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2015年08月30日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part35 森重の圧力
愛知選抜 6
秋田選抜 5
赤木「河田は、どうして突っ込まなかったのか?それほどあの1年の圧力が
あったのか?」
観戦している神奈川チームも盛り上がっていた。
桜木「はっはっは。ゴリ、ビビってるのか?引退伸ばしたんだろ?
アイツらくらい軽くやっつけるくらい・・・」
桜木がしゃべっている間に赤木のゴリラゲンコツが炸裂していた。
赤木「誰がビビっておるか。」
その頃コートでは、森重が早速フロントコートへ走っていた。
森重「やっぱ守備より攻撃だな。」
上杉「まあ、どんどん点を取っていくしかないか。」
上杉は、割と切り替えが早かった。深津にやられたこともあまり気にしない
プラス思考の持ち主だった。
一ノ倉「諸星のマークはもう外さん。」
一ノ倉もしっかり諸星をマークしていた。
徳川「ドンドン点を取れ!」
早速、森重にボールが回った。
森重「おっ!」
野辺がしっかり体を入れてゴールの方を向かせないようにしていた。
野辺「くっ!」
野辺も体格がよく頑張っていた。が、森重のパワーは圧巻だった。
森重がじりじり押しこんでいった。気づいたら、ゴール下まで追い込まれ、
シュートを押し込んだ。
愛知選抜 8
秋田選抜 5
野辺「本当に一年か?すごい圧力だ。単純なプレーだけに防ぎにくいな。」
河田「まあそういうな。本当はボールを持たさなければいいだけだが、
体力を削っていく作戦だ。悔しいかもしれんが、頼んだぞ。」
深津「取り戻すピョン」
中山「深津さん!」
中山が走っていた。
諸星「おっと、お前のマークは外さねぇぜ。」
諸星は中山のセンスを警戒していた。
しかし、中山のセンスは諸星の想像を超えていた。
深津からのハイボールを左手で受け取ったかと思った瞬間、そのままボールを
フリーの一ノ倉にはじいた。
一ノ倉「ナイスパス!!」
諸星「ちぃぃいい」
一ノ倉がレイアップに向かったが大きな影が襲った。
森重がシュートを強烈に叩き落とした。
一ノ倉「な、なにぃ!フリーだったはずなのに。」
森重はゴール下の動きは素早かった。
自分ができることは知っていた。それ以上のことはしようとしなかった。
ゴール下で番をする。
それが徳川監督に指示された唯一の言葉だった。
愛知が攻撃を防いだかと思ったが、ルーズボールの先にいたのは、中山だった。
河田「(なぜかルーズボールがアイツのもとに集まるんだよな。)」
中山は、諸星が来る前に、シュートを決めた。
愛知選抜 8
秋田選抜 7
諸星「アイツ、想像以上に面倒だな。」
弥生「中山君も生き生きとプレーしているわね。周りがすごい選手達ばかり
だから、気を遣わずにプレーできるのは大きいわね。」
中村「しかし、愛知の森重君は目立ってますね。さすがに1年生でインターハイ
を制しただけありますね。」
弥生「そうね。しかし、河田君はなぜ森重君につかないのかしら。
堂本監督の作戦かしらね。」
その頃、安西監督はベンチで宮城を呼んでいた。
安西「宮城君、君が愛知を攻略するとしたらどう攻めますか?」
宮城「・・・。」
宮城は突然の安西の問いに即答できなかった。
安西「逆に、秋田を攻略するとしたら?そういう観点で自分がフィールドに
立っているイメージで試合を見て下さい。
PGは瞬時の判断が必要です。
あなたのスピードでどれだけかき回せ、湘北のメンバー、神奈川の
メンバーを使うとしたらと仮定しながらゲームをコントロールする
ことを想定してください。
この試合のレベルは、それだけでも宮城君を成長させることができますよ。」
宮城「あ、安西先生。」
横で三井が寂しそうに見ていた。
三井「(ちぇ、俺にはアドバイスがないのかよ。)」
赤木「三井よ。今日の午後は暴れるぞ。こんな試合を見せられて体の
疼きが止まらん。」
三井「そうだな。俺はウォーミングアップしてくるよ。」
(続く)
秋田選抜 5
赤木「河田は、どうして突っ込まなかったのか?それほどあの1年の圧力が
あったのか?」
観戦している神奈川チームも盛り上がっていた。
桜木「はっはっは。ゴリ、ビビってるのか?引退伸ばしたんだろ?
アイツらくらい軽くやっつけるくらい・・・」
桜木がしゃべっている間に赤木のゴリラゲンコツが炸裂していた。
赤木「誰がビビっておるか。」
その頃コートでは、森重が早速フロントコートへ走っていた。
森重「やっぱ守備より攻撃だな。」
上杉「まあ、どんどん点を取っていくしかないか。」
上杉は、割と切り替えが早かった。深津にやられたこともあまり気にしない
プラス思考の持ち主だった。
一ノ倉「諸星のマークはもう外さん。」
一ノ倉もしっかり諸星をマークしていた。
徳川「ドンドン点を取れ!」
早速、森重にボールが回った。
森重「おっ!」
野辺がしっかり体を入れてゴールの方を向かせないようにしていた。
野辺「くっ!」
野辺も体格がよく頑張っていた。が、森重のパワーは圧巻だった。
森重がじりじり押しこんでいった。気づいたら、ゴール下まで追い込まれ、
シュートを押し込んだ。
愛知選抜 8
秋田選抜 5
野辺「本当に一年か?すごい圧力だ。単純なプレーだけに防ぎにくいな。」
河田「まあそういうな。本当はボールを持たさなければいいだけだが、
体力を削っていく作戦だ。悔しいかもしれんが、頼んだぞ。」
深津「取り戻すピョン」
中山「深津さん!」
中山が走っていた。
諸星「おっと、お前のマークは外さねぇぜ。」
諸星は中山のセンスを警戒していた。
しかし、中山のセンスは諸星の想像を超えていた。
深津からのハイボールを左手で受け取ったかと思った瞬間、そのままボールを
フリーの一ノ倉にはじいた。
一ノ倉「ナイスパス!!」
諸星「ちぃぃいい」
一ノ倉がレイアップに向かったが大きな影が襲った。
森重がシュートを強烈に叩き落とした。
一ノ倉「な、なにぃ!フリーだったはずなのに。」
森重はゴール下の動きは素早かった。
自分ができることは知っていた。それ以上のことはしようとしなかった。
ゴール下で番をする。
それが徳川監督に指示された唯一の言葉だった。
愛知が攻撃を防いだかと思ったが、ルーズボールの先にいたのは、中山だった。
河田「(なぜかルーズボールがアイツのもとに集まるんだよな。)」
中山は、諸星が来る前に、シュートを決めた。
愛知選抜 8
秋田選抜 7
諸星「アイツ、想像以上に面倒だな。」
弥生「中山君も生き生きとプレーしているわね。周りがすごい選手達ばかり
だから、気を遣わずにプレーできるのは大きいわね。」
中村「しかし、愛知の森重君は目立ってますね。さすがに1年生でインターハイ
を制しただけありますね。」
弥生「そうね。しかし、河田君はなぜ森重君につかないのかしら。
堂本監督の作戦かしらね。」
その頃、安西監督はベンチで宮城を呼んでいた。
安西「宮城君、君が愛知を攻略するとしたらどう攻めますか?」
宮城「・・・。」
宮城は突然の安西の問いに即答できなかった。
安西「逆に、秋田を攻略するとしたら?そういう観点で自分がフィールドに
立っているイメージで試合を見て下さい。
PGは瞬時の判断が必要です。
あなたのスピードでどれだけかき回せ、湘北のメンバー、神奈川の
メンバーを使うとしたらと仮定しながらゲームをコントロールする
ことを想定してください。
この試合のレベルは、それだけでも宮城君を成長させることができますよ。」
宮城「あ、安西先生。」
横で三井が寂しそうに見ていた。
三井「(ちぇ、俺にはアドバイスがないのかよ。)」
赤木「三井よ。今日の午後は暴れるぞ。こんな試合を見せられて体の
疼きが止まらん。」
三井「そうだな。俺はウォーミングアップしてくるよ。」
(続く)
2015年08月19日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part34 上杉対深津
深津「中山、落ち着くピョン。お前はいつも通りのプレーをすれば相手に
負けないだけの実力はあるピョン。」
やはり山王工業は大舞台になれているが、中山は全国の舞台は初めてで、
接戦になるだろう試合は初めてだったのだ。
河田「どうした。お前は俺たちの練習についてきただろう。自信を持て!!」
中山「は、はいっ・・・・。(このおっさんたちおっかねぇ。)」
深津から一ノ倉へそして再び深津へボールが回ってフロントエリアへ。
上杉「深津さん、沢北がいないと大変ですね。それとも沢北がいないと
こんなもん・・・。」
って上杉がしゃべっているうちに深津から中山へパスが出た。
上杉「き、きたねぇ。」
諸星「そいつは緊張しているから大丈夫だ。ほっとけ。」
諸星がそういうか言わないかの間に、中山はシュートを放った。
田代「へっ。あわてやがって。カッコ悪いぜ。」
(パサッ)
田代「な、なにぃ。あのタイミングでは、入るのか。ま、まぐれだ。」
3Pが決まった。
河田「(あれが、まぐれじゃないからタチが悪いんだが・・・。)」
諸星「・・・。あのフォーム。やばいかもしれん。」
愛知選抜 4
秋田選抜 3
諸星「上杉ッ。田代ッ。中山のマークは当分俺がつく。」
上杉も直感的に嫌な感じがしていた。
上杉「諸星さん、頼んます。さて、今度はこっちが点を取る番だ。」
上杉は、じっくり攻めようと考えていた。下手にペースアップしない方が
良い感覚を持っていたからだ。
深津「どうした?攻めてこないピョンか?」
しかし、上杉は無視していた。森重がローポストに入るタイミングを計って
いたのだ。
徳川監督「まあ、野辺がヒロシをマークしている間はヒロシ一本でいいだろう。
舐められたものだ。」
20秒が経過した瞬間、森重がローポストに入った。
一ノ倉「森重が入ったぞ。」
深津は、先程のパスを警戒していた。
しかし、その瞬間、上杉は、クロスオーバーからのバックロールターンで
鮮やかに深津を交わした。
その瞬間、中山と一ノ倉が上杉を囲みに行った。
上杉は、一瞬マークが外れた諸星を見逃さなかった。
諸星「よっしゃー。」
河田を警戒してミドルレンジからの諸星のシュートは鮮やかに決まった。
愛知選抜 6
秋田選抜 3
弥生「秋田はいいようにやられているわね。深津君が裏の裏を毎回かかれて
いるわ。」
中村「そうですね。上杉君も、伊達に愛知代表のポイントガードではないって
ことですね。」
深津「・・・。なかなかやるピョン。」
河田「深津。やられっぱなしではいかんぞ。野辺、森重はどうだ?」
野辺「ん。圧力はさすがだな。ハンパない。体力がかなり消耗しそうだ。
しかし、湘北の赤坊主と同じで技術力がまだまだだ。飛ばさなければ
リバウンドは取れそうだ。」
河田「そうか。予定通り、1Qは頼むぞ。」
そう、堂本は試合前に伝えていた。
堂本「森重が厄介だな。アイツの力で夏のIHは優勝している。
アイツを3人がかりで止めよう。
1Qは野辺。2Qは美紀男。3Q、4Qは河田。
アイツの体力を削れ!そしてファールを取っていけ。アイツを
退場させたら俺たちの勝ちは揺るがん。」
そう、野辺が森重の相手をするのは1Qだけなのだ。だから体力を削ることに
重きをおき、体をぶつけていっていた。
一ノ倉「すまん。諸星のマークを外してしまった。もう外さない。」
深津は燃えていた。圧勝ばかりでイマイチ国体が面白くなかったのだ。
そこに同じポイントガードで燃えさせてくれる相手が出てきたのだ。
深津「取り返すピョン」
深津はフロントへボールを運ぶとキョロキョロとし始めた。
上杉「へっ。どこもパスなんか出せねぇよ。」
深津「ならば抜くピョン。」
そういうと深津は、ヘジテーションから、クロスオーバーで、フェイントを
入れバックロールターンで上杉を一瞬で交わした。
宮城「相手より技を一つ多く出して抜きやがった。意地だな。」
上杉「げっ。このタイミングで切り込んでくるのかよ。」
そういっている間に、河田へボールが渡った。
赤木「河田対森重!!」
諸星「森重っ。そいつが高校ナンバーワンのセンターだ。ぶったおせ!」
森重は完全にシュートコースをふさいでいた。
河田「(さすがに簡単じゃないな。)」
しかし、河田は涼しい顔をしてバックステップしてシュートを決めた。
愛知選抜 6
秋田選抜 5
徳川監督「ちっ。逃げやがった。」
河田「うっし。」
森重「おっさん。逃げんなよ。」
河田「そういうな。お前からシュート決めるのも大変なんだ。」
森重「まぁな。」
諸星「こらぁーーー。そいつはSFもこなすって言っただろう。」
(続く)
負けないだけの実力はあるピョン。」
やはり山王工業は大舞台になれているが、中山は全国の舞台は初めてで、
接戦になるだろう試合は初めてだったのだ。
河田「どうした。お前は俺たちの練習についてきただろう。自信を持て!!」
中山「は、はいっ・・・・。(このおっさんたちおっかねぇ。)」
深津から一ノ倉へそして再び深津へボールが回ってフロントエリアへ。
上杉「深津さん、沢北がいないと大変ですね。それとも沢北がいないと
こんなもん・・・。」
って上杉がしゃべっているうちに深津から中山へパスが出た。
上杉「き、きたねぇ。」
諸星「そいつは緊張しているから大丈夫だ。ほっとけ。」
諸星がそういうか言わないかの間に、中山はシュートを放った。
田代「へっ。あわてやがって。カッコ悪いぜ。」
(パサッ)
田代「な、なにぃ。あのタイミングでは、入るのか。ま、まぐれだ。」
3Pが決まった。
河田「(あれが、まぐれじゃないからタチが悪いんだが・・・。)」
諸星「・・・。あのフォーム。やばいかもしれん。」
愛知選抜 4
秋田選抜 3
諸星「上杉ッ。田代ッ。中山のマークは当分俺がつく。」
上杉も直感的に嫌な感じがしていた。
上杉「諸星さん、頼んます。さて、今度はこっちが点を取る番だ。」
上杉は、じっくり攻めようと考えていた。下手にペースアップしない方が
良い感覚を持っていたからだ。
深津「どうした?攻めてこないピョンか?」
しかし、上杉は無視していた。森重がローポストに入るタイミングを計って
いたのだ。
徳川監督「まあ、野辺がヒロシをマークしている間はヒロシ一本でいいだろう。
舐められたものだ。」
20秒が経過した瞬間、森重がローポストに入った。
一ノ倉「森重が入ったぞ。」
深津は、先程のパスを警戒していた。
しかし、その瞬間、上杉は、クロスオーバーからのバックロールターンで
鮮やかに深津を交わした。
その瞬間、中山と一ノ倉が上杉を囲みに行った。
上杉は、一瞬マークが外れた諸星を見逃さなかった。
諸星「よっしゃー。」
河田を警戒してミドルレンジからの諸星のシュートは鮮やかに決まった。
愛知選抜 6
秋田選抜 3
弥生「秋田はいいようにやられているわね。深津君が裏の裏を毎回かかれて
いるわ。」
中村「そうですね。上杉君も、伊達に愛知代表のポイントガードではないって
ことですね。」
深津「・・・。なかなかやるピョン。」
河田「深津。やられっぱなしではいかんぞ。野辺、森重はどうだ?」
野辺「ん。圧力はさすがだな。ハンパない。体力がかなり消耗しそうだ。
しかし、湘北の赤坊主と同じで技術力がまだまだだ。飛ばさなければ
リバウンドは取れそうだ。」
河田「そうか。予定通り、1Qは頼むぞ。」
そう、堂本は試合前に伝えていた。
堂本「森重が厄介だな。アイツの力で夏のIHは優勝している。
アイツを3人がかりで止めよう。
1Qは野辺。2Qは美紀男。3Q、4Qは河田。
アイツの体力を削れ!そしてファールを取っていけ。アイツを
退場させたら俺たちの勝ちは揺るがん。」
そう、野辺が森重の相手をするのは1Qだけなのだ。だから体力を削ることに
重きをおき、体をぶつけていっていた。
一ノ倉「すまん。諸星のマークを外してしまった。もう外さない。」
深津は燃えていた。圧勝ばかりでイマイチ国体が面白くなかったのだ。
そこに同じポイントガードで燃えさせてくれる相手が出てきたのだ。
深津「取り返すピョン」
深津はフロントへボールを運ぶとキョロキョロとし始めた。
上杉「へっ。どこもパスなんか出せねぇよ。」
深津「ならば抜くピョン。」
そういうと深津は、ヘジテーションから、クロスオーバーで、フェイントを
入れバックロールターンで上杉を一瞬で交わした。
宮城「相手より技を一つ多く出して抜きやがった。意地だな。」
上杉「げっ。このタイミングで切り込んでくるのかよ。」
そういっている間に、河田へボールが渡った。
赤木「河田対森重!!」
諸星「森重っ。そいつが高校ナンバーワンのセンターだ。ぶったおせ!」
森重は完全にシュートコースをふさいでいた。
河田「(さすがに簡単じゃないな。)」
しかし、河田は涼しい顔をしてバックステップしてシュートを決めた。
愛知選抜 6
秋田選抜 5
徳川監督「ちっ。逃げやがった。」
河田「うっし。」
森重「おっさん。逃げんなよ。」
河田「そういうな。お前からシュート決めるのも大変なんだ。」
森重「まぁな。」
諸星「こらぁーーー。そいつはSFもこなすって言っただろう。」
(続く)
2015年08月15日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part33 怪物森重
ジャンプボールは、野辺と森重だ。
中村「野辺君ですね。河田君ではないんですね。」
弥生「まあ、身長差を考えると妥当なところね。」
安西「始まりましたね。」
ジャンプボールを制したのは、やはり森重。
観客「おおーっ!高い!」
野辺「くっ!」
森重「よっし。」
そのボールを拾ったのは諸星。
諸星「先制点はもらった!」
しかし、速攻の愛知の攻撃を止めたのは、一ノ倉。
一ノ倉「諸星、今日はマークを外さないよ。」
タイトマークで諸星をしっかりマークした。
諸星は、カットインすると見せて、上杉にボールを戻した。
諸星「まあ、最初から無理しなくてもいいわな。」
上杉「諸星さん、意外と冷静ですね。しっかり行きますよ。」
その間に、秋田もディフェンスを固めてきた。
宮城「おっ。森重のマークは、野辺なのか?河田ではないのか?」
桜木「リョーちん。あのポールも、リバウンドは強いぞ。
この天才ほどではないけどな。」
流川「・・・。」
三井「確かに、桜木もアイツからリバウンドとるのは苦労していたもんな。」
安西「彼の身長と手の長さ、ジャンプのタイミングは全国屈指です。
桜木君以外だとリバウンドとるのも厳しいかもしれない。
ただ、愛知には森重君がいる。注目ですよ。」
上杉は、2年生ながら愛知を引っ張るポイントガードだった。
上杉「深津さん。この試合ではあなたを超えさせていただきますよ。」
深津「負ける気はないピョン。」
そういうやり取りをしているうちに、ローポストに森重が侵入してきた。
野辺「むっ。こ、こいつの圧力は・・・。」
じりじりと野辺が押し込まれていた。その瞬間を見逃さず、上杉がパスを
出した。
中村「ちょっと高いっ!!」
どっがーーーん!!
彦一「ア、アンビリーバブルや。あれをアリウープで決めるなんて。」
当然決めたのは、森重。
森重「へへっ。」
先制点を決めて、気持ちがよかった森重はリングにぶら下がっていた。
審判「ピピ―――ッ」
諸星「な、何をやってる。今日は普通の試合じゃないんだぞ。」
森重「まあ、まあ、王朝も大したことないな。」
徳川(名朋工業監督兼愛知監督)「ちっ。ヒロシのやつ、もったいねぇ。」
その時、桜木は背中に冷たい汗が流れたのに気付いていなかった。
赤木「あ、あれを決めるか。」
三井「あれは化け物だな。ちょっと、桁が違うな。うちの1年坊主どもは、
アイツと3年間戦わないといけないのか。かわいそうに。」
流川「蹴散らすだけだ。」
桜木「ふん。アイツも俺が倒す!」
安西「避けては通れませんよ。彼との戦いは。」
その時、宮城は別の目線でいた。
宮城「あのポイントガード。深津にマークされて、あのパスを出すとは・・・。」
彩子「ライバル出現ね。今までは、年上のポイントガードばかりだったけど、
初めて同級生で目を輝かせるほどのライバルが出たわね。」
宮城「アヤちゃん。」
そういいながら宮城は微笑んでいた。彩子が言った通り、牧、藤真といった
ライバルは年上であり、来年は自分の時代と思っていたところに全国はまだ
広いと思ってうれしく思ったのだ。
深津「なかなかやるピョン。しっかり取り返すピョン。」
そういって、深津はボールを中山に回した。
しかし、中山は緊張していたのかボールを取り損ねた。
上杉「甘いなっ!」
上杉はボールを取って、まだのんびり秋田のゴール前でうろちょろしていた
森重にボールを回した。
森重「おっ。ナイスボール」
どっがーーん!!
森重のダンク2連発だった。
徳川「ヒロシっ!すぐ降りろ!!」
森重「おっちゃん。わかってるよ。」
諸星「すげぇな。」
序盤は完全に愛知ペースで試合が始まった。
愛知選抜 4
秋田選抜 0
(続く)
中村「野辺君ですね。河田君ではないんですね。」
弥生「まあ、身長差を考えると妥当なところね。」
安西「始まりましたね。」
ジャンプボールを制したのは、やはり森重。
観客「おおーっ!高い!」
野辺「くっ!」
森重「よっし。」
そのボールを拾ったのは諸星。
諸星「先制点はもらった!」
しかし、速攻の愛知の攻撃を止めたのは、一ノ倉。
一ノ倉「諸星、今日はマークを外さないよ。」
タイトマークで諸星をしっかりマークした。
諸星は、カットインすると見せて、上杉にボールを戻した。
諸星「まあ、最初から無理しなくてもいいわな。」
上杉「諸星さん、意外と冷静ですね。しっかり行きますよ。」
その間に、秋田もディフェンスを固めてきた。
宮城「おっ。森重のマークは、野辺なのか?河田ではないのか?」
桜木「リョーちん。あのポールも、リバウンドは強いぞ。
この天才ほどではないけどな。」
流川「・・・。」
三井「確かに、桜木もアイツからリバウンドとるのは苦労していたもんな。」
安西「彼の身長と手の長さ、ジャンプのタイミングは全国屈指です。
桜木君以外だとリバウンドとるのも厳しいかもしれない。
ただ、愛知には森重君がいる。注目ですよ。」
上杉は、2年生ながら愛知を引っ張るポイントガードだった。
上杉「深津さん。この試合ではあなたを超えさせていただきますよ。」
深津「負ける気はないピョン。」
そういうやり取りをしているうちに、ローポストに森重が侵入してきた。
野辺「むっ。こ、こいつの圧力は・・・。」
じりじりと野辺が押し込まれていた。その瞬間を見逃さず、上杉がパスを
出した。
中村「ちょっと高いっ!!」
どっがーーーん!!
彦一「ア、アンビリーバブルや。あれをアリウープで決めるなんて。」
当然決めたのは、森重。
森重「へへっ。」
先制点を決めて、気持ちがよかった森重はリングにぶら下がっていた。
審判「ピピ―――ッ」
諸星「な、何をやってる。今日は普通の試合じゃないんだぞ。」
森重「まあ、まあ、王朝も大したことないな。」
徳川(名朋工業監督兼愛知監督)「ちっ。ヒロシのやつ、もったいねぇ。」
その時、桜木は背中に冷たい汗が流れたのに気付いていなかった。
赤木「あ、あれを決めるか。」
三井「あれは化け物だな。ちょっと、桁が違うな。うちの1年坊主どもは、
アイツと3年間戦わないといけないのか。かわいそうに。」
流川「蹴散らすだけだ。」
桜木「ふん。アイツも俺が倒す!」
安西「避けては通れませんよ。彼との戦いは。」
その時、宮城は別の目線でいた。
宮城「あのポイントガード。深津にマークされて、あのパスを出すとは・・・。」
彩子「ライバル出現ね。今までは、年上のポイントガードばかりだったけど、
初めて同級生で目を輝かせるほどのライバルが出たわね。」
宮城「アヤちゃん。」
そういいながら宮城は微笑んでいた。彩子が言った通り、牧、藤真といった
ライバルは年上であり、来年は自分の時代と思っていたところに全国はまだ
広いと思ってうれしく思ったのだ。
深津「なかなかやるピョン。しっかり取り返すピョン。」
そういって、深津はボールを中山に回した。
しかし、中山は緊張していたのかボールを取り損ねた。
上杉「甘いなっ!」
上杉はボールを取って、まだのんびり秋田のゴール前でうろちょろしていた
森重にボールを回した。
森重「おっ。ナイスボール」
どっがーーん!!
森重のダンク2連発だった。
徳川「ヒロシっ!すぐ降りろ!!」
森重「おっちゃん。わかってるよ。」
諸星「すげぇな。」
序盤は完全に愛知ペースで試合が始まった。
愛知選抜 4
秋田選抜 0
(続く)
2015年08月09日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part32 愛知対秋田
大きな声援に包まれていた。
王者山王工業を中心とした秋田が入場してきたからだ。
深津「今日からが本番だピョン。中山、お前も沢北の代わりをしっかり
してもらうピョン。」
中山「さ、沢北の代わりなんて。あの人は天才ですよ!!」
堂本「まあ、お前に期待してるってことだ。お前は変なプレッシャーに負けず
いつも通りプレーしてくればよい。周りの連中がしっかりフォローして
くれるさ。」
野辺「今日は大変になりそうだな。俺たちがゴール下で踏ん張らないと。」
河田「向かってくる奴は容赦しない。たとえ1年であってもだ。
ちょっと森重とやるのは楽しみだな。」
野辺「・・・。そう簡単ではなさそうだぞ。あのサイズは。」
河田「楽しみじゃないか。今までは燃えさせてくれる相手がいなかったんだ。」
堂本「今日は、一ノ倉、お前がスタメンだ。お前は、諸星につくんだ。
しっかり押さえてくれよ。」
一ノ倉「はいっ!!しっかり押さえます。」
そうこうしているうちに、愛知選抜が入ってきた。
森重「王朝の人気はすごいな。会場がすでに湧いてやがる。」
諸星「・・・。沢北がいない今回はチャンスだ。秋田に勝つぞ!」
上杉「諸星さん、パスをたくさん回しますよ。遠慮なく決めて下さい。」
諸星「おう!どんどん回せ。今日こそ、森重よりたくさん点を取ってやる。」
諸星の後輩で2年生の上杉は、PGとしてここまで愛知選抜を引っ張ってきた。
陰の主役といっていいほどの活躍ぶりだった。
安西「さて、この試合もしっかり見ておきましょう。
桜木君、あなたの将来のライバルたちの試合ですよ。」
桜木「ぬ。この天才にライバル?」
安西「森重君は、夏にブレイクしましたが、やはり厄介そうな選手です。
あなたが今後全国制覇するためには大きな壁になりますよ。」
桜木「(あの巨漢か・・・)。まあ高みの見学と行くか。」
田岡「俺たちは、夏見ていないからな。どの程度の選手かしっかり見て
おこう。冬の選手権もあるからな。
(負けませんよ。安西先生)」
その頃、神奈川選抜も会場入りし、試合を見学する体制になっていた。
高頭「牧、どっちがやりやすい?」
牧「夏のリベンジをしたいですね。愛知としたいです。
秋田ともしてみたいですが、どちらかといえば愛知ですね。」
高頭「そうか。
(湘北のメンバーは山王に勝っているとはいえ、チームの完成度は
秋田だな。うちは、愛知の方がやりやすそうだが・・・)」
宮城「深津・・・。アイツのディフェンスも面倒だったな。
この相手にどんな動きをするか客観的に見させてもらうぜ。」
三井「なんだ、客観的なんて難しい言葉使いやがって。まあ、この試合は
面白くなりそうだ。愛知には夏の借りを返したいがな。」
高頭「(そうだったな。湘北は愛和学院に負けたんだったか・・・。)」
スターティングメンバーが発表された。
秋田選抜
深津
野辺
河田
一ノ倉
中山
愛知選抜
諸星
梶原
上杉
森重
田代
弥生「早速、堂本監督が勝負をかけてきたわね。調子が良かった松本君では
なくて、一ノ倉君を起用しているわ。愛知はいつも通りのメンバーね。」
中村「確かに。諸星君を警戒しているんでしょうか?」
弥生「そうね。森重君も注意しなければいけないけど、やはり
ポイントゲッターは諸星君ね。」
中村「山王工業は、そういう小細工をしないで王者らしく振舞ってほしかった
ですが。」
弥生「小細工ではないわ。最善を尽くしているのよ。
(もう負けは味わいたくないってことね。)」
そんな中、準決勝第1試合が始まった・・・。
(続く)
王者山王工業を中心とした秋田が入場してきたからだ。
深津「今日からが本番だピョン。中山、お前も沢北の代わりをしっかり
してもらうピョン。」
中山「さ、沢北の代わりなんて。あの人は天才ですよ!!」
堂本「まあ、お前に期待してるってことだ。お前は変なプレッシャーに負けず
いつも通りプレーしてくればよい。周りの連中がしっかりフォローして
くれるさ。」
野辺「今日は大変になりそうだな。俺たちがゴール下で踏ん張らないと。」
河田「向かってくる奴は容赦しない。たとえ1年であってもだ。
ちょっと森重とやるのは楽しみだな。」
野辺「・・・。そう簡単ではなさそうだぞ。あのサイズは。」
河田「楽しみじゃないか。今までは燃えさせてくれる相手がいなかったんだ。」
堂本「今日は、一ノ倉、お前がスタメンだ。お前は、諸星につくんだ。
しっかり押さえてくれよ。」
一ノ倉「はいっ!!しっかり押さえます。」
そうこうしているうちに、愛知選抜が入ってきた。
森重「王朝の人気はすごいな。会場がすでに湧いてやがる。」
諸星「・・・。沢北がいない今回はチャンスだ。秋田に勝つぞ!」
上杉「諸星さん、パスをたくさん回しますよ。遠慮なく決めて下さい。」
諸星「おう!どんどん回せ。今日こそ、森重よりたくさん点を取ってやる。」
諸星の後輩で2年生の上杉は、PGとしてここまで愛知選抜を引っ張ってきた。
陰の主役といっていいほどの活躍ぶりだった。
安西「さて、この試合もしっかり見ておきましょう。
桜木君、あなたの将来のライバルたちの試合ですよ。」
桜木「ぬ。この天才にライバル?」
安西「森重君は、夏にブレイクしましたが、やはり厄介そうな選手です。
あなたが今後全国制覇するためには大きな壁になりますよ。」
桜木「(あの巨漢か・・・)。まあ高みの見学と行くか。」
田岡「俺たちは、夏見ていないからな。どの程度の選手かしっかり見て
おこう。冬の選手権もあるからな。
(負けませんよ。安西先生)」
その頃、神奈川選抜も会場入りし、試合を見学する体制になっていた。
高頭「牧、どっちがやりやすい?」
牧「夏のリベンジをしたいですね。愛知としたいです。
秋田ともしてみたいですが、どちらかといえば愛知ですね。」
高頭「そうか。
(湘北のメンバーは山王に勝っているとはいえ、チームの完成度は
秋田だな。うちは、愛知の方がやりやすそうだが・・・)」
宮城「深津・・・。アイツのディフェンスも面倒だったな。
この相手にどんな動きをするか客観的に見させてもらうぜ。」
三井「なんだ、客観的なんて難しい言葉使いやがって。まあ、この試合は
面白くなりそうだ。愛知には夏の借りを返したいがな。」
高頭「(そうだったな。湘北は愛和学院に負けたんだったか・・・。)」
スターティングメンバーが発表された。
秋田選抜
深津
野辺
河田
一ノ倉
中山
愛知選抜
諸星
梶原
上杉
森重
田代
弥生「早速、堂本監督が勝負をかけてきたわね。調子が良かった松本君では
なくて、一ノ倉君を起用しているわ。愛知はいつも通りのメンバーね。」
中村「確かに。諸星君を警戒しているんでしょうか?」
弥生「そうね。森重君も注意しなければいけないけど、やはり
ポイントゲッターは諸星君ね。」
中村「山王工業は、そういう小細工をしないで王者らしく振舞ってほしかった
ですが。」
弥生「小細工ではないわ。最善を尽くしているのよ。
(もう負けは味わいたくないってことね。)」
そんな中、準決勝第1試合が始まった・・・。
(続く)
2015年08月02日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part31 束の間の選手たち
大方の予想通り神奈川選抜は、準々決勝の京都選抜戦を快勝した。
牧を温存しても、戦力差は明確だった。
準決勝は、以下のカードとなり、波乱はなく、順当な勝ち上がりだった。
第1試合 秋田選抜 − 愛知選抜
第2試合 福岡選抜 − 神奈川選抜
弥生「ここまでは、順当ね。」
中村「しかし、秋田選抜対愛知選抜が準決勝で見れるとは贅沢ですね。
夏のIHで王者を陥落したとはいえ、最強山王工業を中心とした秋田と
夏を制した名朋と愛和の混成チーム。激突したらどっちが
勝つんでしょうか?」
弥生「どちらが勝つんでしょうか?じゃないわよ。
どちらが勝つかを予想するのが私たちの仕事よ。
(しかし、この試合の予想は困難ね。)」
中村「僕は、愛知が勝つと思っています。何より森重君の破壊力を止められ
ないと思います。王者山王といえど。沢村君もいないですし。」
弥生「・・・。確かにそうね。沢村君がいないのは痛いわね。
しかし、森重君を止められないってのはどうかしら?
仮にも大学生相手に勝つチームよ。何よりバスケは個人競技ではないわ。」
中村「しかしですね。森重君も1年生ながら高校生離れしています。
チームワークどうこうで抑えられる相手ではないですよ。」
弥生「そうまでいうなら明日の晩御飯でどう?」
中村「よーし、たまには見返してやりますよ。」
弥生「決まったわ。早速、寿司屋を予約しとくわ。」
中村「えっ。す、寿司ですか?ま、まわるヤツですよね?」
弥生「カウンター寿司よ!!」
中村「どどーーーん。きゅ、給料日前ですよ。」
弥生「自信がないの?私はあるわ。(あの中山って選手も気になるわ。)」
その頃、神奈川選抜のメンバーは、ホテルで休養をしていた。
浴場では、湘北メンバーが風呂に入っていた。
三井「しかし、神奈川は強いな。ベスト4だぞ。」
赤木「ベスト4で満足なのか?目指すべきはまだ先だぞ。」
宮城「(いいなぁ。俺も試合に出てぇ)」
流川「zzzz・・・・・」
赤木「こらぁ、流川、風呂で寝るな!!」
流石にスーパールーキーとはいえ、まだ1年生。この炎天下での連戦は
想像以上に体力を消耗していた。
そこへ海南のメンバーが入ってきた。
清田「げっ。湘北の奴らまだ入ってやがる。」
赤木「牧よ、体は大丈夫なのか?」
牧「あぁ、もう問題ない。明日は全力で活かせてもらう。
ここまで何も活躍していないからな。」
三井「まぁ、俺様が決めてやるからのんびりしててもいいけどな。」
清田「けっ。牧さんが本気を出したらてめぇらなんてものともしねぇ。」
牧「そういうな。今は仲間だ。しかも、心強い仲間だ。
なぁ、流川よ。」
流川「zzzz・・・・・。」
清田「る、流川。てめぇ。牧さんが話しかけてるのに寝てるとは。」
流川「ぶっ潰す。」
そういいながら流川は出ていった。
どうやら寝ぼけているようだ。
赤木「宮城、頼むついていってやってくれ。」
宮城「ちっ、仕方ねぇな。」
その頃、陵南のメンバーは、田岡監督にロビーに呼び出されていた。
田岡「仙道、他の高校の奴と一緒にプレーした感じはどうだ?」
仙道「えっ!?なに!?」
田岡「き、聞いとらんのか!ほかのメンバーはどうだ?と聞いている。」
仙道「そうですね。藤真さんとは対戦したことがないですが、戦ってみたい
と思う相手ですね。しかし、冬に最大のライバルとなるのは、湘北
じゃないですか?陵南は魚住さんがいないですし、あっちは赤木さんが
復帰してますから。それに・・・。」
彦一「それに!?」
仙道「そうだな、三井寿が怖いですね。スタミナ切れもなくなってきてるし
要所要所で気になるプレーをしている。IHのころはそこまで脅威では
なかったが、山王戦で逆転したのは、あの人の3Pを止められなかった
からだ。今の湘北は内、外のバランスが非常に良い。
まぁ、桜木が復活すればだが。」
田岡「(仙道もそう感じているか・・・。)そうか。お前と同じチームに
なっていた可能性もあるが。まあいい刺激を受けて帰れ。
日本一になってな。」
彦一「に、日本一・・・。や、やっぱりや。仙道さんは全国でも通用する
プレーヤーや。」
池上「(相変わらず、うるせーな。)ところで、福田。怪我の具合はどうだ?」
福田「大丈夫です。早くバスケがしたい。」
池上「(こ、こいつは相変わらずしゃべらないやつだな。)そ、そうか。
早く治るといいな。冬の選手権はお前の出来にかかっているからな。」
福田「(フルフルフル・・・)はい!!」
池上「(褒められるとうれしいタイプなんだよな。)」
その頃、翔陽の2人は、お茶をしていた。
花形「藤真よ。監督は明日は牧の起用を考えていると思うが、お前の出番は
あると思うぞ。」
藤真「そうだな。俺なりのプランはあるが。どうなることやら。」
そういいながら藤真は持参していたジャスミンティーを飲んでいた。
花形「しかし、お前、こんなに暑いのに、よく熱いお茶を飲めるな。」
藤真「夏バテ防止には熱いものもいいものだぞ。お前も飲むか?」
花形「い、いや。いい。俺はその匂いは苦手なんだ。俺はこれ!!」
花形は、マンデリン産のコーヒー豆を挽き始めた。
花形「おれはこの香りが好きなんだ。」
そういいながら各高校の束の間の休息を過ごしていた・・・。
(続く)
牧を温存しても、戦力差は明確だった。
準決勝は、以下のカードとなり、波乱はなく、順当な勝ち上がりだった。
第1試合 秋田選抜 − 愛知選抜
第2試合 福岡選抜 − 神奈川選抜
弥生「ここまでは、順当ね。」
中村「しかし、秋田選抜対愛知選抜が準決勝で見れるとは贅沢ですね。
夏のIHで王者を陥落したとはいえ、最強山王工業を中心とした秋田と
夏を制した名朋と愛和の混成チーム。激突したらどっちが
勝つんでしょうか?」
弥生「どちらが勝つんでしょうか?じゃないわよ。
どちらが勝つかを予想するのが私たちの仕事よ。
(しかし、この試合の予想は困難ね。)」
中村「僕は、愛知が勝つと思っています。何より森重君の破壊力を止められ
ないと思います。王者山王といえど。沢村君もいないですし。」
弥生「・・・。確かにそうね。沢村君がいないのは痛いわね。
しかし、森重君を止められないってのはどうかしら?
仮にも大学生相手に勝つチームよ。何よりバスケは個人競技ではないわ。」
中村「しかしですね。森重君も1年生ながら高校生離れしています。
チームワークどうこうで抑えられる相手ではないですよ。」
弥生「そうまでいうなら明日の晩御飯でどう?」
中村「よーし、たまには見返してやりますよ。」
弥生「決まったわ。早速、寿司屋を予約しとくわ。」
中村「えっ。す、寿司ですか?ま、まわるヤツですよね?」
弥生「カウンター寿司よ!!」
中村「どどーーーん。きゅ、給料日前ですよ。」
弥生「自信がないの?私はあるわ。(あの中山って選手も気になるわ。)」
その頃、神奈川選抜のメンバーは、ホテルで休養をしていた。
浴場では、湘北メンバーが風呂に入っていた。
三井「しかし、神奈川は強いな。ベスト4だぞ。」
赤木「ベスト4で満足なのか?目指すべきはまだ先だぞ。」
宮城「(いいなぁ。俺も試合に出てぇ)」
流川「zzzz・・・・・」
赤木「こらぁ、流川、風呂で寝るな!!」
流石にスーパールーキーとはいえ、まだ1年生。この炎天下での連戦は
想像以上に体力を消耗していた。
そこへ海南のメンバーが入ってきた。
清田「げっ。湘北の奴らまだ入ってやがる。」
赤木「牧よ、体は大丈夫なのか?」
牧「あぁ、もう問題ない。明日は全力で活かせてもらう。
ここまで何も活躍していないからな。」
三井「まぁ、俺様が決めてやるからのんびりしててもいいけどな。」
清田「けっ。牧さんが本気を出したらてめぇらなんてものともしねぇ。」
牧「そういうな。今は仲間だ。しかも、心強い仲間だ。
なぁ、流川よ。」
流川「zzzz・・・・・。」
清田「る、流川。てめぇ。牧さんが話しかけてるのに寝てるとは。」
流川「ぶっ潰す。」
そういいながら流川は出ていった。
どうやら寝ぼけているようだ。
赤木「宮城、頼むついていってやってくれ。」
宮城「ちっ、仕方ねぇな。」
その頃、陵南のメンバーは、田岡監督にロビーに呼び出されていた。
田岡「仙道、他の高校の奴と一緒にプレーした感じはどうだ?」
仙道「えっ!?なに!?」
田岡「き、聞いとらんのか!ほかのメンバーはどうだ?と聞いている。」
仙道「そうですね。藤真さんとは対戦したことがないですが、戦ってみたい
と思う相手ですね。しかし、冬に最大のライバルとなるのは、湘北
じゃないですか?陵南は魚住さんがいないですし、あっちは赤木さんが
復帰してますから。それに・・・。」
彦一「それに!?」
仙道「そうだな、三井寿が怖いですね。スタミナ切れもなくなってきてるし
要所要所で気になるプレーをしている。IHのころはそこまで脅威では
なかったが、山王戦で逆転したのは、あの人の3Pを止められなかった
からだ。今の湘北は内、外のバランスが非常に良い。
まぁ、桜木が復活すればだが。」
田岡「(仙道もそう感じているか・・・。)そうか。お前と同じチームに
なっていた可能性もあるが。まあいい刺激を受けて帰れ。
日本一になってな。」
彦一「に、日本一・・・。や、やっぱりや。仙道さんは全国でも通用する
プレーヤーや。」
池上「(相変わらず、うるせーな。)ところで、福田。怪我の具合はどうだ?」
福田「大丈夫です。早くバスケがしたい。」
池上「(こ、こいつは相変わらずしゃべらないやつだな。)そ、そうか。
早く治るといいな。冬の選手権はお前の出来にかかっているからな。」
福田「(フルフルフル・・・)はい!!」
池上「(褒められるとうれしいタイプなんだよな。)」
その頃、翔陽の2人は、お茶をしていた。
花形「藤真よ。監督は明日は牧の起用を考えていると思うが、お前の出番は
あると思うぞ。」
藤真「そうだな。俺なりのプランはあるが。どうなることやら。」
そういいながら藤真は持参していたジャスミンティーを飲んでいた。
花形「しかし、お前、こんなに暑いのに、よく熱いお茶を飲めるな。」
藤真「夏バテ防止には熱いものもいいものだぞ。お前も飲むか?」
花形「い、いや。いい。俺はその匂いは苦手なんだ。俺はこれ!!」
花形は、マンデリン産のコーヒー豆を挽き始めた。
花形「おれはこの香りが好きなんだ。」
そういいながら各高校の束の間の休息を過ごしていた・・・。
(続く)