2017年09月07日
当然起こりうる壁
学び合いをしていると、想定できる問題があります。
それは、同僚から理解を得られないということです。
今までと見た目には全く違う取り組みですから、当然と言えば当然です。
考えられる理由は3つあります。
『学び合い』では、黒板を使いません。
そう言ってしまうと語弊がありますが、一般的によく見られるような使い方をしません。
使うとしたら、「課題の終了時刻」、「課題を終えた子がマグネットを貼る枠」ぐらいでしょうか。
人によっては本時のめあてくらいは書く方もいらっしゃるかもしれませんが、その程度です。
発問を書いたり、子どもの発言を書いたり、まとめを書いたりはしません。
「ここテストにでるから、しっかりノートに書いておきなさい!」なんてやり取りもありません。
だから、ベテラン教師であればあるほど、受け入れがたい授業になると思います。
アクティブ・ラーニングと言われている中で、予め用意されていた課題プリントを配布するのに抵抗がある方もいるようです。
「子どもの内から湧き出る疑問は?」
「つぶやきから、問いを導き出さないの?」
教師によっていろいろあると思います。
それを否定するつもりはありません。
ただ、腑に落ちない部分があるから必要ないと判断します。
「子どもたちと問いを作り上げる」とよく言われますが、その問いは全員にとっての問いなのかを私は聞きたいです。
答えはおそらくNOです。
一部の子たちの疑問から出た問いではあると思います。
しかし、そうでない子もいるはずです。
その子たちからしたら、先生から課題が出されるか、友だちから課題が出されるか、相手が違うだけで大差はありません。
その現実がある以上、そこに説得力はないなと感じられます。
ならば、教師が課題を与え、それを解く過程で各々に湧き出てきた疑問を各自が解決すればいいと思います。
『学び合い』では、先生が一から十まで課題の解説をしません。
一見すると、教師がサボっているようにも見えます。
だからこそ、受け入れられないのだと思います。
もちろん、サボっているわけではありません。
役割が変わっただけです。
勉強を教える者から子ども同士をつなぐ者へ。
子どもの様子を見取り、必要な子へつなぐ役割を担います。
それを理解しない人は、見た目だけで否定してきます。
ゆっくり話せば分かり合えると思いますが、始めはなかなか難しいのが現実です。
以上の点で、『学び合い』は受け入れるまでに壁を感じることが考えられます。
しかし、おそらく誰もが通る道です。
大切なのは、反論してケンカをしないこと。
上手に、したたかに付き合っていきましょう。
学校は、「多様な人と折り合いをつけて自らの課題を解決する」場なのだから。
人気ブログランキングへ
「やってみよう!」と、心が動いたあなた!
気持ちが熱いうちに一冊、本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
『学び合い』関係の本はこちら
その他、学習指導関連の本はこちら
それは、同僚から理解を得られないということです。
今までと見た目には全く違う取り組みですから、当然と言えば当然です。
考えられる理由は3つあります。
黒板を使わない
『学び合い』では、黒板を使いません。
そう言ってしまうと語弊がありますが、一般的によく見られるような使い方をしません。
使うとしたら、「課題の終了時刻」、「課題を終えた子がマグネットを貼る枠」ぐらいでしょうか。
人によっては本時のめあてくらいは書く方もいらっしゃるかもしれませんが、その程度です。
発問を書いたり、子どもの発言を書いたり、まとめを書いたりはしません。
「ここテストにでるから、しっかりノートに書いておきなさい!」なんてやり取りもありません。
だから、ベテラン教師であればあるほど、受け入れがたい授業になると思います。
教師が一方的に課題を与える
アクティブ・ラーニングと言われている中で、予め用意されていた課題プリントを配布するのに抵抗がある方もいるようです。
「子どもの内から湧き出る疑問は?」
「つぶやきから、問いを導き出さないの?」
教師によっていろいろあると思います。
それを否定するつもりはありません。
ただ、腑に落ちない部分があるから必要ないと判断します。
「子どもたちと問いを作り上げる」とよく言われますが、その問いは全員にとっての問いなのかを私は聞きたいです。
答えはおそらくNOです。
一部の子たちの疑問から出た問いではあると思います。
しかし、そうでない子もいるはずです。
その子たちからしたら、先生から課題が出されるか、友だちから課題が出されるか、相手が違うだけで大差はありません。
その現実がある以上、そこに説得力はないなと感じられます。
ならば、教師が課題を与え、それを解く過程で各々に湧き出てきた疑問を各自が解決すればいいと思います。
先生が教えない
『学び合い』では、先生が一から十まで課題の解説をしません。
一見すると、教師がサボっているようにも見えます。
だからこそ、受け入れられないのだと思います。
もちろん、サボっているわけではありません。
役割が変わっただけです。
勉強を教える者から子ども同士をつなぐ者へ。
子どもの様子を見取り、必要な子へつなぐ役割を担います。
それを理解しない人は、見た目だけで否定してきます。
ゆっくり話せば分かり合えると思いますが、始めはなかなか難しいのが現実です。
以上の点で、『学び合い』は受け入れるまでに壁を感じることが考えられます。
しかし、おそらく誰もが通る道です。
大切なのは、反論してケンカをしないこと。
上手に、したたかに付き合っていきましょう。
学校は、「多様な人と折り合いをつけて自らの課題を解決する」場なのだから。
人気ブログランキングへ
「やってみよう!」と、心が動いたあなた!
気持ちが熱いうちに一冊、本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
『学び合い』関係の本はこちら
その他、学習指導関連の本はこちら
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6676293
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック