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2017年01月18日

アクティブ・ラーニングの壁

私自身は、アクティブ・ラーニングが非常に優秀なものだと感じています。
子どもは活き活きするし、クラスの雰囲気は良くなるし、伝える力・表現する力も伸びていると思います。
でも、周りには、なかなか導入に至らない方々もいます。
それはどうしてなのでしょうか…。

私なりに考えてみました。理由は3つ見つかりました。


@本を読んでも理論が多い。
「アクティブ・ラーニングとは〜なものである」と言われても、ピンとこない方も多いと思います。
難しいことばかり言われて、結局、
難しそう、自分には無理かなと断念してしまいます。

A学力向上につながるのか心配
子どもたちに活動の主導権を譲っているようで、どのような結論に到達するのか不安になるというのも考えられます。授業である以上、目標や計画があり、そのように進めたいと思うのが教師の本音です。だからこそ、先が見えにくいアクティブ・ラーニングは、導入しにくいと感じてしまいます。

B何をすればいいのかわからない
何を持ってアクティブ・ラーニングができている、できていないと判断できるのかがわかりにくいというのも考えられます。
本にはだいたい後半に実践例が載せられています。
それはそれですごいなぁと感じますが、どうしても授業研のような、一コマだけの綿密に準備をした気合の入った授業という印象を受けます。
授業研ではそれでいいかもしれませんが、私たちが知りたいのは、忙しい中で毎日続けられる日常の授業例です。
毎日、毎時間続けられるようなアクティブ・ラーニングの例にはなかなか出会えません。


私がこのような疑問や不安を抱えている方にオススメすることは、とにかくツールを試してみるということです。
アクティブ・ラーニングをするにあたってよく目にする活動に(私はそれをツールと呼んでいます)、ホワイトボード・ミーティングや付箋を使ったKJ法、ジグソー法やKP法など様々なものがあります。
アクティブ・ラーニングのことはよくわからなくても、このようなツールに関しては解説本も出ていますし、イメージもしやすいです。
まずは、そこから試してみてはいかがでしょうか?
理論家の方々からは猛烈な批判が飛んできそうですが、私は理論は後からでも入ってくるものだと考えています。
経験したからこそ、身につけられる理論もきっとあると思います。
逆に、難しさが先行して、はじめの一歩を踏み出せないのが一番ダメだと思います。
「迷わず行けよ 行けばわかるさ」の気持ちで、まずは試してみましょう。
試した先に、見えてくるものがあるはずです。


日常の授業例について書かれている本はこちら。非常に参考になります。まずはこの本から始めて、イメージを掴むのもいいかもしれません。

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2017年01月16日

そもそもアクティブ・ラーニングって……

今日、同僚の人たちと話をしていて、ふと疑問に感じたことがあります。


そもそもアクティブ・ラーニングって何?


理論的なことは、調べればすぐに出てきます。

「学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る」学修(能動的学修)のこと

でも、難しい言葉が使われているからか、何となくぼんやりしていてよくわかりません。
能動的?
学修と学習の違いは??
認知的???
汎用的????

こういう、難しい言葉を使うことで、解釈の範囲を広げているのでしょうか?
逆にわかりにくくなり、とっつきにくくなり、結局は子どもの不利益に繋がっていっているように感じます。
誰か、一発でスッキリするような最適解を示してくれないでしょうか?

私の個人的な解釈は次の通りです。

「子どもが『やりたい、やってみたい」という気持ちを持って課題に取り組むこと。また、課題の解決に向かう中で、大人になった時に困らないような新しいことの学び方、考えを表現する力、人とのより良い関わり方。

とにかく、意識は大切だと思っています。
させられているのではなく、自分がやりたいという発問なり、仕掛けを用意するのが大切かと思います。
また、必ず発言しなければいけないという状況を用意するのも有効だと思っています。
発言しなければいけない=話を聞いていなければ発言できない
という意識に変わり、当事者意識が芽生えるからです。

同時に、自分の考えを発信できる人間になってほしいと思っています。
そのための練習の機会として、授業があると思います。
学校は、小さい社会です。
将来、就職してからのことも想定して、プレゼンできる人、チームで動ける人、新しい商品を開発できる人などの育成も意識して授業を捉えています。

ということで、これが私なりのアクティブ・ラーニングの捉え方です。
みなさんの考えと同じだったら、嬉しいですね。



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2017年01月13日

話し合いの流れを作ろう!

今はこの本を読んでいます。

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ホワイトボード・ミーティングのファシリテーターの技に慣れてきたら、いよいよ実際に話し合いの場面に使っていきます。
何事も基礎が大切なので、今までの練習は大切ですよ。

次に意識することは、話し合い全体の流れを作ることです。
大雑把なものでも構いませんが、この全体を通し通した流れを知らなければ、沈黙が多かったり、ふざけた気持ちが出てきたりする、良くない話し合いにつながっていきます。
そうならないように、話し合い全体のイメージをしっかり持たせていきましょう。

話し合いでは、主に3つの流れがあります。
「発散」
主にオープン・クエスチョンで自由に意見を深めます。(黒ペンを使う。)
「収束」
話し合いのポイントを決めて、練り上げていきます。(赤色ペンを使う)
「活用」
具体的な方法や解決策、役割分担などを決める。(青ペンを使う)


色の使い分けがポイントです。
好きな色を好きな時に使うのではなく、使う場面を決めて使えるようになっていく必要があります。

つぎに全体の流れの中で気をつけたいポイントを紹介します。

【始める前の準備として】

@ホワイトボードを立てかけて、その前で話し合います。(全員が出された意見を見ることができるのが大切!)
Aファシリテーターはホワイトボードの前に立ちます。
B参加者は、ホワイトボードに向かって座ります。

【基本的な進め方】

@ファシリテーターは、意見をホワイトボードに書きためていきます。
 ・つぶやきも、大きな声の意見も同じように書きます。
 ・同じ意見は、くり返して書きません。
 ・ホワイトボードに書く字は、ひらがな、カタカナでもOK。
 ・漢字のまちがいもOK。まずは、書くことが大事です。
A話し合いは、みんなで協力しながら進めます。(困った時は、みんなで助け合いましょう。)
B参加者がバランスよく、話すことを心がけます。(誰かの意見ばっかりの話し合いにならないように!)
C「はじめます」「終わります」のあいさつを大事にします。(けじめが大事!)
D話し合いに「発散→収束→活用」のプロセスをつくります。

【発散】

@黒のマーカーで書いていきます。
A書いていくうちに、「どれがだれの意見か」わからなくなるように書きます。(意図的に意見者を隠します。)
Bオープン・クエスチョンで意見を広げ深めます。(〜というと?どんな感じ?もう少し詳しく教えて!など)
C時間を決めて発散し、意見がだいたい出たら収束します。(時間が決まっているから集中します。)

【収束】

@赤のマーカーで書きます。
Aゴールに向かって、収束の方向性や中心となる話題を決めます。
Bみんなが合意できた意見を赤で囲んだり、線を引いたりします。(番号もつけると、後で見つけやすくなります。)
C必要があれば、再び発散・収束をくり返します。

【活用】

@青のマーカーで書きます。
A具体的な計画や役割分担、アイデアなどを青で書きます。
B青を見れば、チームの最終的な決定がわかります。

【最終的な記録として】

@ホワイトボードを撮影し、記録として残します。
Aファイルや掲示をして、いつでも確認できるようにします。
B新しく文書にするときは、文字のまちがいなどを訂正します。

という感じです。
私が教科の授業で単元を通して行う場合には、話し合いの結果を写真に撮り、全員に印刷したものを配ってノートに貼るようにしています。
写真を配るので、話し合いの時間にノートに記録を書かせるようなことをさせず、意見交換に集中させていきます。

基本的な流れは以上です。
ただ、一回で全てを完璧にさせる必要はなく、少しずつルールを加えながら慣れさせていくことが大切だと思います。
子どもたちにとって、ホワイトボード・ミーティングは手軽で効果があるものだと感じさせることが第一に優先することです。
子どもも教師も、学ぶより慣れろ!
まずは、チャレンジですよ。
難しく考えたり悩んだりする前に、挑戦してみましょう!!


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