方式になっているので、おもむろにつなぐことができます。接続方法はこんな感じになります。
(インターネット)−(ルーター)−(HT801)−(固定電話)

HT801の設定手順>
詳細は、wertさんの自己満 備忘録を参照して設定しました。ブログはHT701ですが、設定項目はほぼ同じです。
http://blog.jikoman.jp/2014/03/fusion-brastel-koteidenwa.html

[BASIC SETTINGS]での項目設定してApplyボタン
Time Zone → GMT+9:00 (Japan,Korea, Yakutsk)
[ADVANCED SETTINGS] での項目を設定してApplyボタン
NTP Server → ntp.nict.jp
[FXS PORT] での項目を設定してApplyボタン
Account Active → Yesになっていることを確認
Primary SIP Server → softphone.spc.brastel.ne.jp(ブラステルのSIPアカウントに表示されていたものをコピペ)
NAT Traversal → Keep-Alive
SIP User ID → ブラステルのSIPアカウントに表示されていたユーザーID(8桁の数字)
Authenticate Password → ブラステルのSIPアカウントに表示されていたパスワード(初期設定では8桁の英数字)
SLIC Setting → JAPAN CO
Caller ID Scheme → NTT Japan
<参考>HT801の設定マニュアル(日本語版)

一応、これでOKのはずですが、私の環境だと着信はできても、発信ができないことがわかりました。STATUSの画面を確認してみても、Registeredになっていました。
電話をかけるとコール音はしているので動作していることはわかるのですが、発信先に着信しません。
HT801_01.jpg


<対策1>
・NAT Traversalの設定を以下のようにSTUNに変更する方法
(出所はAmazonのHT701のレビュー
[ADVANCED SETTINGS]
STUN server is → stun.l.google.com:19302
[FXS PORT]
NAT Traversal → STUN
Use Random SIP Port → Yes
Use Random RTP Port → Yes

この方法では解決しませんでした。受話器を上げて番号をプッシュしてもコール音がしない場合の対策としては有効らしいです。

<対策2>
ファームウェアアップデート
・本体設定の初期化
・SIPアカウントパスワードリセット
この3コンボです。対策1のSTUNの変更に手を加えず、発信ができるようになりました。
発信音が出るのにかからなかった時との違いは、固定電話から発信時に050Freeを使用しているときと同様に「ブラステルをご利用ありがとうございます。あと何分ご利用いただけます。」というメッセージが聞こえるようになりました。SIPサーバにきちんと接続できていなかったのかもしれません。(**(アスタリスク2回)押すとアナウンスを飛ばすことができる)

若干、苦労しましたがこれで固定電話を月額基本使用料なしで設置することができました。

<参考>HT801の設定マニュアル(日本語版)
https://www.clocoinc.com/cloco/wp-content/uploads/2017/08/HT_801-Ver1.0.0.pdf

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