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2016年11月28日

精神分析学(1)

「 心理学 」といえば・・・どんなことを思い浮かべますか?

カウンセリングや嘘を見抜くといったことを思い浮かべる方も多いでしょうが、

フロイトやユングといった心理学の礎を築いた人物を思い浮かべる方もいると思います。

今回は高校の教科書にも載っている精神分析学についてお伝えしようと思います。




精神分析学( psychoanalysis )とは、
精神科医フロイト( Freud,S )によって創始された心理学派。人間の行動の多くが意識よりも無意識によって左右されるとして、無意識の重要性を強調しました。無意識を分析対象としたため、意識を分析対象とする心理学派の批判を行いました。



「思わす口に出てしまった」など、人間の意図しない行動(失錯行為 ; parapraxis)に注目し、

意識できない心の領域である無意識( unconscious )の存在を重視しました。また意識に存在すると

苦痛を感じる心的外傷( trauma )を無意識に抑圧( suppression )することで自我を守ると考えました。

特に幼児期の心的外傷を無意識に抑圧することがヒステリーなどの問題行動を引き起こすと考えました。


フロイト自由連想法( free association )や夢分析( dream analysis)などの手法を用いて、

抑圧された心的外傷を意識化することで精神的な問題を治療できると考えました。




精神分析は客観性や再現性などの問題があり、科学としての心理学という観点から批判が多く、心理学という

学問全体が非科学的であると揶揄されることもあります。

しかし、その後の臨床心理学の基礎理論をつくったという意味で、その貢献は大きいといえます。




今回は精神分析についてのほんの導入部分です。

次の章でさらに詳しくお話していきます。


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